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5/16:「キング・オブ・アイドル」SONG1の話

今週から、例によって各話のお話などをしていきたいを思っています。よろしく〜。

 

さてさて、「キング・オブ・アイドル」なる連載が始まりました。皆さん読んでいただけました?読んでなかったら今日のブログ、全然つまんないですよ!なんで今頃アイドルもの描いたんだとか、NEMSってなんだとか、話はしません!それはまだ気が早いので…。さあ、今回は1話目のお話だけに集中して話して行こうかな〜と思いますよ。何だか淀川長治さんみたいな話し方になってしまってますねぇ。

 

ああ、この先の話はかなり構造を話してしまってるので、無心でマンガを楽しみたい方は読まないで下さいw

 

 

・「キングオブアイドル」というタイトル

↑校正用の見本。まだ「・」がないんですわ。

 

最初にサンデーに予告が載った時は「K・O・I」というタイトルでしたね。「キングオブアイドル」というタイトルを知らせたくなかったから、というもあるんですが、企画の成立が早すぎて、この予告の時点でどうなるかあんまりよくわかってなかった。青山剛昌先生に「連載の間の休みなんていらねーじゃん!」って言われたせいなのか、なの菓子が終わった後すぐに連載用のネームを描き始めて、なの菓子の最終巻が発売された12月には編集長に見せて連載オッケーを獲るというなかなかの猛スピードで進行していたのですよ。前の時はラスベガスとか行ってのんびりしていたのにね〜。今でも設定作りながら描いてる状態。

 

まあ、それぐらい早いとこ描きたかったお話だったってことで!あと、佐藤さつき君と一緒に連載したかったというのもあったし。でも、今思うと「KOI」って略称もいいね。何だか意味深で。

 

 

・「危機」のない1話

この話、今までのボクが描いた連載1話目とは少し違う考え方で描いてます。この1話目のネームをスタッフさんに見せた時の感想→「なんか、エピソードが足りなくないですか?まほろの力を使って何か解決するみたいなのが」。そう、ボクも一度は考えました。例えば、ライブ会場でトラブルが起こって解決するとかね。子供が迷子になってお母さんを探してコンサートギリギリになっちゃう、とかね。つまり「一旦停止」というか「読み手にストレスを与える仕掛け」みたいなのが普通はあります、61ページもあれば。でも、この1話目にはない。瀬奈ちゃんを元気づけるだけ。最近はそういう危機の仕掛け自体がすっかり段取り化してしまってる訳で…神のみでは桂馬が「ここから段取り!」ってどんどん飛ばしていましたけど、一応やっていました。でも、KOIではもういっそカットして、まほろのすごいところ「だけ」を延々とつなげていくお話にしました。「危機がないのに解決だけある」というか。これはアイドルアニメだと定番展開ですが(ストレス展開するとヘイトたまるからね)、シンゴジラとかでも、最後のシーケンスで流れを邪魔する要素何もなかったですよね。その分、まほろの魅力が全開になったんじゃあないかな〜なんて思ってます。

 

 

・ロジックからフィジカルへ

ただ、アイドルアニメでそういう解決だけの展開が許されるのは、決定的な満足要素があるからです。

 

それはなんですねぇ。

 

でも、マンガでは歌が流れない訳ですよ。それが音楽マンガの大きな問題なのですが。しかし、そこでボクは思いっきり歌を流してしまいました。字でね。字を絵と情報のブレンド状態で使用する、これは逆にマンガでしかできない表現だし、まほろの声にしても、音が聞こえないマンガだからこそ想像しがいのあることでしょう。アニメとか想像できないでしょ(これはいいことなのか?)

 

そう、KOIは、ロジックよりもフィジカル指向の物語になるはずです。ロジカルに物語を作っていくやり方は神のみ→ねじの流れでボクが一生で作れる話を全部作ってしまった気がします。フィジカルというのは、平たくいうと「絵力」です。これからはフィジカルフィジカル!オリビアニュートンジョン!仕事場で腹筋も毎日やってるんだ!

 

 

・歌詞

 

・真夏の情熱

 

 真夏の太陽が
 二人を包む

 

 砂浜を私を探すあなた
 バカね 私はここにいるわ

 

 思い出が通り過ぎても
 私はかわらないわ
 永遠の太陽の季節


 真夏の太陽が
 二人をこがす

 

 流れる 波の音符
 裸足の気持ち わかるかな?

 

 青い心 灼熱の瞳
 私は今輝いてる
 永遠の太陽の季節

 

 

まほろちゃんが歌った歌。まあ、作詞はボクですw

 

ものすご80年代っぽいダサい歌詞。でもそれがいい。ボクはアニメ神のみで何個か作詞をやったんですけど、なんだかやりはじめると好きになってしまって。密かに書きためたりして…(中学生か?)。今回はそんなボクの密かな趣味が炸裂することでしょうよ。でも、「千年の絆 グルグル螺旋回る 漆黒の万華鏡(カレイドスコープ)ギュイーン」みたいな中二的な奴はムリっす。作詞してくれる人欲しいよ。

 

 

・王道少年マンガ

1話目はとにかくものすごいエネルギーつぎ込みました。二ヶ月もかかったし、背景もスタッフさん渾身のモブが溢れかえってるし。仕事場全員で死にました。だから1話目には手応えがあります。でも、エネルギーが大きい1話目で始まると、その後の話が大変でね。まあ、この先どう進んでいくかはボクにもよくわかってない。描き溜めもないしw。でも、少年マンガはやっぱり主人公次第。その点、まほろたんならやってくれると思います。清く正しい王道マンガを。まほろについて行きます!という訳で、これからどうぞよろしくお願いします〜。明日は2話目!

 

 

・小ネタ

 

こないだのブログで言いましたが、背景に往年のアイドル映画が小道具で存在します。

 

時をかける少女

 

これはそのまんま。トップをねらえじゃないよ。

 

 

アイマス。

 

こんな感じで、全部で7つあります。暇な人は探して答えをボクに教えて下さい。特に何もプレゼントはありません()が、すごいとリプさせていただきます。

wakakitamiki * キングオブアイドル * 09:34 * - * - * pookmark
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