今回はジャックダニエルを飲みます。

jdよくバーボンだといわれますが、それには属しません。なぜなら、蒸留所はテネシー州のリンチバーグにあるからです。
バーボンを名乗るためには、最低でもケンタッキー州バーボン郡に蒸留所がある必要があるのです。
ジャックダニエルはテネシーウイスキーと言われます。

 ジャックダニエルでは、トウモロコシをメインにしたグレーンウイスキーを主体にしていて、蒸留の後にサトウカエデの炭に一滴ずつ垂らして濾過を行い、新樽に詰められて熟成されます。今回のブラックでは5年間熟成されます。
はっきり言えば、ジャックダニエルとバーボンとの違いはわずかで、生産地とフィルタリングの2点だけです。

ちなみにジャックダニエルの蒸留所のあるリンチバーグおよび属するムーア郡では、禁酒法が廃止されてもなお禁酒条例が施行されている地域で、

今回は1:1のハイボールにして飲んでみます。
まずグラスにジャックダニエルを注ぐと、メロンのような甘い香りが先にやってきます。

炭酸水を注いで飲んでみると、先ほどのメロンの香りの後で、メープルシロップ、接着剤、ウッディな香りがついてきます。サトウカエデの炭を使っているせいか、カラメルというよりもメープルに近い気がします。 

味は、酸味が強めで、ナシ、リンゴに近い感覚があります。一方で香りにつられるようにメープルシロップのような甘さもあります。

全体的にはバーボンの傾向を持ちつつも、甘さと香りに特徴があります。

一般的な1:3比率のハイボールにすると、独特のエステリーな香りが抑えられ、初心者でも飲みやすくなります。

価格は700mL、40度で1800円ほど。一般的なバーボンに比べると高めですが、香り豊かで甘みのある味わいは十分な価値があるでしょう。

<個人的評価>
・香り B: メロン、メープルシロップの香りが目立つ。
・味わい B: アメリカン独特の癖の上に甘みがあり、単純ではない。
・総評 B: バーボンに非ずの精神は健在。ハイボールでもいける。