陸自配備計画 施設の配置案示す

石垣島に陸上自衛隊の部隊を配備する計画をめぐり、若宮防衛副大臣が、17日、石垣市の中山義隆市長と面会し、隊舎や弾薬庫など駐屯地に整備する施設の配置案を初めて示すとともに、今後、住民説明会を開いて理解を得ていきたいとの考えを明らかにしました。

防衛省は、南西地域の防衛体制を強化するため、有事や大規模災害などの際に初動対応にあたる警備部隊やミサイルの部隊など、500人から600人を石垣島に配備する計画で、駐屯地の開設に向けた手続きを進めています。
こうした中、若宮防衛副大臣が、17日午後、石垣市を訪れて中山市長と面会し、駐屯地に整備する隊舎や弾薬庫それに射撃場などの施設の配置案を、初めて示しました。
そのうえで、若宮副大臣は「南西地域の自衛隊配備の空白を、できるだけ早く解消するのが喫緊の課題だ。きょう示した配置案に基づいて必要な手続きを進めさせてもらいたい」と述べ、今後、住民説明会を開いて理解を得ていきたいとの考えを明らかにしました。
これに対し、中山市長は「資料を基に予定地にどのような影響があるのか調査を行って、要望や質問を出したい」と応じました。
面会のあと、中山市長は「市民や議会での議論を深めることが何よりも必要だと思うので、それを踏まえたうえで、配備を受け入れるか最終的な判断をしたい」と話していました。