一面名古屋城のくせ者御用 外堀の「アリゲーターガー」
名古屋城外堀で目撃が相次いでいた北米原産の大型肉食魚「アリゲーターガー」一匹が十七日午後五時半ごろ、外堀北東側のわなにかかり捕獲された。二〇〇九年から外堀で目撃され、最近は二匹確認されていたが、捕獲は初めて。 捕まったのは体長一・四メートルほど、重さは少なくとも三十キロ超で、なごや生物多様性センター(名古屋市天白区)に運んだ。この日は、もう一匹も他のわなにかかった感触があったが逃げられたとみられ、今後も捕獲作業を続ける。 数年前からボランティアらが捕獲を試みてきたが失敗。センターによると、今回は十五日から二十カ所にわなを仕掛け、十七日午後四時ごろ、わなの上に付けた浮きが激しく動いているのをボランティアの男性らが発見。ゴムボートで現場に駆けつけ、刺し網にアリゲーターガーを絡め、男性四人がかりで約一時間かけ引き上げた。 センター生物多様性専門員の野呂達哉さん(49)は「網を引っ張る力が強く、なかなか引き上げられなかった。本当に運が良かった」と振り返った。 外堀で観察してきた同市中村区の酒井正二郎さん(63)は「もう生態系を壊すような外来生物を捨てないでほしい」と話した。 アリゲーターガーはワニのような細長い口や、とがった歯が特徴。ペット用で飼育されていたものが捨てられたとみられ、在来種の魚を捕食するため各地で問題化。環境省は来年に特定外来生物に指定し、輸入や飼育の規制を始める。 PR情報
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