珠海=益満雄一郎
2017年5月19日08時00分
中国南部の香港・珠海・マカオをつなぐ海上橋「港珠澳大橋」の建設工事が、年内完工を目指して佳境に入った。構想から30年あまりかかった超大型国家プロジェクトで総工費は1千億元(約1兆6千億円)超。国営新華社通信によると、海底トンネル部分を含む長さは約55キロで、世界最長の海上橋になるという。
現在、香港・マカオ間は船で約1時間、陸路だと珠海経由で約3時間かかる。橋が完成すれば、30分あまりに短縮される見込み。中国南部は自動車、電機など世界最大級の製造業の集積地。香港・マカオへの観光客も多く、経済活性化の柱として期待されている。
構想は1980年代に出され、2009年に着工。日本など海外から専門家を招き、工事を進めてきた。建設に必要な鉄は42万トンで、パリのエッフェル塔60基分に相当するという。(珠海=益満雄一郎)
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朝日新聞国際報道部