自殺をすると、その後どうなってしまうかご存知ですか?
「死んだあとの事なんで考えるわけないじゃないか〜」と思ったあなた!自殺後の検死がどのように行われるか知れば、自殺をすることを思いとどまるかもしれませんよ。
今回の記事では、自殺後の検死の手順について解説していきたいと思います。
目次
- 自殺をするとどうなるの?
- 日本の自殺者数ってどれくらい?原因は?
- 自殺後の検死の方法を順を追って説明します!
- 自殺現場の実況見分はこうやって行われる!
- 「お尻に30cmの温度計が挿入される!?自殺後の検死のやり方」まとめ
自殺をするとどうなるの?
自殺をするとまず、検死(警察官、検察官、医師が実施)が行われます。
医者がやってくれるのかと思いきや、実質的にはほぼ全て警察官が行い、医師は死亡確認や死亡原因を判断するのです。
検死は事件性がないかどうかを調べるものですから、あらゆる捜査(検査)をする必要があります。
特に、自殺者に対する検死は事件性の有無を調べるためにも念入りに行うこととなります。
日本の自殺者数ってどれくらい?原因は?
日本における自殺者数ってどれくらいか知っていますか?
日本における自殺者数は、毎年25,000人程度(2016年は21,897名)で推移し、男女比は約2:1となっています。
下のグラフを見て頂くと分かりますが、意外や意外で日本の自殺者数って少しずつ減ってきてるんです。
自殺の原因は人それぞれなのですが、一番多いのが「健康問題」なんです!
自殺と聞くと、「恋愛のもつれからの男女問題」や、「職場の上司に疲れたといった勤務問題」が多そうに見えますが、そうじゃないんですね。
病気の悩みやうつ病などから自殺に至ってしまうケースが多いのです。ストレス社会のあらわれと言ってもいいですね。
自殺後の検死の方法を順を追って説明します!
それでは、検死、その中でも特に自殺者に対する検死がどのように行われているのかをご説明していきたいと思います。
ちなみに、これから紹介する全てのステップにおいて、写真撮影が行われます。
自分の身体がそのようにされていると想像しながら読み進めると良いでしょう。
1.まず、遺体の衣服を全て脱がします
検死を行うにあたっては、当然のことながら遺体の服が邪魔になるので、全ての服を脱がせることになります。
さて、女性の遺体の場合、女性が検死を担当すると思っていませんか?
実は女性の遺体であっても、基本的には男性が検死を担当することが多いんですね。
この理由は非常に単純で、女性の警察官や女性の検死官、女性の医師が絶対的に少ないからです。
2.身体全体に傷等がないかを確認します
服を全て脱がし終えたら、初めに身体全体に傷等がないかを確認していきます。確認は初めに簡単に行い、後から再度詳細に行います。
3.直腸温度を測る
死亡時刻を推定するために、お尻に30センチくらいの温度計を差し、体温を測ります。
刑事モノのドラマや漫画などで「死亡推定時刻は◯時◯分です」と言っているシーンの裏側には、このような作業が行われていたんですね!
4.瞼をひっくり返し、異常がないかを確認します
瞼(まぶた)をひっくり返して、異常がないかどうかをチェックします。
5.乳首をよく確認します
「なんで乳首?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
女性の遺体であれば、乳首をよく確認して、傷がないかどうかをみます。
何のためかというと、レイプされていないかどうかをチェックするためなんですね。やはり事件性がないかどうかを明確にする上では、このような作業が必須になってきます。
6.膣内を確認します
「え!?膣内も?」と思われた方もいるでしょう。
乳首のチェックに続いて、女性の場合には「膣内のチェック」も行い、傷や精子がないかを確認します。
5番同様、強姦致死を隠すために自殺を装ってはいないか、強姦を苦に自殺していないかを確認するためです。
このチェック、若い女性であればあるほど念入りに確認します。
最終的には綿棒のような細胞採取キットを使い、科学捜査研究所で検査します。
7.爪の間に何か異物が入っていないかの確認します
爪の間に何か異物が入っていないかの確認及び採取を行います。
殺害されている場合、犯人と争った際に、爪の間に犯人の細胞が付いている可能性が高いためです。
8.大学病院で解剖
例外的に、現場や警察署の霊安室(遺体安置所)における検死で死因が判明しない場合は、後日大学病院で解剖が行われます。解剖は医師が行いますが、その助手として3名程度の警察官が補助をします。
解剖では臓器一つ一つを確認するため、いったん体内の内臓は取り出されます。そして、内臓を解体し、異常がないかを確認いたします。
確認後、内臓はなんと警察官の手によって体内に戻され、糸で封をされます。
自殺現場の実況見分はこうやって行われる!
その他、検死と同時に、別部隊が自宅に対する実況見分を行います。すべての部屋をくまなく確認し、写真撮影および間取り図の作成をしていきます。
若い思春期の子供がいる家庭であったり、部屋が散らかって他人には見せられない状態にあっても、自宅は全て確認していきます。
自宅を確認する理由としては、遺書や保険証券、通帳等を確認する必要があるからです。
例えば、保険証券であれば保険金殺人、通帳等の金目の物は強盗殺人の可能性を排除するために行われています。そのほか、身内による犯行を捜査するためにも、やはりすべての部屋を確認しなければなりません。
悲しみに暮れる家族を横に、実況見分するのは気が進みませんが、先ほどのような理由からしっかりと行っていきます。
事件性が高くない場合には、家族の持ち物を全て確認することは稀です。しかし、死亡者の持ち物については、ほぼ全てのものを確認していきます。
女性の下着であっても中に何か隠されている可能性があるので、警察官が1枚1枚確認します。これも、基本的には人員不足の関係で男性が行っています。
「お尻に30cmの温度計が挿入される!?自殺後の検死のやり方」まとめ
さて、自殺者の検死の手順、実況見分の様子を見てきましたが、どのように感じたでしょうか?
犯罪を見逃さないために検視は必ず行わなければなりませんが、自分が検視をされる立場になった場合、4~5人の見ず知らずの者に身体を詳細に観察され、さらに写真を撮られ、その写真が各関係者の目に触れることには耐えられません。
死してなおこのような辱めを受けるならば、生きて頑張る方が何倍もましであるとは思いませんか?
自殺しても何も良いことはありません。
自殺を考えている方は、「自殺総合対策推進センター」などに相談してみてください。専門の自殺対策官が親身になってアドバイスをしてくれます。