大森靖子のフォロワー?
それはTwitterのRTで回ってきた動画だった。
ある女性歌手のキーボードでの弾き語り動画。
ツイートには“ヒロネちゃん”というアーティスト名とライブの日付と会場が書いてあった。
なんとなく名前が気になった。
”ヒロネちゃん”
こういう、芸名に敬称がついているアーティストは少し変わっているというのが相場だ。
ほら、さかなクンだって少し変わってるでしょ?
しかし、芸名に敬称がついているアーティストは才能にあふれているというのも相場だ。
ほら、さかなクンだって天才じゃん?
というわけで、ライブ動画を観てみた。
エレクトーンで弾き語るヒロネちゃん
↓画像をクリックで動画になります
ヒロネちゃん 「最後の地球」2015-9-27ぐるぐるTOIRO
なかなか良いと思ったでしょ?
でも、わかるよ、言いたいことは。
これって、大森靖子じゃんて思ったでしょ?
ギターじゃなくてエレクトーン弾いてる大森靖子だって思ったでしょ?
実際、コアな大森靖子のファンには既に知れ渡ってるアーティストらしい。
たしかに、似てる。
かなり影響受けていると思う。
でも、大森靖子もいいけど、大森靖子とは違うような雰囲気も感じなかったかい?
そう思った人は読み進めていってほしい。
ヒロネちゃんにはヒロネちゃんの魅力があるということを、説明していこうと思う。
ヒロネちゃんとは
ヒロネちゃんは2014年より活動開始したシンガーソングライター。
やはり大森靖子から影響は受けているようで、2015年には大森靖子の全国ツアーの鳥取公演ではオープニングアクトを務めている。
もともとはクラシックピアノを3歳のころから習っていたので、ピアノの腕前も確かだ。
CDの音源は弾き語りだけでなく、EDMにも挑戦したりと、様々な音楽に挑戦しているよう。
ちなみにCDにはsora tob sakana(そらとぶさかな)のプロデュースをしている、ハイスイノナサの照井淳政も参加している。
実は今注目されているシンガーソングライターなのだ。
次がヒロネちゃんの代表曲や人気曲を聴いてもらって、大森靖子と違う部分についても確認していきたい。
カロリーメイト(収録アルバム:君の死因になりたいな)
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ヒロネちゃん 『カロリーメイト』 (Official Music Video)
2015年に発売された『君の死因になりたいな』に収録されている楽曲。
弾き語りの音源で、歌詞がすっと入ってくる。
歌詞のメロディの乗せ方や歌い方は大森靖子に近い部分は感じる。
カロリーメイト中毒 私は熱愛発覚
君の全てになりたいな 君の死因になりたいな
上記のサビの歌詞が印象的な楽曲。
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少女事情(収録アルバム:目隠し 照れ隠し)
こちらは打ち込みのアレンジがされている楽曲。
収録アルバムは『目隠し 照れ隠し』
しかし、打ち込みといっても踊らせるようなアレンジではなく、聴かせるようなアレンジで、浮遊感のある不思議な感じ。
歌詞の言葉の運び方が面白い。
メランコリックな毎日は
最終地球機器のサイン
逃げろ!逃げろ!逃げろ!と
なにかに追われる少女事情
少しSFチックな不思議な歌詞。
こういった歌詞もヒロネちゃんの魅力の一つだろう。
ちなみにこの曲が収録されたアルバム『目隠し 照れ隠し』はiTunesではダウンロードできず、CDを買うしかなさそうです。
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浴槽プランクトン(収録アルバム:ゆめのゆめ)
こちらは2017年1月に発売されたシングル曲。
6月に発売のアルバムにも収録される曲。
壮大なバラードである。
MVがかわいらしいのと、メロディと歌詞がとても良い。
ヒロネちゃんの楽曲の中で最もキャッチーではないだろうか。
2017年になってからの楽曲のためか、大森靖子ぽさは抜けてきて、ヒロネちゃんのオリジナルのものになっているのではないだろうか。
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他にも良い楽曲がたくさんある
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ヒロネちゃん『プラネットボーイ』(Official Music Video)
『さよならモンスター』と『プラネットボーイ』どちらもスローテンポの弾き語り楽曲。
この2曲もとても良い。
↓MVはないけど、個人的にはこちらの『片道切符』という曲が好き。
大森靖子との違い
ここまで読んで、ヒロネちゃんの曲を聴いてきたあなたなら、もうわかるでしょう。
大森靖子とヒロネちゃんの違いが。
確かに、歌い方、メロディ、弾き語りというスタイルは大森靖子に違い部分があるかと思う。
しかし、大森靖子とヒロネちゃんとは弾き語りでも、CD音源でも両者には大きな違いがある。
↓画像をクリックで動画になります。
こちらは大森靖子の公式がアップロードしている弾き語りでのライブの動画だ。
これを観れば違いははっきりしてますよね。
大森靖子の弾き語りは音を出した瞬間に言葉を放った瞬間に、リスナーに心にドカンとでかい衝撃を与えるようなインパクト。
演奏を始めた瞬間に大森靖子の世界に無理矢理引き込んでくるような演奏と歌声だ。
それに対してヒロネちゃんは、そういった大きなインパクトはない。
その代わり、ヒロネちゃんはじわじわとリスナーを自分の世界に引き込んで、抜け出せなくさせるような力がある。
きちんと聴かなければ、歌い方が似てるだとか、弾き語りだからと大森靖子のフォロワーやパクリと思う人もいるかもしれない。
もちろん、ヒロネちゃんは大森靖子から大きな影響を受けている。
しかし、もしかしたら目指している方向性や根本の音楽性は違うのかもしれない。
1月にリリースした『浴槽プランクトン』は今までのヒロネちゃんの楽曲の中でも、特にオリジナリティがある、ヒロネちゃんにしか作れない音楽になっているかと思う。
もしかしたら、6月にリリースするアルバムは”大森靖子のフォロワー”と言わせないぐらいのオリジナリティのある新しいヒロネちゃんの音楽を聴かせてくれるかもしれない。
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