アニソンシンガーではない ?
酸欠少女さユりというシンガーソングライター。
2017年5月に発売した1stアルバムが『ミカヅキの航海』オリコンデイリーチャートで1位を獲得した。
デビュー当時からそれなりに話題になっていたシンガー。
初回盤AにはMVが収録されたBlu-rayがセットになっており、初回盤Bにはライブ映像が収録されたDVDがセットになっている。
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さユりはシンガーソングライターだが、アニメのタイアップが多く、アニソンシンガーだと思っている人も多いかもしれない。
アイドルみたいなものだと思っているかもしれない。
RADWIMPSの野田洋次郎に楽曲提供してもらってる人でしょと思っている人もいるかもしれない。
正直、あまりしらなかったりするので、そう思っている部分はある。
でも、妙に声が耳に残るんだ。
なぜか気になる存在なんだ。
今回は酸欠少女さユりの魅力をしるために、1stアルバム『ミカヅキの航海』を全曲レビューしてみようと思う。
1.ミカヅキ
欠けた翼で飛んだ 醜い星の子ミカヅキ
サビの歌詞の表現が面白い。
曲もアルバムの1曲目にふさわしく、印象に残るメロディで聴きやすい曲。
この曲は2015年にリリースされたさユりのデビュー曲で、アニメ”乱歩奇譚 Game of Laplace”の主題歌にもなった曲。
2.平行線
こちらもシングル曲。
このアルバムに収録されているシングル曲の中では最も新しいもので、5枚目のシングル。
雰囲気としては1曲目のミカヅキに少し似ている。
アルバムの1曲目からの流れで飽きずに聴くことができる曲。
アップテンポで音楽ファンのイメージするアニソンに近い作りかもしれない。
勇気がないのは電子のせいにしてしまおう
口をつくのはいつでも裏返しの言葉
これは2番の歌詞だが、さユりは歌詞の表現が独特で面白い。
このセンスも魅力の一つだろう。
3.十億年
ミカヅキや平行線と比べるとミドルテンポでアレンジも落ち着いていう曲。
ギターの音が気持ちいい。
高い声だけでなく、低い声も良い声。
4.ケーキを焼く
ミカヅキや平行線に近いアレンジの楽曲。
タイトルの”ケーキを焼く” がインパクトあると思っていたら、サビでも”ケーキを焼きましょう”と言っていた。
一度聴いたら耳から離れない楽曲。
5.フラレガイガール
ロックが好きなリスナーはこの曲でさユりの存在を知った人も多いのではないだろうか?
RADWIMPSの野田洋次郎が楽曲提供した、フラレガイガール。
楽曲の雰囲気は思いっきりRADWIMPS。
でも、それをさユりは歌いこなしているし、さユりの声とも相性の良い楽曲。
明らかにアルバムの中で雰囲気も違い、良い意味で浮いている曲。
6.蜂と見世物
ロックなアレンジのナンバー。
巻き舌で歌うのもなかなか良い。
これもエレキギターのカッティングがかっこいい。
アルバムの中盤が似合う感じの曲。
7.るーららるーらーるららるーらー
タイトルを言うときに嚙みそうな曲(笑)
これは配信限定のシングル曲だった。
ミカヅキに少し雰囲気が似ているかな。
シングル曲は基本的に同じ系統のアレンジや雰囲気の曲が多いのかもしれない。
メロディへの歌詞の乗せかたは他の曲とは違って新鮮。
8.オッドアイ
ここまではギターサウンドが特徴的な曲が 多かったが、これはエレクトロよりな曲。
ミドルテンポの楽曲で聴いていて気持ちいい。
この曲はボーカルの声にエフェクトをかけても面白くなりそうだったかも。
9.それはちいなさ光のような
ドラムが面白くて好き。
サビのメロディとアレンジが壮大な曲。
歌詞も読んでみるとなかなか壮大。
こちらは2ndシングルでアニメ”僕だけがいない街”の主題歌だった曲。
10.来世で会おう
シンプルなギターロック。
正直それほど引っかかる部分はないが、BGMとして心地よく聴ける。
11.knot
ミドルテンポの楽曲でギターの弾き語りでさユりの声をバンドアレンジよりも心地よく聴ける。
さユりはバンドアレンジよりも弾き語りの方が強みを生かせるのかもしれない。
12.アノニマス
さユりはこういう方向性の楽曲を作るのが得意なのかな。
あと、高い声だけでなく、低い声も良い声。
Bメロのメロディが好き。
13.夏
アレンジもメロディも歌詞もかわいらしい曲。
さユりはこういうシンプルなアレンジの楽曲だと声の良さを生かせているように感じる。
タイトルは夏だけども、涼しさを感じるような曲で面白い。
個人的には今回のアルバムで一番好きな曲。
14.birthday song
アルバムの最後を締めくくる楽曲。
選ばれなかった命を
弔うことすら出来ないままで
私は今日も白々しく
生きている
歌っている
顔の見えない誰かに謝りながら
サビの歌詞だが、やはり表現が独特。
そして、内容が暗め。
やはりさユりの魅力はその独特な歌詞の表現もあるのだろう。
アルバム全体の感想
ファーストアルバムとは思えない完成度で、どの楽曲もきちんと高いクオリティを保っているように感じた。
やはり、アニメタイアップが多いからと、ただの若いアニソンシンガーとして考えてはいけないだろう。
さユりは才能のあるシンガーソングライターだ。
しかし、アルバム全体を通して聴くと、似ている雰囲気の曲も多く、中だるみしている感はある。
1曲ごと別々に聴くとしたらあまり気にならないんだけどね。
でも、やはりさユりの歌は魅力的だし、気に入っている曲があるのならば購入して損はないアルバムかと思う。
今後の伸びしろも感じるし、少し気は早いけども、次のアルバムや今後の活動も楽しみだ。
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ちなみに学割もあるみたいですよ。
とにもかくにも、アイドルとかアニソンシンガーだと思っている人にも、変な先入観なしにさユりの音楽を聴いてもらいたい。