何がなんだか…。
Twitter砲を撃ちまくるトランプ大統領ですが、ネットの世界には疎いのかもしれません。いや、ネットの世界は奥が深すぎて、誰もが騙されてしまうことがあります。昨今、世界中で大きく取り上げられている偽ニュース問題がまさにそれ。ただ、一国の大統領までが騙されそうになるとはね。ネタ元のPOLITICOによれば、トランプ政権のスタッフが日常的に印刷してトランプ大統領に渡しているネットニュースの中に、偽ニュースも含まれていたようで…。
@SeanMcElwee Sorry a Time Magazine Cover Did Not Predict a Coming Ice Agehttps://t.co/d8RHIOgIhV pic.twitter.com/3bnQsw3Lr9
— Andy Lee Robinson (@ahaveland) 2017年5月15日
その偽ニュースの1つに、偽の雑誌表紙があります。最近大きな話題になったのは、TIME誌の偽表紙。右の『The Global Warming Survival Guide(地球温暖化サバイバルガイド)』が、2007年発行の本物のTIME誌。一方、左の『How To Survive The Coming Ice Age(来たる氷河期を乗り越える方法)』は、1977年発行に見せかけた偽表紙。
なんとこの偽表紙が、国家安全副顧問のキャスリーン・マクファーランド氏からトランプ大統領に渡されていたというのです。POLITICOの取材では、匿名の事情通が「TIME誌の件はスタッフが間違いに気づき、止めに走ったので、トランプ氏がツイートするなどで公になることはなかった」と語っています。大恥かく直前、間一髪ギリギリセーフといったところでしょうか。
いくら一般人が偽ニュースに踊らされているとはいえ、まさか大統領チームまで…。メディアの人間でも、嘘を見抜くのはとても難しいことだといいますが、こうなってくると、政治だって何を信じてやればいいのやら。もう一度言いますが、アメリカの大統領チームですからね。
いつエイプリルフールが来るかわからないという緊張感。いかに偽ニュースの存在が大きく、恐ろしいかって話です。
・ドナルド・トランプと大統領執務室の赤いボタン:核ミサイルのボタンじゃないよ
image: Pool / Getty Images News / ゲッティ イメージズ
source: POLITICO, Andy Lee Robinson / Twitter, TIME
Matt Novak - Gizmodo US[原文]
(そうこ)