「野菜きちんと採れてますか?」と質問されて「大丈夫です。十分な量を毎日取っていますので至って健康です。」と答えられる人がどれくらい、いらっしゃるでしょうか?

「ハンバーガーやコンビニのお弁当みたいな簡単なもので済ませてしまってます」という方が少なくありません。

特に、一人暮らしのサラリーマンや学生の方々はきちんと料理ができている人の方が珍しいくらいではないでしょうか?
毎日、仕事や勉強、バイトで帰宅も遅くなりヘトヘトになっていたら、よほど好きでないと料理まで手が回りませんよね。

「野菜ジュースを飲んでいるから、大丈夫!」というあなた。
本当に大丈夫ですか?体調が悪かったり、太ってきていたりしていませんか?

野菜不足の対策には「青汁」が一番です。

「野菜不足はなぜいけないの?」「なぜ青汁が一番、良いの?」などの疑問があると思いますので、この記事ではこれらの疑問にお答えしていきたいと思います。

目次

1. 野菜不足の恐怖
1.1 野菜不足になる理由その1:野菜が嫌い
1.2 理由その2:朝食に野菜を摂る人はほとんどいない
1.3 理由その3:野菜不足という認識がない

2 野菜不足で不足する栄養素
2.1 食物繊維
2.2 ビタミンC
2.3 カルシウム
2.4 鉄分
2.5 β-カロテン (ビタミンA)

3 野菜不足がどれほど深刻な問題かを理解する
3.1 糖尿病とは?
3.2 糖尿病の種類と原因
3.3便秘
3.4高血圧

4. 野菜不足を解消する4つの方法の真実
4.1 サプリメント
4.2 野菜ジュース
4.3 スムージー
4.4 青汁

5. 野菜不足を解消するのに、青汁が一番良い5つの理由
5.1 必要な栄養素がバランス良く含まれている
5.2 糖分が少なく、カロリーが低い
5.3 粉末青汁であれば、色々なもので割ることができる
5.4 粉末青汁、サプリメント(粒)であれば、簡単に携帯できる
5.5 SOD酵素が多く含まれおり、活性酸素を除去する

6. まとめ

1. 野菜不足の恐怖

1.1 野菜不足になる理由その1: 野菜が嫌い

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「野菜が好きです」という子供は少ないです。
そのため多くのお母さんは子供の健康や成長を考えて、様々な工夫をされていると思います。

子供が成長するとともに、だんだんと野菜嫌いは減っていくものでしたが、大人になっても野菜が苦手な人も少なくない時代になってきました。
家でわざわざ食事を作らなくても、コンビニなどで食べるものがすぐに手に入りますし、ファミリーレストランなどのランチを利用すれば格安で食事ができるからです。

ハンバーガーをはじめとするジャンクフードも利用できますから、よほど健康に関心がないとわざわざ料理をする必要がありません。
残念ながら低所得者層ほど、この傾向が強いとされています。

1.2 理由その2:朝食に野菜を摂る人はほとんどいない

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朝、十分に野菜を摂る人はほとんどいません。
「手間がかかるから」「調理の時間がないから」という理由がほとんどです。

「昼」、「夜」と野菜を摂る量は増えていきますが、朝食という大事なタイミングで豊富な栄養を摂る機会を逃している人の方が多いようです。

1.3 理由その3:野菜不足という認識がない

多くの人は一皿のサラダを毎日食べているから「自分は野菜不足ではない」と考えています。

健康に関心のある方は「1日350gの野菜を摂る必要がある」という指標をご存じだと思います。
この指標はは『健康日本21』という国の健康に対するプログラムから来ています。

かなりボリュームのあるサラダでも一皿「70g」程度です。
つまり、サラダだけで考えると「1日5皿」食べないと、一日の野菜の取得目標に届きません。

この量の野菜を毎日食べている人は非常に少なく、8割の人は平均すると「約57gの野菜不足」になっています。

さらに、若い人の野菜不足は深刻で「107gの野菜不足」が発生しています。
まずは「自分は野菜不足である。何とか、改善しないと!」という認識を持つことが必要です。

2 野菜不足で不足する栄養素

2.1 食物繊維

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野菜が嫌いでなくても不足しがちなのが、食物繊維です。
野菜嫌いであれば、なおさら不足しやすい栄養素です。

食物繊維は葉野菜や根菜に多く含まれています。

そのほか、豆類にも豊富です。
芋や納豆は、不溶性と水溶性の両方を含んでいるうえ、毎日食べやすいのでオススメです。

また、朝食や間食でオートミールを食べるのを習慣にすれば、不足を防ぐことが出来ると思います。

2.2 ビタミンC

ビタミンCというとレモンというイメージですが、ブロッコリーやピーマン、生キャベツなどにも豊富に含まれています。

野菜が苦手なら果物から摂れるので、ビタミンCを多く含む、キウイやオレンジ、グレープフルーツなどを意識的に食べると良いと思います。

2.3 カルシウム

カルシウムは牛乳を飲んでいれば大丈夫と思いがちですが、意外と不足しやすい栄養素です。
その理由は、1日摂取目標が成人で600mgと多いからです。

牛乳100gあたり、約110mgのカルシウムが含有されています。
吸収率の問題もあり、単純計算できませんが、牛乳だけで取るなら最低でも600mlは飲まないとなりません。

小松菜や大豆製品、小魚にもカルシウムは豊富です。目標摂取量に到達するためには、乳製品だけに頼らず、大豆や緑黄色野菜などからも摂ることが必要です。

2.4 鉄分

レバーに豊富に含まれている鉄分ですが、豆類や小松菜、ほうれん草のほか、貝類にも豊富に含まれています。

プルーンに鉄分が多いというイメージもあると思いますが、100g当たりの含有量はドライプルーンで1.0mg。小松菜は2.1mg。納豆で3.3mgです。

毎日レバーや貝を食べるのも難しいと思いますので、野菜が苦手なら豆乳やきなこ、納豆を意識して食べるようにしましょう。

2.5 β-カロテン (ビタミンA)

β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAになる栄養素です。
ビタミンAが足りなくなればビタミンAに変換され効果を発揮します。

にんじんやピーマン、かぼちゃといった、代表的な緑黄色野菜に多く含まれています。
粘膜や皮膚、免疫機能を保つために必要不可欠な栄養素です。

3 野菜不足がどれほど深刻な問題かを理解する

3.1 糖尿病とは?

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糖尿病とはインシュリンが不足することによって血糖値が高くなる病気です。

まず「血糖値」とは何かを理解すると糖尿病の予防も理解が容易になります。

「血糖値」とは文字通り、「血液中の糖の量のこと」です。
インシュリンは血糖値を下げることが出来る「唯一のホルモン」なのです。

血液中にブドウ糖(グルコース)が多くなると、すい臓からインシュリンが分泌されます。
インシュリンが分泌されると、

・肝臓や筋肉でブドウ糖(グルコース)が「グリコーゲン」という物質に変換されます。
・変換された「グリコーゲン」は肝臓や筋肉の細胞内に蓄えられます。
・これにより、血液中のブドウ糖が減ります。つまり血糖値が下がるというわけです。

血糖値が上昇→インスリン分泌→ブドウ糖がグリコーゲンに変換される→血糖値低下

という流れです。

逆に血糖値が低くなりすぎるとグルカゴンという物質が分泌されます。
グルカゴンは肝臓に保存されているグリコーゲンをブドウ糖に変換し、血液中に放出する働きがあります。
これにより血糖値を上昇させることが出来ます。

血糖値低下→グルカゴン分泌→グリコーゲンをブドウ糖に変換する→血糖値上昇

という流れです。

3.2糖尿病の種類と原因

糖尿病は、1型糖尿病と2型糖尿病の2つに分けられます。

<1型糖尿病>

1型糖尿病は比較的若い人でやせ型の人が多いです。

インスリンとは血糖値を下げることが出来る、唯一のホルモンということをお話しました。
すい臓のランゲルハンス島にある「β細胞」という細胞から分泌されます。
このβ細胞が破壊されインスリンが分泌されず、血糖値を下げることが出来ない状態を1型糖尿病といいます。

1型糖尿病の患者さんはインスリン注射が必ず必要です。

β細胞が破壊される原因は多くの場合、自己免疫により破壊されてしまいます。
免疫システムが上手く働かず、自分の細胞を攻撃してしまうのです。

1型糖尿病はインスリン依存型糖尿病やIDDMと呼ばれたりもします。

<2型糖尿病>

生活習慣病が原因で起こるのが2型糖尿病です。インスリン非依存型糖尿病やNIDDMとも呼ばれます。
中高年以上で肥満型の人に多い傾向にあります。

・インスリン分泌はされてはいるが量が少ないというインスリン分泌が低下するパターン
・普通に分泌されているのにインスリンが正常に働かないというインスリン抵抗性パターン

の2つのパターンがあります。

2型糖尿病の場合は錠剤の薬で血糖値を下げることが出来ます。
日本人の糖尿病患の約95%が2型糖尿病です。

野菜不足で発症するのは「2型糖尿病」ですから、「2型糖尿病」の対策を考えれば良いことになります。

野菜は血糖値の上昇を穏やかにしてくれます。
それに加えて、食事の最初に野菜を食べることで食事の際の血糖値の急上昇を抑えてくれます。

日本人は穀物中心の低カロリー、低脂肪の食生活を長い間送ってきたので、特にカロリーを消費する能力が劣っているため糖尿病になりやすい人種だとも言われています。

糖尿病になると毎日インスリン注射をしたり、極端な食事制限など辛いことばかりしかありません。

1型糖尿病の説明で「1型糖尿病の患者さんはインスリン注射が必ず必要」と述べましたが、2型糖尿病の方でも、薬ではうまく治療ができい場合にはインスリン注射が必要になります。

定期的に注射をしたり辛い食事制限を一生するよりも、毎日の食事に十分な野菜をとる方を選びたくなりませんか?

3.3 便秘

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「便秘」が病気?と思われるかもしれません。
しかし実はものすごく怖い症状なのです。本当にひどくなると死に至る場合さえあります。

腸閉塞(ちょうへいそく)という病気を耳にしたことはありますか?別名で「イレウス」ともいいます。
腸閉塞は腸が塞(ふさ)がってしまう病気です。

腸にたまった便が肛門側にうまくい運ばれなくなる病気ですので、当然排便できなくなります。
激しい腹痛が起こり、吐き気や嘔吐も起こります。発熱することもあります。
最悪の場合は死亡にまでいたるというのですから、非常に恐ろしい病気なのです。

便秘がすぐに、腸閉塞につながるわけではないのですが、便秘によって胃腸の働きが弱まることは間違いありません。
もともと有害な「便」を体内に貯めておいて、良いことはひとつもありません。

日本内科学会では便秘の定義を「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」としています。

さらに、対処をせずに、放っておいたとしましょう。どれくらいが限度でしょうか?
2週間便秘が続くと、腸閉塞の可能性があるとされ「すぐに入院するレベル」と言われているのです。

1週間でも便秘がつづいている場合には下剤をしてでも便を出した方が良いでしょう。

ただこのように薬ばかりに頼っていると、薬がやがて効かなくなってくる可能性が高いです。
宿便がこびりつくこともあるので便が出ていても安心はできません。

特に、便がカチカチになった便秘には注意が必要です。
いわゆる「直腸性便秘」と呼ばれるタイプです。便が黒い場合も気をつけた方が良いとされています。

日本の例ですが、便秘による腸閉塞で1998年に会社員の女性が死亡しています。
その時に腸を解剖すると、溜まってい便はコンクリートのようにかたく、そして真っ黒だった、と言われています。

いかがでしょうか?「たかが便秘と侮(あなど)ってはいられない」と思いませんか?

3.4 高血圧

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運動などせずに安定している状態で、血圧が正常値よりも常に高い状態であることを指します。
怖いのは血圧が高くなってもほとんど症状がない点です。

「痛い」などの症状があれば病院に行くでしょうが、気がつかないで放置されることが多いのです。
危険な状態になってから症状が出て、手遅れの状態になってしまった、ということも少なくありません。

高血圧になると血管の壁に強い負担がかかります。
このため治療をせずに放っておくと、血管の内側の壁が傷ついたりして、動脈硬化が進みます。
この結果、脳卒中や心疾患、腎臓病、心不全などの重大な病気につながります。

ですから、高血圧と診断されたらきちんと治療をするべきです。

高血圧によって最も危険なのが、脳卒中です。
脳卒中はたとえ手術によって命が助かっても、運動障害や言語障害が残る可能性が高いです。

また高血圧は心疾患のリスクも高めます。心筋梗塞や狭心症の危険度が上昇します。

さらに、腎臓にも大きな負担がかかります。
血液中の塩分などの排泄がうまくいかず、さらに血圧が上昇するという悪循環を繰り返してしまいます。
肝臓病が慢性的になると、脳卒中や心筋梗塞による死亡率も高くなってしまうのです。

年を取れば取るほど高血圧になる可能性が高まる、と言われています。

若ければ、安心して良いのでしょうか?答えは「NO!」です。

実は、30歳代、40歳代でも、すでに約半数の人が高血圧の状態なのです。
それにも関わらずしっかりと治療を受けている人はほとんどいないのが現状です。

「血圧が少々高いくらい、大げさに考えなくてもいいわ」という判断は大きな間違いですから、注意してください。

若いときこそ、「野菜不足を解消する」などの、生活習慣を改めることで血圧を下げやすいのです。

4. 野菜不足を解消する4つの方法の真実

野菜不足がとても、怖い結果をもたらすことを理解して頂きました。
「野菜不足の怖さはわかったけど、何かいい、代替方法はないの?」という疑問を持たれると思います。
いくつかの方法について解説してまいりましょう。

4.1 サプリメント

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まずは「料理している時間はないから、サプリで補給かな?」というとが、頭に浮かぶのではないでしょうか?

「このサプリには、こんなに栄養素が含まれているのか?」と驚くほど「栄養素がてんこ盛り」をうたい文句にしているサプリがありますよね。
「これだけ入っていれば、野菜をとらなくてももう大丈夫!」と購入してみるのですが、うまくいかないことが多いです。

国立健康・栄養研究所栄養情報担当者の浜田璋子さんは、サプリメントについて「栄養素を摂取するという意味では同じだが、体への吸収率は異なる」と指摘されます。

「たとえば、レモン果汁50個分に相当する1000mgのビタミンCを、サプリメントで1回飲んで体にとり込んだ気になっても、せいぜい4分の1程度しか利用されていない」そうです。
サプリメントを販売しているメーカーも「レモン果汁50個分に相当する1000mgのビタミンCを含んでいます…100%吸収されるわけではないですが」などとは間違っても言わないですものね。

4.2 野菜ジュース

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「野菜ジュースを毎日飲んでいるのだから、野菜不足ではないはず!」というあなた。本当に大丈夫ですか?

毎日飲まれている、野菜ジュースの成分表示を確認してみてください。
100%の野菜ジュースとうたっていても「濃縮還元」という表示はありませんか?

「濃縮還元」って何でしょうか?

濃縮還元とは、一旦野菜などの原料を長時間加熱して、粉に「濃縮」したものを再び水を使って薄めたものになります。
せっかくの野菜の栄養素はこの熱によってかなり損なわれているのです。

特にコンビニで売っているものはこの「濃縮還元」タイプが多いです。
また、トマトやニンジンなどの限られた野菜を原料とする場合が多く、栄養素が偏るという問題もあります。

さらに飲みやすくするために「糖分」が加えられている場合も多く、健康のために野菜ジュースを飲んでいるのに、飲みやすさゆえに「糖分」も多くとってしまって、逆に肥満になっている方も少なくないのではないでしょうか?

有機野菜などの専門店で「なんでこんなに高いの?」と思うような野菜ジュースを見かけたことはありませんか?
これは「濃縮還元」ではなくて絞ったままの状態で、丁寧に作られているから高いのです。
熱を加えることがありませんから、栄養素もそのまま残っています。

ただ、こちらも商品化するために保存料などが入っていますから、この問題を回避しようとすると自分の家で、「ジューサー」を使って、野菜ジュースを作るしかなさそうです。

4.3 スムージー

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スムージーとは緑色の葉野菜に果物と水を混ぜ合わせて作られた飲み物のことです。
健康、美容にも効果があるとして、特に女性に人気がありますね。
先にお話しました、「濃縮還元」でない、野菜ジュースと同様の効果が期待できそうです。

ただスムージーには糖分を多く含む、果物が含まれていますから、ダイエット効果を期待する場合は注意が必要です。
さらに、飲みやすくするために、人工甘味料のような添加物を加えられているものもありますから、成分表は必ず、確認するようにしましょう。

栄養価が高そうなスムージーですが、思わぬ「弱点」があります。

それは、「噛まないこと」です。
「え?」と思われるかもしれません。
これは、先に説明しました「濃縮還元」でない、野菜ジュースも同じです。

ヒントは「唾液」にあります。

この「弱点」の対策は「噛むこと」なのです。噛むことで、唾液の分泌が盛んになります。
また、食べたものと混ぜ合わすことで消化が促進されるのです。
唾液に含まれる消化酵素の働きを活性化する必要があります。

4.4 青汁

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青汁は水で溶かして飲んでも吸収率は高いとされていますが、スムージーと比較して、格段と消化されやすい、ということはありません。

やはり「どう飲めば吸収されやすいか?」ということを意識する必要があります。
朝や食前など空腹時に飲むこと、牛乳や豆乳で割って飲むことで、吸収率があがります。

これから、野菜不足を解消しようとされている方は「スムージーと青汁」のどっちがいいの?と感じられると思います。

私もこの記事を書くにあたって、「スムージーと青汁の違いはどこにあるか?」とじっくりと調べてみました。

大雑把に言うと、違いは「果物を含んでいるかどうか?」です。
乱暴な言い方になりますがわかりやすさをあえて優先するのであれば、

「青汁+果物」= 「スムージー」

という理解でそんなには大きく外れないはずです。

一番大切なのは、「色々、試してみる」ことだと思います。
人間の体は機械ではありませんから、同じやり方をしても、個人差があるはずです。

「私はスムージーが飲みやすくていいわ」ですとか「糖質を摂りたくないので、青汁をためしてみよう」という色々な意見があっていいと思うのです。

一番大切なのは「続けること」だと思います。
この「続けること」に重きを置きながら、試行錯誤をするのが良いのではないでしょうか?

5.野菜不足を解消するのに、青汁が一番良い5つの理由

青汁には本当に豊富なビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれています。
まず最初に、これら栄養素について細かく解説致します。

5.1 必要な栄養素がバランス良く含まれている

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青汁に含まれるビタミンについて

・βカロテン(ビタミンA)は目や皮膚を健康に保つ

βカロテンが体内に取り込まれるとビタミンAに変化して、ロドプシンというタンパク質を生成します。
ロドプシンは暗いところでよく見えなくなる「夜盲症」や眼の疲れを予防してくれます。
また、目の健康だけでなく、皮膚や爪(つめ)を正常に保つ働きもあります。

・ビタミンEと「酸化」の関係性


酸化によって、金属はサビますね。
同じように、体内の「活性酸素」が増えると身体が酸化、つまり、サビてしまいます。
酸化すると細胞の老化が早まります。「活性酸素」とは一体、何なのでしょうか?

まず、理解しないといけないのは「酸化」です。上の例でも示しましたように、金属は放っておくと、「サビ」ます。もう一つわかりやすい例を上げると、リンゴを向いたまま置いておくと変色しますよね?
これも、「酸化」の一例になります。

次に「活性酸素」の説明です。
呼吸により体内に取り込まれた酸素の大半は水素とくっついて、水になります。全部水になれば良いのですが、素直に水にならないものも出てきます。

この、水以外の物質に変化した酸素のことを「活性酸素」と呼びます。
「くっつきたい」という性質がより強くなった、つまり「活性化」した「酸素」ということで、「活性酸素」と呼ばれます。

「活性酸素」を聞いたことのある方はおそらく「体に悪いもの」として認識されていると思います。
でも、実は悪いことばかりではないのです。

血液中の「白血球」は体の中に入った、ウィルスや細菌、がん細胞をやっつけてくれます。
この免疫機能の武器として利用されるのが活性酸素なので、体の中には必要なものなのです。

それではなぜ「活性酸素」がそんなに「悪者扱い」されるのでしょうか?
それは「活性酸素の増えすぎ」に問題があるからです。
活性酸素が増えすぎると本来攻撃する必要のない正常な細胞まで攻撃してしまい、傷つけてしまうのです。

この作用がとても強力なために活性酸素は危険ということになるのです。
「一体、どのような危険があるの?」と思われますよね?
これが、とんでもなく危険なのです。どのような影響があるかと言いますと、

・ガン化
・生活習慣病
・皮膚のコラーゲンなどを攻撃して、美容を損ねる(しわ、しみ、ソバカスなど)
・老化
・白内障
・関節炎
・認知症
などです。

いかがですか?「とんでもなく恐ろしい」ですよね?

この「活性酸素」が発生する原因は何でしょうか?次のような原因があります。

・ストレス
・農薬
・大気汚染
・食品添加物など
・医薬品
・電磁波、放射線、紫外線など
・激しい運動
などです。

ビタミンE(ビタミンCもそうです)にはこの活性酸素の増え過ぎを抑える効果があるのです。
この効果のことを「抗酸化作用」と呼びます。

青汁に含まれるミネラルについて

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「ミネラル」とはなんとなく、「体にいいものでしょ?」という感じではないでしょうか。
ミネラルを説明する際には栄養素の説明も必要です。

食べ物の中に含まれている物質の中で、人間の身体に欠かせない成分のことを「三大栄養素」といい、「たんぱく質、脂質、炭水化物」の三つを指します。
この三大栄養素に、「ビタミン」と「ミネラル」を加えたものを、「五大栄養素」と呼びます。

ミネラルのうち体に必須なものは26種類あります。この中で、必須とされるのは16種類。ミネラルの主な働きは骨などの体の組織を構成したり、体の調子を整えたりする働きがあります。

ミネラルは体内で作り出すことができないので、食べ物や飲み物から摂取する必要があります。

メラトニンとは

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メラトニンは睡眠にとって必要な成分です。
不眠症に効果があります。ぼけ防止やがん予防の効果も期待できます。

カルシウムも含まれている

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カルシウムも豊富に含まれています。その量は牛乳の2倍と言われています。

不溶性食物繊維とは

水に溶けにいので、「不溶性」食物繊維と呼ばれます。
水分を吸収して膨らむ特徴があります。このため、便の量を増やして、腸の動きを活発化させます。

<種類と効果>
・セルロース…便秘の改善、腸内環境の改善、ガン予防などに効果があります。
・ヘミセルロース…セルロースと同様に、便秘の改善、腸内環境の改善の効果があります。
・リグニン…コレステロールの上昇を抑えてくれます。腸内の善玉菌を増やします。
・キチン・キトサン…血圧やコレステロールの上昇をを抑えてくれます。免疫力を高める効果もあります。

水溶性食物繊維とは

水に溶けやすいので、「水溶性」食物繊維と呼ばれます。
便に水分を与えてやわらかくする作用があります。この結果、肥満を予防して、血糖値の上昇を抑えてくれます。

・ペクチン…血糖値、コレステロールの上昇を抑えてくれます。
・グルコマンナン…食べたもの消化・吸収させにくくする作用があります。水を吸収して、胃の中で膨らみます。そのため、満腹感が得られます。
・アルギン酸…コレステロールや血糖値の上昇を抑えてくれます。便秘解消、動脈硬化の予防にも効果が期待できます。
・フコイダン…肝機能を向上させてくれます。高血圧にも効果があります。

5.2 糖分が少なく、カロリーが低い

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青汁はスムージーのように果物を加えませんから、糖分が少なくカロリーも低いです。

ダイエットが目的なのであれば、「飲みづらい」というデメリットがあるもののスムージーではなく青汁を選ぶと良いです。

5.3 粉末青汁であれば、色々なもので割ることができる

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「青汁をそのまま飲むのは無理!」というあなたでも大丈夫です。
粉末の青汁でしたら、色々なもので割ることができます。

おすすめは「牛乳」または「豆乳」で割ることです。
青汁の苦味やクセをうまく消すことができます。

カロリーが気になる方は「低脂肪牛乳」や「ストレートの豆乳」で割るのが、一番の方法です。
甘みがほしい場合はカロリー対策が施された甘味料を加えると良いでしょう。

その際は少しお値段は貼りますが、できるだけ自然に近い甘味料をおすすめします。
もともと青汁を飲む目的は「野菜不足を解消して、健康を維持する」ことでしたよね。
体に悪い甘味料を採ってしまって不健康になるのは本末転倒になりますからね。

5.4 粉末青汁、サプリメント(粒)であれば、簡単に携帯できる

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これまではできるだけ栄養価を損なわないために、作られたままの状態で保存された「冷凍青汁」が主流でした。
粉末青汁は「熱を加えるからだめだ!」という認識もありました。

しかし現在では、各メーカーの努力によって製法が工夫され、できるだけ栄養価が損なわないようになってきています。
ただし各メーカーによって差がありますのできちんと選ぶ必要があります。

冷凍青汁は確かに、栄養価の観点だけ見れば今でも一番です。
でも、飲み頃を見計らって、冷凍から出して解凍する必要があるのです。
働いている方や学生さんでは帰宅あとに飲むか、朝早く起きて準備をするなど、かなりの手間がかかってしまいます。

会社や外出先でも飲みたい、ということであれば、さらにハードルが上がります。
この点粉末青汁であれば簡単に携帯できますから、飲む場所や時間を選びません。

5.5 SOD酵素が多く含まれおり、活性酸素を除去する

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SOD酵素は、先に説明しました、強い「抗酸化作用」をもつ酵素の一種です。
細胞を酸化させる活性酸素を除去するので、老化予防が期待されています。

SOD酵素は体内で作られますが、年齢と共に生成量が低下します。
シミやしわも活性酸素が増えすぎると多くなりますので、美肌を意識している人に向いています。

また、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を予防・改善したい人にとっても有益な成分です。
「抗酸化作用」はビタミンEやビタミンCに含まれているのですが、SOD酵素の「抗酸化作用」はビタミンCの20倍、ビタミンEの50倍以上の効果があるという研究結果があるのです。

6. まとめ

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野菜不足の対策には青汁が優れているということを記事中でお伝えしました。

ただし、青汁は「野菜の置き換えになる」という考えではなくあくまでも不足した野菜を補助するものだということを忘れないでください。

まず、青汁を飲むことからスタートし、その習慣がついてから野菜を摂るという順番でもよいかも知れません。なぜなら、青汁を飲むことによって、野菜の効果を実感できるからです。