直井政夫
2017年1月27日03時00分
今治市は県内2番目の人口を誇る自治体だが、人口減少のペースが早く、中心市街地の再開発など課題も山積する。ただ今年に入って四国初となる獣医学部の開設が決まり、打開策として期待が高まっている。29日告示の今治市長選・市議選を前に、現状を追った。
今治市の一等地にぽっかり空いた土地がある。2008年末に閉店した百貨店「今治大丸」跡地(約5千平方メートル)。「今後の展望は開けそうにない」。再開発案の文書を前に、跡地管理会社「どんどび」の渡辺政勝専務がため息をついた。
「今治の顔」だった今治大丸が閉店し、再開発策を検討する跡地対策委員会が発足したのは12年。市民の大きな関心を背景に、翌13年には「中心部の居住人口を増やす」という目標のもと、居住部分とテナント、公共部分を備えた多機能複合ビルの3案をまとめた。
渡辺専務はこの再開発案の文書…
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