『Facebook公式ページを作ったけど、いいね!が集まらない。。。』
『Facebook広告を使うといいね!が集まるらしいけど、どのくらい予算を使ったらいいか分からない。。』
そんな悩みをお持ちの方に向けて、この記事を書いています。
ベビー服EC『べびちゅ』では、2014年3~9月の間、Facebook公式ページのいいね!数を増やすことを目的にFacebook広告を打ちました。
広告費の投下により、いいね!数を大幅に伸ばすことが出来ました。
結果として、Facebook公式ページの早期立ち上げを実現し、現在も集客の柱となっています。
しかし、当時は、手探りで予算を決めていました。
なので、Facebookのいいね!数を増やそうとしたときに、
『どのくらい予算をかけたらいいかわからない』
となり、本当に困りました。
『同じようにお困りのECの運営者様がまだまだいらっしゃるのではないだろうか?』
そんな考えから、過去のFacebook広告の数値を洗い出し、何かしら法則がないかを調べてみました。
その結果、
『獲得いいね!数の累計』と『獲得にかかった広告費の累計』には、強い相関があることが分かりました!
エクセルで出した相関係数を出してみたところ、0.987。
相関係数の最大値は1なので、かなり高い相関だということが分かっていただけると思います。
見つかった法則を使って、次の2つの広告予算早見表を作ってみました。
- 『いいね!』を集めるのに、どのくらい広告費がかかるのか?
- 決められた広告予算でどのくらい『いいね!』を集められるのか?
2つの早見表と使用上の注意点を説明しますので、使用上の注意点を守って、貴社のEC運営にご活用いただければ幸いです。
Facebook広告予算早見表
以下に2種類の早見表を載せました。
この早見表は、月次予算としても通年予算としてもご利用いただけます。
ですので、1ヶ月で10,000いいね!を集めたい場合は、1ヶ月で300,000円。
1年かけて10,000いいね!を集めたい場合は、年間の広告予算が300,000円ということになります。
※早見表の数値については、見やすいように四捨五入しています。
獲得したい『いいね!数』を集めるのに『必要な予算』の早見表
獲得したい『いいね!数』 | 必要な予算 |
10,000いいね! | 300,000円 |
20,000いいね! | 1,400,000円 |
30,000いいね! | 2,500,000円 |
40,000いいね! | 3,500,000円 |
50,000いいね! | 4,600,000円 |
『使える予算』で獲得できる『いいね!数』の早見表
使える予算 | 獲得できるいいね!数 |
100,000円 | 8,000いいね! |
200,000円 | 9,000いいね! |
300,000円 | 10,000いいね! |
400,000円 | 11,000いいね! |
500,000円 | 12,000いいね! |
1,000,000円 | 16,000いいね! |
1,200,000円 | 18,000いいね! |
1,400,000円 | 20,000いいね! |
1,600,000円 | 22,000いいね! |
1,800,000円 | 24,000いいね! |
2,000,000円 | 26,000いいね! |
使用上の注意点
データが少し古い
2014年のデータを利用しており、少し古いことが懸念点です。
2015~2016年に打ったFacebook広告と比べ、最近の広告の費用対効果が落ちている実感はありません。
しかし、Facebookの成熟とともに、若干は費用対効果が下がっている可能性があります。
なお、Facebookが成熟してきている状況については、『LINEはFacebookの20倍以上の集客力があるって知ってました?』で詳しく説明しています。
要約すると、次の3つとなります。
- 長く(べびちゅの場合、3年以上)運用を続けていると、フォロワーの中の一定数は投稿に興味を示さなくなる
- Facebookの仕様で、フォロワー数がいくら増えても投稿したコンテンツを全フォロワーに見て頂くことはできないようになっている
- Facebook自体のSNSとしての人気が落ちてきてFacebookを使う人が減ってきている
べびちゅ特有の性質である可能性
べびちゅの主なユーザーは、0~3歳のお子様をもつママさんです。
属性が全く違うターゲットに広告を打った時、いいね!数が同じように増えない可能性があります。
また、Facebook公式ページへの記事の投稿頻度もほぼ毎日更新していることもあり、他のECショップのFacebook公式ページよりもいいね!が付きやすい可能性があります。
再現性があるかどうか
1回きりの検証なので、同じように広告費を使ったとして、同じような結果になるかの確証はありません。
それでも早見表には価値がある
『Facebook広告をいくら使ったら、いいね!がどれだけ増えるのか?』という情報が少なすぎる・・・。
これが、2014年当時にべびちゅがFacebook広告を始めるにあたり、困ったことです。
というのも、
『Facebook広告でいいね!を獲得するのにどれぐらいの予算が必要なのか』という情報は、ほとんど公開されていないからです。
なので、当時、弊社がこの早見表を知っていたら、予算を決める目安として迷わず利用していたと思います。
確かに、早見表には前述の3つの注意点があります。
これでは、『自社では使えない』と感じた方も多かったのではないでしょうか?
しかし、これからFacebook集客を始めたいと思っている方にとって、十分に使える情報だと考えています。
なぜなら、早見表を使えば、『広告費をいくら使い、どのくらいいいね!を集める』という予算の目安を決めることができるからです。
予算の目安があれば、
『そんなにお金がかかるんなら割に合わない』という判断をすることも可能です。
また、広告するという判断をしたのであれば、『Facebook広告で成果を出すこと』に集中することができます。
つまり、早見表の価値は、情報の少ない中、予算の目安を決める助けになることなんです。
まとめ
- 使用上の注意点からも分かるように、広告予算早見表は広告の成果を保証するわけではありません。
- それでも、 Facebook広告を始めるかどうかの目安として使うことにより、次のことが可能になるという意味で、広告予算早見表は、価値があると考えています。
- Facebook広告を実施するかどうかの判断材料になる
- Facebook広告を実施すると決めた際、『Facebook広告で成果を出すこと』に集中することができる
- 今後も色々テストしながら、どの程度の再現性があるかなどを試していきたいと思います。何か新しいことが分かりましたら、ご紹介していきます。
以上、貴社のEC経営の参考になれば幸いです。