文字通りの遊牧演奏。
サンフランシスコ在住のデザイナーOrit Dolevさんが考案したデジタルギター「NOMAD」は、まるでギターのネックだけを取り出したかのような形をしています。ともすればただの棒のようにも見える?
しかし、この形状とサイズこそ、伝統とモビリティを突き詰めたミニマムギターの極致のひとつ。弾いてみると、このようなスタイルになります。
こちらはNOMADによるプロモーション映像。
弦には柔らかなフレキシブル・ラバーを採用しており、感圧によってフレットの押さえを認識するという仕組み。じゃあチューニングはどうするのか?というと、すべてアプリでコントロールします。アコースティックギターやシタールといった音色の変更もできますし、デジタルカポによって変則チューニングなども思いのままのようです。
また、本体を保護するケースはポータブルアンプ機能を備えており、外部スピーカーにつないでみんなと音楽を共有することも可能。逆に、ひとりの時はヘッドフォンをつないでサイレント演奏に没頭するなんてこともできます。このサイズですから持ち歩くのも容易でしょうし、外で演奏するのもイマジネーションが広がりそう。
Oritさんは、旅行先に持っていったギターの弦が切れてしまい、演奏できなかったのがきっかけで、「NOMAD」を開発したとのこと。まだプロトタイプの段階であり、製品化の目処は未定のようですが、一度触ったみたいものです。
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image: vimeo
souce: NOMAD, vimeo
(ヤマダユウス型)