村上春樹さんには優れた点が2つある。まず、チーズがウマそうなこと、それからワインもウマそうなことだ。だが、6月にデートした女の子とはまるで話が合わなかった。僕が南極について話している時、彼女は村上春樹のことを考えていた。やれやれ……。
ノーベル文学賞候補として毎年名前が挙がっているという村上春樹さんは、日本を代表する小説家と言っても過言ではない。オリジナリティーにあふれた言い回しは、完全に独自の世界観を構築しており、ついつい真似したくなってしまう。そんな村上春樹さんが「もしも勇者だったら……」というマンガがネットで話題だ。
・村上春樹さんだらけの勇者一行
2017年5月17日、雑誌からwebまで幅広く活躍するマンガ家の横山了一先生(@yokoyama_bancho)がTwitterに投稿したこのマンガ。ファンタジーRPGでお馴染みの勇者パーティーが、全員村上春樹さんだった場合が描かれている。
読んでみると、魔王のアイデンティティーを問う魔法使いに、スライムが現れたことについて考察する僧侶、サンドイッチをウイスキーで流し込む勇者などなど、夢と魔法のファンタジーとは程遠い灰色の世界が広がっていた。ウゼェェェエエエ! なお、このマンガについてのネットの声は以下の通り。
・ネットの声
「すこぶる面倒くさい」
「ウィスキーで流し込むくだりのあるある感」
「このパーティー入りたくないです」
「この面倒くさいパーティーには魔王もタジタジだろうと思ったけど、魔王も村上春樹だろうからもっと面倒くさいことに…」
「腹痛い」
「戦士枠が空いているが、おそらくこの空気に耐えられなかったのだろう」
「魔王が春樹だよね…」
──みんな「面倒くさい」と言いながらも笑ってしまっているようだ。その発想に乾杯。そして、なんだかんだ言って、フォーマットがここまで変わっても「村上春樹っぽさ」と感じるのが凄い。その圧倒的な個性ゆえにイジりたくなってしまう村上春樹さんだが、やはり偉大であることは言うまでもない。
参照元:Twitter @yokoyama_bancho
マンガ:横山了一, used with permission.
執筆:中澤星児
▼もしも勇者が村上春樹だったら……
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