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人事は採用だけを日々行っているわけではありません。
「人事」は読んで字のごとく、会社の人の事全般を行うため業務が多岐に渡り、トラブル事も少なくありません。
採用以外にもたくさんの仕事があり、内容がかなり重いものも多く扱います。
例えば「仕事を辞めようか悩んでいる」という社員の話を聞き、辞めずに済む方法を提案したり、辞めるとなった時に書類を集めたり手続きをしたり。
産休に入る社員がいれば役所へ行って書類をもらってきたりいつから産休に入っていつ復帰するのか相談したり。
人事異動をする時にも、人事の判断一つで人生がガラっと変わる人もいます。
一人一人の特性を見極めた上で人事異動をします。
つまり人事は多くの社員の人生を背負っている重要な役割といえます。
前置きが長くなりましたが、そんな会社にとって重要な役割を担う人事にはどんな人が向いているのでしょうか。
前述したように、人事は多くの人の人生を背負っています。
重くて暗い話もたくさんあります。
初めて対処する事案もしょっちゅうです。
その中でしっかりと自分の心の限界を理解し、客観的に物事を判断できる人が向いています。
人事は個人情報を扱う事も多く、仕事の中で知り得た情報を他人に漏らしてしまうと大変な事になります。
世間話をしているうちにうっかり個人情報を話してしまうような人は他の部署に所属した方がいいです。
事務作業が多いイメージがあるかもしれませんが、新卒採用の際の面接や人事異動の面接など、人と接する機会が多く調整役ともいえます。
人との言葉のキャッチボールがきちんとできて、そこから解決策を見いだせるような人が重宝されます。
人事は社内・社外(採用)において常に人のためになるよう働きます。
社内の人事異動から細かないざこざや困りごとまで、細やかな気配りをして会社の目立たない部分を支えています。
人事が社員のために気配りをしてくれるから他の社員も自分の仕事に一生懸命取り組める事ができます。
採用の場面では、短時間で学生の本質を見極めるために質の高いコミュニケーションと判断能力が求められます。
人事の仕事をしていると、たくさんの人の話を聞く事になります。
人の話を聞く事は簡単そうで意外と難しく、誰にでもできるわけではありません。
「聞く事よりしゃべる方が好き!」
という人は人事の仕事は難しいかもしれません。
稀にしゃべるのが好きでも人事に向いている他の特性を持ち合わせた人もいます。
人の話を聞き、解決策を模索したり、仲介役になったりする事の多いのも特徴。
単独プレーが得意な人よりも協調性があり、みんなで一緒に何かを成し遂げる事が好きな人が向いています。
人事に向いていない人の特徴を詳しく見ていきましょう。
人事は企業を支える、いわば縁の下の力持ちです。
「優秀な営業成績を残したい!」
「誰より目立ちたい!」
という人には自分の持ち味を活かせないと感じるかもしれません。
人事異動の際、「俺が異動の世話をしてやった!」など恩着せがましい人がいるのは事実としてあります。
しかし、人事は人と人の調整役。
高圧的な態度や上から目線の人は社員からだけでなく採用の場面でも不信感を持たれます。
採用で面接する際に社外の人と話をするわけですが、面接を受ける側にとってはその会社の人とのファーストコンタクトとなります。
人事の印象で会社の印象が決まると言ってもいいでしょう。
人事担当者は「縁の下の力持ち」と称される事が多いですが、必要とされる能力は多岐に渡ります。
事務作業能力だけでなくコミュニケーション能力も必要とされ、外部と深く関わるために会社にとっても重要な役割を担っています。