成都という単語を見てピンときた人は三国志ファンか若しくはパンダ大好き人間のどちらかかと思います。
パンダ好きの人は残念。今回は三国志のほうです。
成都といえば四川省の省都。三国志でいうところの蜀という国があったところ。パンダとか麻婆豆腐とかが有名。基本的に料理は辛い。
212年、荊州牧であった劉備玄徳は劉璋の治める益州に攻め入り、名軍師龐統を失いながらも214年、成都を手中に収め蜀漢の土台を築くのでした。
よくわからない人は横山三国志を読んで、コーエーの三国志で5回くらい天下統一してから読んでね。
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武候祠
武候祠とは
成都武侯祠(せいとぶこうし)は、中華人民共和国四川省成都市武侯区にある祠堂。三国時代の蜀の丞相・諸葛亮やその主君劉備などを祀る。
諸葛亮を祀った「武侯祠」と呼ばれる祠堂は中国各地にあるが、その中でも有名なもののひとつである。
引用元:wikipedia
武候とは劉備ではなく諸葛亮のことです。諸葛亮を祀っている場所に劉備の墓も一緒に置いとく、みたいな感じの場所です。ちなみに劉備は昭烈帝と呼ばれています。
中に入ると劉備自身や劉備家臣の人形が沢山置いてあります。
入口付近
入口はこんな感じ。漢昭烈廟と書いてます。つまり劉備を祀ってますよってことなんでしょうか。
周辺には「漢」とか「諸葛」と書かれた旗がたくさん。単純なんですが、テンション上がってきます。
チケットはこんな感じ。入場料はだいたい1000円くらい。
中に入ります
中に入るといきなり髭のおっさんが登場。これが中山靖王劉勝の末裔、漢中王劉備です。なんかイメージと違う。ちゃんと皇帝っぽい。これは清の時代に作られた人形らしいです。
隣には息子の劉禅もいます。2代目皇帝なのにこの装飾の少なさ。相当嫌われてますね。
五虎大将
たくさんの登場人物が展示されているんですが多すぎ&マイナーだったのでとりあえず五虎大将の人形を紹介!
関羽雲長。神格化されて商売の神様として扱われています。神なので皇帝の劉備より好待遇っぽいような気さえする。髭が長いので美髯公と呼ばれています。が、そのわりにはこの人形の髭は汚らしい。
張飛翼徳。関羽と同じく劉備の義弟。部下に切られる悲しい男。顔が黒いのは怒りっぽい性格をあらわしているのだとか。決して肝硬変の末期症状ではない(はず)。目でかすぎ。
趙雲子龍。これが趙雲……? 長坂の戦いで幼い劉禅を救出するという最大の逸話があるものの、その劉禅は中国国民から嫌われている。キャラが薄いわりにはイケメンに描かれがち。
黄忠漢升。弓の名手。定軍山で夏侯淵を討って五虎大将入りするも、関羽には老兵扱いされる。人形はあんまり年寄り感がない。演義では、まだまだ若い者には負けん、とか言って出陣して死ぬ。
馬超孟起。通称、錦馬超。劉備軍での評価は高いものの、劉備に帰順してからの戦果は乏しい。三国無双では馬に乗るとやたらに強い。名前に馬がつくからだろうか。
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武候祠
ついに諸葛亮を祀るエリアに突入。
この羽扇とぐるぐるした帽子は……! 諸葛孔明!
言わずと知れた名軍師。三顧の礼とかいう技を使う居留守マスター。なんだかんだで東南の風を起こして戦果を全部持っていくすごいやつ。南蛮平定では飽き足らず、北伐を繰り返す。死んでもなお敵を追い返す天才。三国無双ではビームを撒き散らす。
出師の表という孔明が書いた有名な文章が石に掘られていました。中国語ではかなりの名文らしいです。中国では小学校でこれを暗記させられるそうです。内容は、魏の曹操をぶん殴りに行くから、俺がいない間のことはこんな感じでよろしくな劉禅ちゃん、って感じ。
三義廟
武候祠のその奥に三義廟なるものがありました。
劉備、関羽、張飛は桃園の誓い(死ぬときは3人一緒だよ!という誓い)で義兄弟になり、乱世に義勇軍として参戦し国を作り、なんだかんだでほぼ同時期に死ぬわけですが、その義侠心を祀る廟のようです。
こっちのほうが日本人のイメージする劉備に近い!
やっぱり黒いけど張飛って感じ!
関羽。おい、これ、コーエーの関羽まんまじゃん。コーエーの人絶対これ見て作ってるじゃん。
劉備の墓
武候祠の中には劉備の墓もあります。墓というか小高い丘でした。古墳的な。
お土産
観光地なのでもちろん土産屋があります。人形とかキーホルダーとか定番のものから、めちゃくちゃ高い関羽&赤兎馬の彫刻まで色々あります。オススメは三国志トランプ!
エースはもちろん諸葛孔明。ジョーカーは呂布。よくわかってらっしゃる。
まとめ
三国志ファンにはたまらない観光地でした。実際に蜀があった場所に行くのは感慨深いです。他にも行ってみたい場所は色々ありますが、広い&多すぎなのでお金が……
麻婆豆腐とパンダのついでに三国志もどうでしょうか。
ではまた。
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