ただ今開催中のGoogle(グーグル)の開発者向けカンファレンスGoogle I/Oで、Google Photos(Googleフォト)の新機能が発表されました。ますます便利になりますよ。
まず1つ目の機能は「Google Suggested Sharing」。Facebookですでに似たような機能がありますね。この写真シェアしよう? 友達タグづけしよう? っていちいちオススメしてくるアレが、Google Photosにも登場。撮影した写真に誰が写っているのかスキャン、認識して、シェアをオススメします。正直、かなり好き嫌い(嫌いな人のほうが多いかも)の分かれる機能ですね。
2つ目は、写真共有のための機能「Shared Libraries」。家族や仲のいい友人間で、お手軽、自動で写真ライブラリを共有できます。Google I/Oのステージデモでは、夫と妻が子どもたちの写真をライブラリで共有するという設定で披露されました。Googleが家族を認識できるように、対象者の画像をチョイスしておくだけで、あとは彼ら彼女らが写っている写真をせっせと共有ライブラリに追加してくれます。
技術の発展にはめざましいものがあり、それをサービスに次々応用するのは本当にお見事。瞬時に写真に写っている人を判断し、必要な人とシェアしてくれるなんて。…ただ、そのためにはユーザーの人間関係を把握する必要があるわけで、そのためにはGoogle Photosにあるユーザーの写真をすべてチェックする必要があるわけで。よくよく考えてみると、ちょっと怖いと感じるところもあります。
毎日何かしらお世話になっているGoogle。いろいろなものを無料で使えて本当にありがたい話ですが、Googleはボランティアではありません。ありとあらゆるプロダクトを使って、ユーザーの情報を収集し、そのデータでお金儲けをする必要があります。それを忘れそうになっている人がいたら、今回のGoogle Photosの新機能は「これはビジネスなんだ」と再び頭に叩き込むいい機会ではないですかね。
最近よく話題になる「便利さと引き換えに、プライベートをどこまで差し出せるか」という話。
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images: Google I/O
source: Google I/O
Alex Cranz - Gizmodo US[原文]
(そうこ)