最近は弱気・弱虫・ネガティブといった普通っぽい性格の漫画の主人公が増えたなと感じるすやまたくじです。
今回はその原因が時代と格差にある説です。
- 動画解説:弱気などの普通っぽい性格の主人公が増えたのは時代と格差が原因説(約7分)
- 弱気で普通っぽい主人公がどんどん増えてきた
- どうして弱気などの普通っぽい主人公が増えたのか?
- もう一つの理由は格差
- 結論
動画解説:弱気などの普通っぽい性格の主人公が増えたのは時代と格差が原因説(約7分)
弱気で普通っぽい主人公がどんどん増えてきた
『漫画の主人公、今も昔もなんだかんだで熱血系が一番多い説』でも書いた通り、一番多いタイプの主人公は熱血系だと思うのですよ。
>>漫画の主人公、今も昔もなんだかんだで熱血系が一番多い説を見る
ただ、それに迫る勢いで増えてきたのが弱気・弱虫・ネガティブといった部分が目立つ普通っぽい主人公。
前から熱血系以外の主人公もいましたが、そういったキャラも優柔不断とかはいましたが、
あんまり弱気やネガティブといった感情をよく見せる普通っぽい主人公がいなかった。
具体的に主な作品を紹介すると、
- 僕のヒーローアカデミア
- はじめの一歩
- 銀の匙 Silver Spoon
- 弱虫ペダル
- おおきく振りかぶって
どれもアニメ化された人気作品で『おおきく振りかぶって』以外は熱血系主人公が多い少年誌連載。
どれもジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピオンでそれぞれトップクラスの人気を誇っている作品ばかりというのも見逃せません。
この記事を書いている2017年時点でもっとも勢いがあるのはジャンプで連載されている『僕のヒーローアカデミア』
ヒーローオタク・弱気・弱虫・ネガティブの全てを兼ね備えた主人公。
一昔前のマンガだったら確実に後ろのマッチョ『オールマイト』の方が主人公になりそうな容姿も地味で普通っぽい。
また、チャンピオンで連載されている弱虫ペダルも目立つ存在。
少年誌の中でも骨太な作品が多いイメージがある中での連載&しかも今ではトップクラスの人気ですから。
こちらもアニメや漫画オタク・弱気・弱虫といった性格です。
どうして弱気などの普通っぽい主人公が増えたのか?
一つは時代の変化でしょうね。
昔と比べると圧倒的にアニメや漫画といったオタクが増えてきたのでそういった特徴を持つ主人公が増えてきた。
また、他にもネットやゲームといった家の中で行える遊びが充実してきたため、人付きが苦手な人が増えてきた。
昔のヤンキー文化のようにケンカの強い=かっこいいといったイメージもなくなってきましたしね。
なので、弱気・弱虫・ネガティブといったマイナス感情を見せる主人公に共感する人が増えたのが一つの理由だと思います。
もう一つの理由は格差
とはいえ、
人付き合いが苦手な内向的な人は昔もいた!
という人もいるでしょう。
実は僕もこのタイプですし、今はネットやSNSの影響でそういった人が目立ってきただけで、
昔も今もその数自体はあんまり変わらないと思うのですよね。
目立ってきたという理由も大きいですがもう一つの理由が格差。
今は社会全体で格差が広がっていますし、学校でさえも僕らの時代はヤンキーとそれ以外ぐらいしかなかったのが、
スクールカーストというややこしいものが生まれていますし。
そしてその格差もネットとSNSの影響でより見えるようになっているのですよね。
で、そういった格差の上にいる人たちにはリーダーシップを取れる人が多い。
そして、漫画の熱血系主人公はリーダーシップを取れるキャラが多い。
そのため、熱血キャラに憧れる人がいる反面、格差の上にいる人達に重ねてしまう人も増えてきたんじゃないかと。
弱気で普通っぽい主人公の漫画にはそういった熱血主人公みたいなキャラも仲間やライバルとしてよく登場しますが、
それは普通っぽい主人公が熱血キャラを倒す、またはそれ以上に活躍することで格差の下剋上を描いているのじゃないのかなと。
そして、それに共感する人が多いから普通っぽい性格の主人公の作品で増え、その中からヒット作品も増えてきているのだと思います。
結論
弱気の普通っぽい主人公が増えたのはネットとSNSで現実にそういった人が多い&世の中の格差がより見えるようになったから
以上、『弱気で普通っぽい性格の漫画の主人公が増えたのは時代と格差が原因説』でした。