近藤郷平
2017年5月18日03時08分
セブン&アイ・ホールディングス傘下で通販大手のニッセンホールディングス(HD)が、一部の商品で送料の引き上げに踏み切る。宅配便最大手のヤマト運輸が大口の法人客約1千社に対して求めている値上げを受けた措置だ。通販大手にも価格転嫁の動きがついに出始めた。
ニッセンは、配送のほぼ全部を委託するヤマトの値上げの求めに応じ、今月24日から総額5千円未満の注文に限り、通常送料390円を490円に引き上げる(価格はいずれも税抜き)。ただ、インターネットで総額5千円以上の商品を注文した場合に送料が無料となるサービスについては、利用者の約7割がこのサービスを使うため、引き続き無料とする。
ニッセンHDの脇田珠樹社長は朝日新聞の取材に対し「物流は限界にきており社会的な問題だが、(値上げ分)すべてを自社で吸収できない」と説明した。
一方、宅配ドライバーの長時間…
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