何かと費用の掛かる引っ越しですが、多くの業界に繁忙期と閑散期があるように、引っ越し業界でもシーズンによって費用が変わってきます。このシーズン、費用が高くなる時期と低くなる時期とは詳しくはいつ頃になるのでしょうか。

また、なぜ費用の変動があるのかということも気になるところですよね。今回はお得に引っ越しができるよう、引っ越し費用が一番安くなる時期はいつになるのかを掘り下げていってみましょう。また、逆に知らないうちに損をしないよう、一番高くなる時期も併せてご紹介していきます。

引越しが安くなるシーズンはいつ頃?高くなるシーズンはいつ頃?

まずは引っ越しが安くなる、高くなる時期そのものを知らなければいけませんね。それぞれいつ頃になるのか、なぜその費用になるのかの理由と一緒に見ていきましょう。

引っ越しが安くなるシーズンは11月~12月初旬

今年もあとちょっとだな…と考えだす11月から12月初旬が一番安くなる時期になるようです。繁忙期から外れた時期であるということのほかにも、12月末のお休みが続くあたりを引っ越しに充てようと考える方が多いので、ぽっかりと暇な時期になってしまうようです。

寒さが厳しくなり始めるころですが、まだ天候が穏やかな頃でもあるので、ずらせるようならこの時期の引っ越しは実はとてもおすすめです。

引っ越しが高くなる時期は3月~4月

3月から4月が引っ越し業界の繁忙期だといわれれば、すぐに理由がわかる方も多いのではないでしょうか。就職や進学などで、新しい生活を始める方が多くなる時期なので、必然的に引っ越し業界も忙しい時期になります。

毎年この時期になったら、引っ越し業界は臨時のアルバイトを雇ったりもしますね。そのくらいダントツに忙しい時期になるので、費用も閑散期と比べると1.5~2倍まで膨れ上がったりします。

理由はまさしく次から次へとお客が来るので、価格交渉をしてまで個々の客に固執する必要がない、ということ。また、そこまで個々の客に時間を割くことができないとも言えますね。

引越しが安くなる日にちはいつ?高くなる日にちはいつ?

ここまでは引っ越し業界の繁忙期と閑散期から来る、引っ越しシーズンの費用についてみてきました。徹底的に安く抑えたいと考えるのならば、まだほかにも詰められる要素はありそうですよね。ここからは日にちによっての費用の違いを見ていきましょう。

引っ越しが安くなる日にちは月半ば

なぜ月半ばが安くなるのかといえば、これは実際に引っ越しをされた方にはよくわかる理由だと感じます。引っ越しというものはただ荷物を運んで、荷ほどきが終われば終了というものではありませんよね。

荷物の搬送のほかにも、役場関係や仕事、学校関係への手続き、ライフラインの開通などやるべきことは盛りだくさんです。これら手続きのことも考え、切りのいい月初めから新生活を始めようと考えると、どうしても月終わりの引っ越しが多くなってしまいます。

上記までで紹介してきた繁忙期と閑散期と同じく、忙しくなる時は高めの費用になるもの。中途半端な時期であるがゆえに、人があまり集中しない、10日から20日ごろまでの月半ばが費用を抑えめにできるようです。

曜日も重要

曜日が関係あるといわれれば、公休日である土日が高いのだろうと気づかれる方も多いと感じます。しかし、公休日だけではなく、土日を挟んだ金、月曜日も高めの料金になりやすいといえます。

理由はやはり多くの方にとってお休みをとりやすいからであり、金曜日や月曜日は引っ越しも片付けも一度に済ませようと考える方が多いから。なるべく引っ越しの費用を安価にしようと考えるのなら、火曜日から木曜日に時間をとるのがおすすめになります。

同じ理由で祝日や連休も費用は高めに。例として単身者の引っ越しを上げると、平時と休日で1万円以上の差がつくこともあるようです。

ちなみに、休日の引っ越し料金が業者からすれば基本になります。休日が高いのではなく、平日など暇なときは料金を下げてお客をとりやすくしているのですね。なのでたとえ公休日でも仕事が一件も入っていない、なんてときはお安く上げることもできるようです。

引越しが安くなる時間帯はいつ?高くなる時間帯はいつ?

ここからはより費用を抑えるために時間に関しても見ていきましょう。引っ越しをする本人からすれば、物件探しから荷造り、各種手続きなど時間をとられる引っ越しですが、業者を使って荷物を運ぶ時間はそこまで長くはありませんよね。安い時間帯を使い、お得に引っ越しを済ませてしまいましょう。

おすすめの時間は午後から

基本的に午後からの引っ越しをお願いした場合、明確に時間を指定することができません。理由は「午前中の引っ越しが終わってから」午後の引っ越しが始まるから。午前中の引っ越しをされる方の都合によって時間が左右されてしまうので、その分料金が低くなっています。

もちろん何時になっても業者が来ない、およその時間も教えてもらえないなんてことはありません。時間きっかりには難しいというだけなので、どうしても午前中でないといや!なんて方以外は午後便を使ってみてはいかがでしょうか。

一番料金が低いのはフリー便

そもそも時間の指定をしないことが一番安くあげられる秘訣になります。業者の都合良い時間に引っ越しを始めることになるので、費用が安いのも納得ですね。

基本的に午後からや夕方など遅い時間帯になりがちですが、業者や地域の都合によっては朝一に引っ越しを始められることも。また作業時間を知らされるのも当日になってしまうので、1日予定を開けておく必要があります。

小さなお子さんがいる家庭ではお勧めできませんが、どうしても引っ越し費用を安価に済ませたいと考えるのなら、検討してみるのも一つの手ですね。

申し込みが集中する時期や時間帯は引越し費用が高くなりがち

なぜ時期や時間帯によって値段が大きく変わるのか、その大きな理由は、やはりお客が多いか少ないかになります。引っ越しは生活の基盤を移すという大変な作業。できることならば効率よく、受ける負担が一番少ないようにしようと考える方が多くなりますよね。

また、今住んでいる場所に飽きたから引っ越そうなんて方は少ないと感じます。進学や就職など機会があるからこそ引っ越しをすることになり、やはり現在日本では進学や就職の時期も決まっているので同じ時期に人が集中することになります。

重要が多いか少ないかによって費用が変わるのは、仕方がないことではないでしょうか。

引越し費用を一番安く抑えるなら、11月中旬の午後便がベスト!

では上記までのことを踏まえて、引っ越しそのものの費用を一番安く抑えようと考えたなら、いつがいいのでしょうか。

まず時期的には11月、そして月半ばの10~20日の間の平日をチョイス。夜遅くになっても平気という方はフリー便にし、小さなお子さんがおられる方は午後便にしましょう。3~4月の公休日、午前便と比較をすれば5万円以上費用を抑えることができますよ。

引っ越しの予約は1か月前ぐらいがおすすめ

ここまで引っ越しそのものの費用を抑えやすい、時期や時間帯など見てきました。ここではあと少しでも費用を抑えるために、上記までに紹介してきた日程などを、いつまでに決めておけばいいのかを見てみましょう。

結論から言えば引っ越し業者の「早期割引」を活用すること。引っ越す予定の日から1か月以上前に業者に予約を入れると、見積額からさらに早期の予約ということで割引をしてくれるサービスがあります。

特にここまでに紹介してきたように、業者にとっての閑散期に予約を入れれば大幅に割り引いてくれることもあるので、よりお得に引っ越しを済ませることができますよ。ただしこれはあくまでもサービスになるので、割引がある業者なのかというところを確認してくださいね。

引越しの時期や日程や時間帯を”風水”で考えてみる

引っ越しというと大きな作業なだけに、運勢が大きく変わってくると考える方もおられますよね。実際、引っ越しをしたことによって、運気の上下を感じたことがある方もいるのではないでしょうか。

こんな考え方から気になるのは風水との関係。どうせ引っ越しをするのならば、できればよりいいスタートを切りたいもの。時期や時間帯など、いいとされるもの、よくないとされるものを見ていきましょう。

風水的にOKな時間帯は”午前中”

料金的には高くなってしまいますが、午前中の暖かな光の中での引っ越しがおすすめになります。旧居から新居へと荷物を搬入していく中で、暖かな光の中で作業することは、風水的に「陽の気」と言われる、プラスのエネルギーも運び入れることに。

また「始まり」を意味する午前中に、これからの新しい生活を重ねて、幸先の良いスタートを切る意味にもなります。逆に風水的にNGとされるのは夜間の引っ越し。「陰の気」と呼ばれるマイナスのエネルギーを新居に運び込むことになるので、幸先が良いとは言えませんね。

風水的にNGなのは”土用の時期”

土用の日といえばウナギを食べる日、と思いつく方が多いかもしれませんね。しかし土用の日はそもそも季節の変わり目に関係するものなので、1年の間に4回あるんです。

季節の移り変わりは今日から春になりました、なんて変わり方をしませんよね。徐々に気候が変化し季節の移ろいを感じるもの。この変化が顕著であるとされる一定の期間を土用と言います。

そして土用の時期、風水などでは大地のエネルギーが活発化することから不安定になりやすい時期とされます。引っ越しという暮らしに密着する作業を、大地のエネルギーが不安定な時に行うと具合がよくないといわれているので、できれば避けたほうがいいかもしれませんね。

まとめ

今回は引っ越しが安くなるシーズンはいつ頃なのか、というところをいろんな角度から見てきました。

まず引っ越しが安くなるシーズン
・一番安くなるのは11月から12月初旬
・逆に高くなるのは3月から4月

そして引っ越しが安くなる日にち
・およそ月半ばくらい
・公休日や祝日、連休も外そう

また時間帯のおすすめ
・午後便がおすすめ
・大変だけれど一番安価になるのはフリー便

・時期や時間で費用が大きく変わる一番の理由は需要の有無

一番安く抑えようと考えるのなら
・11月の月半ば、午後便を利用しよう

引っ越しの予約自体はいつごろ取るのかは
・できることならば1か月以上前から

ちょっと番外編、風水的にNGな時期や時間
・プラスのエネルギーを呼び込む午前中がおすすめ
・土用の時期は避けよう

となりました。

新しい生活を始めることになる引っ越し、とても楽しみな面もありますが、費用の面から考えると財布に大きなダメージもあるもの。新しい生活を余裕あるものにしようと考えるのなら、費用をなるべく抑えたいと考えるのは自然なことですよね。

あまり内情を知ることのない引っ越しですが、どのような理由によって費用の上下が変わるのかを理解すれば、安価に抑えるにもやりやすくなると感じます。上手に業者を使って、メリットの多い引っ越しを目指しましょう。