こんにちは、あやにーです。
先日、とあるイベントにインフルエンサーとして呼ばれて思うことがあり書きたいと思います。
インフルエンサーを活用したPRが注目される中、いい代理店も沢山いますが
トンデモ代理店やインフルエンサーキャスティング会社が増えているのも事実です。
本当にインフルエンサーマーケティングって合っているのか?という話を書きたいと思います。
そもそもフォロワー=ファンではないのが分かっていない
今日Twitterでこんなツイートが回ってきて、ものすごく頷きました。
ツイッターの健全なところ pic.twitter.com/fRQKhl5EUG
— 吉村拓也 (@hanari0716) 2017年5月15日
まさにこれ!!!!企業や代理店が分かっていない部分はこれ!!!!
フォロワーっていうのは、ファンではない!
これ、本当に代理店や営業の人は「フォロワーがたくさんついていてすごいんです」って営業をしているんだけど、その見解は間違っている。
もちろんファンの人もいるでしょう。しかし、殆どは野次馬。
Twitterは大きな独り言であり、フォロワーはなんとなく「面白いこと言ってるなー」「興味ある!」というような感じで集まってくるんですよね。
フォロワーが多い人は、集客力がある、とかものが売れる。とかありますが。実際は結果が出ていないことのほうが多いと思います。
私もブロガーの端くれとしてブログでPRを!という案件を受けたことが度々ありますが、「PVのわりに物が売れませんね」「フォロワー●人もいるのに人呼べないんですね」みたいな心折れることを指摘されることもある。
「物渡すから書いて」「気持ち交通費くらいの謝礼払うわ」みたいな案件に特に多い。
ものすごく申し訳ないな、と思いつつも、「物が売れないのは私たちのせいではない」と強く思いますし、たぶんここには「フォロワーがファンだという誤った認識」があるんだと気がつきました。
あくまで、インフルエンサーができるのは「認知を上げること」であって、行動を起こすとなると、きちんと導線を確保した上で実施しなければ
やはり意味は持たないし、結果にもつながりません。
どこの店舗で販売されているのか、きちんとPR出来ない、イベントの日が迫っていてとても近い、そもそも商品のターゲットがニッチ、など、売れるかどうかはまた別の次元。
実際に私の温度間では、SNSのフォロワーが多い人よりも、リアルな繋がり(たとえば自分で教室をやっている先生とか、顧客を多く抱えた店舗オーナーなど)が広い人のほうが、フォロワーは少なくても商品は売れます。
インフルエンサーを活用することでかなうのは商品が売れることではなく、認知が上がる、ということが一番のメリットになるんです。
でも、これって結構一人歩きして「インフルエンサー活用するとものが売れる」って言っちゃう会社があるんですよね......
純粋なフォロワーが何人いるのか理解していない
これも大きなトラブルの元ですが、インスタグラマー案件で「◎万人フォロワーがいる、すごいインスタグラマ-です」という話を受けますが
まあ、大抵フォロワーを見ると「鍵アカウント」「プロフィール写真なし」「半数以上が外人」というような
あきらかに、「フォロワー買ってるな」という日本人のインスタグラマーはめちゃくちゃ多いです。
ようはアクティブなアカウントではないフォロワーが多い、ということなんですが。
仕方ないよ、フォロワー数で価格を言ってくるんだもん。みんな自分が選ばれるために必死でしょう。
いかに純粋でアクティブなフォロワーがいるか、それを見極め人選しないから影響がないんですよ。
インフルエンサーの責任問題だけでは絶対にありません。
そういう意味でも、依頼するまえに代理店さんは必ず「どんなフォロワーがいるのか」「実際いいねは平均どのくらい付いているのか」を確認したほうがいいです。
むやみやたらにフォロワー数で判断するとかなりの確率で転びます。
投稿内容のほとんどが「◎◎社さまから頂きました」って投稿が並ぶインスタグラムで、一体何が売れると思うの?
#PRばかりの投稿が並んでいるコたちはただ業界とのつながりが深いだけだから。
うちはインフルエンサーキャスティングしてます!という会社は多いですが、本当にアクティブなフォロワーを持つインフルエンサーを、どれだけ知っているかというところが重要になってくると思います。
人選ってとても重要で。インターネットの世界で有名人であったとしても、影響を及ぼせるのがじつはリアルな繋がりも持っているような、そんな人だったりするのが事実です。
SNSの力で売れるもの、売れないもの、反響のあるもの、向かないものというのは実際問題とてもあります。
インフルエンサー×商品の相性を徹底的に分析し、フォロワーに広げていく。
その基礎は案外わかっていない企業も多いのではないでしょうか。
「影響力がないですね」ってあなたは何を期待しているの?
私自身も色んなイベントに呼んでいただき、自身のメディアで発信をしていますが、マジでこの「影響力がない」「反応がない」というのは、インフルエンサーだけの責任ではないことがほとんど。
そもそも「記事を書くところ」までがインフルエンサーの仕事であり、「拡散して当たり前」というのは、依頼の時点で伝えていなければ、ルール違反。
もし「拡散してほしい」「商品を売りたい」ということであれば、それを条件として伝えたほうが絶対に良いです。
プロダクトが出来上がってしまっている以上、インフルエンサーにできるのは認知拡大だけであり、商品の物販を促進するまでは請け負う責任ではないと思います。
あくまでインフルエンサーってただの一般人なわけですよ。広告の仕事やPRの業務なんて、ほとんど経験はないんです。
そのコたちに向かって「やってくれて当たり前」というのはいささか暴力的だと思うんですよね。
いかにして「拡散してもらえる記事を依頼するか」というところが、代理店やキャスティング会社の力量になると思います。
総じて、インフルエンサーに向かって「影響力なかった」というのは、本当に失礼だと思います。インフルエンサーだけの責任だという考え方がそもそもの誤りです。
タダで仕事を頼んでくる企業や代理店もぶっちゃけ多いし、私もそうした過去がないとは言いません。
「何か特別な体験」であれば私は無料でも参加しますし、そこは個人個人の判断で決定していくべきだと思うので、深追いはしません。
ただ、それに対してあまりにも今、代理店は「あなたたちが活躍できる場を提供してあげているのに」という態度のところが多く
むやみにインフルエンサーに声をかけ、利用し、挙句の果て裏で「影響力なかったよw」なんて叩くわけで。
本当にフォロワー=ファンではない、という理解ができないのであれば、そういう代理店は全て消えてほしい。
商品を本当に売るのはインフルエンサーの仕事ではありません。あくまで彼女たちは、自分の仲間へ伝えてくれる通訳の役割。
防ぐためにもきちんとした「コミュニケーション」が本当に必要になってきていると思います。
契約書をきちんとかわす文化のないインフルエンサー業界。
双方が「なぜこのプロジェクトを動かすのか」理解できれば、この溝が少しでも埋まるようになるような気がします。
本当に、依頼する側もされる側も、相互理解や契約がもっと当たり前になっていくといいな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あやにーTwitterでも#あやマーケで発信中です。
時代はinstagramだ!プロモーション打とう!みたいな人のためにマーケッターはいるんだよなぁ。
— あやにー / Ayaka Kato (@ayanie_jp) 2017年5月11日
いや、Instagram流行ってるからやりたいだけでしょ?みたいな。
ちゃんとターゲットに届くことを戦略としてやれるかどうかが結果に繋がる。流行に流されるの良くない #あやマーケ