隠れた発表にも注目ですよ。
満を持して開催された開発者向け会議「Google I/O」。Google Homeが日本に上陸するビッグニュースや、Google Assistant関連の人工知能の話など色々ありましたね。
でもこれらの技術って僕らの生活をどういう風に変えてくれるの? すごい技術もいいけど、現実的なものも! そこで今回は、Google I/Oで発表された新技術の中から、僕たちのデジタルライフで普段使いできそうなものを5つご紹介します。
メールに返信する暇もないあなたに「Smart Reply」
Bringing our AI-first approach to more products, we're introducing Smart Reply to 1 billion users in #Gmail → https://t.co/FKhOiBN41e #io17 pic.twitter.com/fF5GxGVMq6
— Google (@Google) 2017年5月17日
「Smart Reply」とは、AIがメールの内容から返信を予測し、画面下に3つの返信候補を表示してくれる機能。すでにGoogleのメールアプリ/サービス「Inbox」に搭載されていましたが、このたびGmailにも登場。急いでいるときに簡単に返信するにはぴったりな機能です。
Gmail向けのSmart ReplayはiOSとAndroidに両対応。まず英語圏むけに機能がリリースされ、数週間後にはスペイン語に、そして以後対応言語を広げていきます。
かしこいかわいい「Google Lens」
With Google Lens, your smartphone camera won’t just see what you see, but will also understand what you see to help you take action. #io17 pic.twitter.com/viOmWFjqk1
— Google (@Google) 2017年5月17日
「Google Lens」ではカメラが何を撮影しているのかを自動で判断。でも、ただ判断するだけじゃなくて、AIアシスタントのGoogle Assistantと組み合わさることで真価を発揮します。
たとえばレストランの外観をカメラに写すと、そのレストランのレビューを表示したり、外国語のメニューを写すと、翻訳してそれがどんな食べ物なのかを自動で検索してきてくれます。キーノートでは、日本のたこ焼きのメニューを使ってGoogle Lensのデモをしていましたけど、このボール状の食べ物にタコが入ってたとは…ってビックリした外国人もいるはず。あってよかったGoogle Lens。
あと便利なのは、Wi-Fiルーターの裏に書かれているSSIDやパスワードを写すと、自動でWi-Fiに接続できたりします。
家電でもGoogle Assistant!
さてさてiOSデバイスにもやってくることが判明したGoogle Assistantですが、なんと発表会ではLGやGE(ゼネラル・エレクトリック)の家電製品にも対応することが判明! 既存製品を改良し、LG製の冷蔵庫やオーブン、洗濯機、乾燥機、空気清浄機、それにGEのエアコンと湯沸かし器を、スマホやGoogle Home経由で声でコントロールできるようになります。
「OK Google、お昼までに洗濯かけといてー」「今日は黄砂が飛んでいます。外干しはやめといたほうがいいですよ。あと空気清浄機もつけときますね」なんて返されたら、もう何も言えないですね。未来感がすげえや…。
・「Google Assistant」がiPhoneにやってくる!
・スマートスピーカーの「Google Home」年内に日本上陸へ! Spotifyにも対応です(追記あり)
Daydream対応のスタンドアロンなVRゴーグルも登場へ
New #Daydream standalone headsets from partners like @htcvive won't require a phone or PC. #io17 pic.twitter.com/7TpYPJGEdU
— Google (@Google) 2017年5月17日
VRファンにはかなり気になる情報。これまでGoogleのVRプラットフォーム「Daydream」に対応したVRゴーグルはスマホを差し込む方式でしたが、今後はHTC VIVEやLenovo(レノボ)から独立(スタンドアロン)型のVRヘッドセットが登場することに! もうスマートフォンやPCはなしで、VRヘッドセットだけでVRを楽しめます。
スマホがずれて調整が必要になったり、パソコンと繋ぐケーブルが多すぎたり、ついつい使うのが面倒な今のVRヘッドセットですが、これなら頻繁に使えそう。登場時期は年内とのこと! 一体いくらぐらいで登場するのかなぁ。
・Googleの新Daydream VRヘッドセットはケーブルも外部カメラも不要! HTCとLenovoから年内発売
軽量サクサクな「Android Go」
Google is taking another shot at budget Android phones with Android Go https://t.co/wCiWWMkCFh pic.twitter.com/FH0H1gWemm
— The Verge (@verge) 2017年5月17日
日本などの先進国では、iPhoneやGalaxy Sシリーズなどのハイエンドスマートフォンが人気ですが、一方では機能を制限してでも安価でサクサク動く端末の需要もあります。そんな声に応えるべく、「Android Go」が発表されました。
本来は新興国向けに設計された、次期Android OS「Andriod O」の軽量バージョンとなるこのAndroid Go。その特徴はなんと1GB以下のRAMでも動作し、通信速度の遅い環境でも動作するようにカスタマイズされています。
超小型でサクサク動作するAndroidスマートフォンが登場したら、日本でもきっと人気出ると思うんですけどね。こちらも今後が楽しみですよ!
・「Android O」についてGoogle I/Oで新たにわかったことまとめ!
image: Justin Sullivan / Getty Images News / ゲッティ イメージズ, Gizmodo US
source: Google I/O 2017, Google Developers / YouTube, Google / Twitter 1, 2, 3, The Verge / Twitter
reference: Gizmodo US, The Verge 1, 2, 3, BGR
(塚本直樹)