クラウドファンディングの先駆けKickstarterが年内にも日本上陸へ

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クラウドファンディングサービスの先駆けであるKickstarterが年内にも日本でサービスを提供すると発表した。今朝方、Kickstarterの公式ツイッターがその旨を告知している。Kickstarterのサイトの方にも日本ローンチを伝えるページを開設しているが、具体的なローンチの日付などはまだ開示していない。

ご存知の方も多いだろうが、2009年4月に誕生したKickstarterはプロジェクトを告知して、多くの人から資金を募ることができるクラウドファンディングサービスだ。Kickstarterのサイトによると、これまでに10万以上のプロジェクトがクラウドファンディングに成功し、1200万人から総額30億ドルが集まったという。テクノロジー分野ではOculus VRやPebbleなどがKickstarterのキャンペーンを成功させ、注目を浴びた。

Kickstarterでクラウドファンディングキャンペーンを実施した日本のスタートアップもある。例えば、ウェアラブルデバイスのMoffやVR触角コントローラーUnlimitedHandなどだ。最初から海外展開も視野に入れているスタートアップは海外の豊富なユーザーに訴求できるKickstarterを選んでいるようだ。

ただ、これまでKickstarterでキャンペーンを開始するには、Kickstarterがサービスを展開する国の住所、銀行口座、政府発行のIDなどを保持している必要があり、日本の個人が直接キャンペーンを立ち上げるのは難しかった。今回の日本ローンチで、日本からでも簡単にキャンペーンを立ち上げることができるようになる。

日本で展開している競合サービスにはCAMPFIREやサイバーエージェントが運営するMakuakeなどいくつかある。今回の日本ローンチで、Kickstarterが日本発のキャンペーンと海外の支援者をうまくつなげらるような支援も提供するなら、それは他サービスとの大きな差別化になりそうだ。