激変するモバイル業界をキャッチアップ

コラム

格安スマホは日本メーカーだからといって安心ではない!?格安スマホの現状について。

投稿日:

先般このような記事を掲載いたしました。
格安スマホが欲しいけど…日本製がいい…。安さを追求した日本製スマホ「covia FREAZ Que」

この記事についてこのようなご指摘をいただきました。

このご指摘について、考えてみたいと思います。

スポンサーリンク

日本製なのか、日本製ではないのか

今回のCovia社はODM(Original Design Manufacturing)で格安スマホを生産しています。企画は日本で、生産は海外で行われています。執筆する際、海外生産であることは認識していましたが、日本メーカーの製品という意味でタイトルではわかりやすいよう日本製と表現しました。

この表現については確かに、「Made in Japan」であるかのようなミスリードが起きる表現でした。日本製という表現については、これから慎重な表現を心がけてまいります。今回、本件を取り上げたのは、「日本製だから安心」という安直な考え方では、ユーザーにとって不利益が生じる可能性が出てきたため記事にしました。

家電メーカーUPQのスマホ発火事故

UPQ(アップ・キュー)は日本の家電メーカー。「UPQ Phone A01X」という格安スマホを販売していました。そのスマホで4件の発火・発熱事故が起きたのです。UPQは消費者庁、経済産業省の指導を受けながら原因を特定。充電時のバッテリーが原因だと特定されました。

この「A01X」は日本で企画されて、回路については中国で作られており、またバッテリーも中国のものになります。サンプルを使ってバッテリーのテストはしたものの、不具合は発見できなかったため発生しました。

前述したODMを活用してスマホを開発する場合、回路やパーツまではチェックできないことが一般的です。一方で、どのODMを使うのかは選択の余地があるため、このあたりはメーカーの実績と関わってくるでしょう。もっと踏み込んで、回路までチェックできるメーカーも存在します。

日本のメーカーにも様々な会社がある

UPQ社は「4Kディスプレイ」でのスペック誤記載や、今回の発火事件での対応に批判が集まっており、家電ベンチャーという経験の不足が感じられます。一方、最初の記事で取り上げたCovia社はNTTレゾナントやその他大手メーカーの製品を製造するなど実績があります。

このように日本メーカーの製品だからといって、一概に安心できるわけではないのが今の格安スマホ業界の現状です。Covia社のようにホームページで実績が確認できるようであれば安心できるでしょう。一般のユーザーにもわかりやすいように、これからMobagateではその部分も含めてお伝えしていきます。

-コラム
-, ,

スポンサーリンク

最新ニュースをLINEでお届け!

友だち追加

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

speedtest

消費者庁がFREETELに措置命令。ネットに流れる噂との合致。信用をゆるがしかねない問題とは?

消費者庁はプラスワン・マーケティングの格安SIMサービス「FREETEL SIM」に対して景品表示法に違反するとして措置命令を下しました。それは「業界最速」という表示。他社よりもスピードが早いという記 …

パソコンのパスワード画像

パスワードを紙に書いておくのは時代遅れ?いや、安心できて確実な方法だろうという話。

パスワードの管理はどうしているでしょうか。McAfeeが世界の3,000人に対して、どのように管理しているのか調査をし、その結果を発表しています。パスワードの使い回しで乗っ取りが横行している現在、例え …

money

現金が売られているという異様な光景。フリマアプリ「メルカリ」に潜む社会の闇とは?

フリマアプリ「メルカリ」は、手数料不要で、安心して取引できる、スマホで完結するので簡単。そんな手軽さでどんどんと業績を伸ばしていますが、異様な光景が広がっています。「現金が売っている」のです。どういう …