食欲をそそるスパイシーな香り、照りのある褐色のルー、みなさんは無性にカレーを食べたくなるときがありませんか?栄養満点で一品でも存在感のあるカレーは、暑い季節にピッタリのメニューです。今回ご紹介するのは、日本ではない異国カレーのレシピたち。スパイシーな隠し味と、鼻から抜ける爽快感がクセになりそうな夏にピッタリのカレーの作り方をご紹介していきます。秘密のスパイスを買い揃えたら、休日はキッチンにこもって本格カレーを手作りしてみませんか♪ 2017年03月21日更新
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日本人にとってカレーは馴染みのある食事ですが、海外のカレーと比べると食べやすくアレンジされていることが多いですよね。異国カレーの魅力は、何層にも組み合わされたスパイスの配合と味の深みにあります。ではスパイスにはどんな種類、効果があるのでしょうか。
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クミンは強い刺激的な香りとかすかな苦味と辛味が特徴で、カレー以外にも肉料理やパン、クッキーなど広範囲に使われています。インドではホールで使いますが、カレーに使うときのポイントは、必ず油で炒めること!最初にクミンを油で加熱して、十分に香りを引き出すことが重要です。ダイエットに効くと話題のスパイスで、鉄分や効酸化物質であるクミンアルデヒドという成分が、アンチエイジングにも効果的!という女性にうれしいスパイスです。
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鮮やかな黄色が目を引くターメリックは、日本や中国ではウコンと呼ばれ漢方薬として有名です。肝臓の働きを良くし胃腸を整えてくれるといわれています。カレーでは色付けに使われます。入れすぎると苦味が強くなってしまうので、分量に気をつけてくださいね!
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レッドペッパーは、焙煎した赤唐辛子がブレンドされているため、辛みだけでなく香ばしい香りが特徴です。唐辛子をパウダー状にしたもので、カレーに辛味を加えます。
分量はお好みで!ですが、粒子が細かいほど辛味は強く、少量でも相当な辛さとなるので入れすぎないよう注意です。
(チリペッパーでも代用できます)
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コリアンダーは、古代エジプト時代から、薬用や調味料として使われてきた最古のスパイスのひとつとされ、インドで一番消費されているスパイスです。甘く爽やかで、ほのかにスパイシーな香りが特徴で、カレーに入れるととろみが加わり、味を整えてくれます。
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インドではカレーに必ず入れるガラムマサラ。いろいろなスパイスが入ったミックススパイスのことです。
基本は、シナモン、ナツメグ、クローブの3つ。強い香りがしますが、カレーに入れて煮込むことで、落着いた深みのある香りに変化します。様々なスパイスが、味に複雑なテイストを加えて本格的な仕上がりになります。
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ちらはカルダモン。インドでよく使われるスパイスで、伝統的な飲み物チャイにも入っていますが、意外にも北欧スウェーデンでも人気が高く、クッキーなどのお菓子に使われたりするそう。その魅力は、鼻にツンとくるスパイシーな香り。悪酔い防止効果や、ダイエット効果にくわえ、なんと中近東では媚薬としても名高いスパイスなのだとか!
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クローブは、スパイシーな香りの中に少し甘味のあるとても強い香りで、お肉の臭みを消してくれる効果があります。体を温める作用があるので、消化不良、下痢など、冷えが原因の胃腸トラブルに効果的です。
(※香りと刺激が強いスパイスなので、お子さんや妊婦さんには注意が必要です。)
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オールスパイスは、名前を見るだけでは、色んなスパイスをミックスした便利スパイスかなと思うのですが、実は植物の名前なんですよ。4大スパイスである、グローブ、 コショウ、シナモン、ナツメグの風味を併せ持つことが、オールスパイスと名づけられた理由。他のスパイスの香りとの相性が良く、カレー以外にお菓子にも使われます。
緊張やストレスを緩和する心への効果や、消化器系の不調へ働きかけてくれます。
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日本では月桂樹と呼ばれ煮込み料理ではおなじみのローリエは、爽やかな香りが特徴です。調理する際のポイントは煮込みすぎないこと!苦味が出てきてしまうので要注意です。精神面に強く作用し、リラックス効果をもたらしたり、消化不良からの食欲不振にも良いそうですよ。
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「食べる漢方薬」ともいわれ、古くから医療でも使われてきたスパイスたち。アーユルヴェーダの考えが根付いているインドやスリランカでは、体調に合わせ「治療」としてもスパイスを調合するそう。医薬品と同じ価値があると考えている人が多く、単なる食材以上に大切な役割があるんです。
また、脳が活性化して集中力が増すとも言われているんですよ。インドは数学大国と言われていますから、その効果はお墨付きですね!
ご紹介したスパイスにもそれぞれ薬膳効果があるので、体調にあわせて配合できたらスパイスカレー上級者です♪
(※スパイスの中には刺激が強いものも多いので、入れすぎないように注意しましょう)
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日本ではカレーを煮込む時に水を使いますよね。実は海外のカレーでは水以外で煮込むことが多いんですよ!例えばインドでは、北と南で煮込む材料が変わってきます。北インドカレーは牛乳や生クリームで煮込こみ、南インドカレーはココナッツミルクで煮込むんですよ。油分があって風味が豊かだから、カレーのスパイシーさが引き立つのでしょうね。
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インドカレーと言っても実は、北と南でレシピが違うんですよ。使うスパイス・煮込むための水分も違います。バターチキンなどの濃厚なタイプが北のカレー、一方気候が暑い南の方では、調理時間が短く、サラッとしたタイプが主流で、バターではなくココナッツオイルを使うようです。
ぜひ、両方つくって食べ比べてみて♪
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お肉をヨーグルトに3時間漬け込むことで、ホロホロと柔らかに。ヨーグルトで煮込むインド本格派の北インドカレーカレーのレシピです。
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スリランカ特有の食材も多く日本では手に入りづらいものもありますが、かつお節や黒酢などで代用でき、加えると一気にスリランカ風になるので試してみて。
アーユルヴェーダがベースで美容健康によいのはインドカレーと同じですが、インドカレーよりも油分が少ないため、ヘルシーなのも魅力的です♪
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ゲーン・クルン(カレーペースト)といわれる唐辛子やハーブ類(ショウガ、レモングラス、コブミカンの葉、コリアンダーなど)をすりつぶして作ったペーストが決め手。市販のものを手に入れてもよし、本格派はペーストから作っても楽しいですね!
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暑い季節にぴったりのスパイシーな異国カレー、いかがでしたか?組み合わせるスパイスや煮込む水分に個性があって、各国のカレーを食べ比べてみたくなりますよね。
これを機に、いつもとは違う刺激的なカレーにチャレンジして、異国を感じてみてはいかがでしょうか。