【シリコンバレー=小川義也】米グーグルは17日、同社の会話型人工知能(AI)「グーグルアシスタント」を搭載したスマートスピーカー「グーグルホーム」を年内をメドに日本で発売すると発表した。現在は米国と英国のみで販売しているが、新たに日本語など英語以外の言語にも対応させる。
本社を置くカリフォルニア州マウンテンビューで17日から始まった開発者向けの年次会議「I/O(アイオー)」で、スンダル・ピチャイ最高経営責任者(CEO)らが明らかにした。
日本での具体的な発売日や価格は未定。米国では129ドル(約1万4000円)で販売している。
グーグルは昨秋にグーグルホームを米国で発売。米アマゾン・ドット・コムが切り開いたスマートスピーカー市場に参入した。米調査会社イーマーケッターによると、米国のスマートスピーカー市場におけるアマゾン「エコー」のシェアは71%で、2位のグーグル(24%)は大きく水をあけられている。
グーグルは17日、米国とカナダのどこにでも無料で電話をかけられる機能や、利用者のスケジュールを把握し、先を見越して次の目的地への出発時間などをアドバイスしてくれる機能などを追加すると発表した。
スマートスピーカーを巡っては、米マイクロソフトが先週、韓国サムスン電子傘下の音響機器大手ハーマンインターナショナルや米HP、米インテルとの提携を発表。米メディアによると、アップルも同社の会話型AI「シリ」を搭載したスピーカーを開発している。