日NZ首脳会談 TPP早期実現へ連携を確認

日NZ首脳会談 TPP早期実現へ連携を確認
k10010985331_201705172156_201705172203.mp4
安倍総理大臣はニュージーランドのイングリッシュ首相と会談し、自由貿易をさらに推進していくため、アメリカが離脱を決めたTPP=環太平洋パートナーシップ協定の早期実現などで緊密に連携していくことを確認しました。
安倍総理大臣は17日夕方、総理大臣官邸で、日本を訪れているニュージーランドのイングリッシュ首相と会談しました。

会談で、両首脳は自由貿易をさらに推進していくため、アメリカが離脱を決めたTPP=環太平洋パートナーシップ協定について、引き続き早期実現に向けて緊密に連携していくとともに、RCEP=東アジア地域包括的経済連携も、質の高い内容で早期に妥結できるよう協力していくことを確認しました。

また両首脳は、核・ミサイル開発を続け挑発行動を繰り返す北朝鮮に対し、国連安保理決議を順守させるよう断固たる対応を取るほか、拉致問題の早期解決へ連携していくことも確認しました。

さらに、中国が海洋進出の動きを強めている南シナ海問題も含め、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化が重要だという認識を共有しました。

会談のあと、両首脳の立ち会いのもと、日本で開催される2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けて両国が協力し、スポーツ交流を深めていくための文書の交換が行われました。

両首脳はそろって記者会見に臨み、安倍総理大臣は「ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けて、スポーツ大国ニュージーランドとの協力を楽しみにしている」と述べたのに対し、イングリッシュ首相は「ラグビーワールドカップを主催した経験もあるので、日本での大会が成功するように協力したい」と応じました。