大阪府貝塚市内を走る「水間鉄道」(貝塚駅〜水間観音駅)が、“ほのぼの路線”を前面に打ち出して奮闘している。懐かしのオールステンレス車両「7000系」が鉄道ファンの注目を集めているほか、オリジナルヘッドマーク事業は予約待ち状態になるほどの人気ぶりだ。沿線には水間寺以外にこれといった観光名所はないのに、乗客の間からは「なにか癒やされる」との声も。かつては経営不振で会社更生法の適用を受ける辛酸をなめたこともあったが、開業90周年を超えた老舗鉄道の魅力を探ってみた。(嶋田知加子)
往年の鉄道ファンの間で注目を集めているのが、水間鉄道が保有する元東急7000系車両だ。
同社によると、この車両は、東急電鉄(東京)が昭和37年に導入を始めた日本初のオールステンレス車両。63年の車両更新で“お役御免”となり、地方譲渡で10両が水間鉄道にやってきた。
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