遅いポケットWi-Fiにお悩みの方へ
ポケットWi-Fiの通信速度が遅い原因と解決策を分かりやすく説明しています。速度が遅いと本当に不便で困りますよね。僕にもそんな経験があります。
本ページは、インターネット通信会社に勤める僕が、ポケットWi-Fiの通信速度が遅い原因と解決策を分かりやすく説明しています。
ワイモバイルを利用していて速度が遅くて困っている方、WiMAXを利用していて速度が遅くて困っている方は、ぜひご確認ください。
WiMAX2+ | ワイモバイル | |
サービス | GMOとくとくBB「WiMAX2+」 ギガ放題プラン ★推奨 |
ワイモバイル (アドバンスオプションあり) |
最大通信速度 | 440Mbps 複数ルーター対応 |
612Mbps ※2 1機種のみ、多くのルーターは187.5Mbps |
月間通信容量制限 | 制限なし | 制限あり 制限時速度 128kbps(超低速) |
直近3日間制限 | あり(10GB) 制限時1Mbps |
あり(10GB) 制限時1Mbps |
ルーター代金 | 無料 | 57,600円※3 |
月額料金 | 4,263円 | 4,378円 |
2年間実質月額料金 ※5 | 2,916円 ※1 | 3,279円 ※3 |
電波の特徴 | 高速、室内利用に弱め ※4 | 中速〜高速、室内利用に強い |
月間通信容量が無制限のエリア | エリアが広い(全国) | エリアが狭い(主要都市中心) |
詳しく見る | レビュー記事へ | レビュー記事へ |
※税抜表示 ※1 はじめの2カ月3,609円、3〜24カ月目4,263円。そこから最新端末W04を選択した場合のキャッシュバック31,000円を引いた額を24カ月に割りもどした実質的な2年間の月額料金。 ※2 Pocket WiFi 603HWの場合 ※3 Pocket WiFiプラン2(さんねん)月額3,695円+アドバンスオプション月額684円から毎月割引1,100円を引き算した金額。36回分割払い可 ※4 室内利用で弱い場合は「au 4G LTE」という別の電波の利用が可能。au 4G LTEは一部ルーターで利用可能、最新ルーターには標準対応。 ※5 割引等を適用した後の2年間の実質月額料金。
ポケットWi-Fiが遅い! 原因と解決策
ルーターの一時的な動作不調
ルーターを長時間起動させてままの状態にしている場合、あるいはそれ以外の理由により一時的にルーターが動作不調を起こしている可能性があります。ルーターの電源ON・OFFをしてみましょう。
合わせて接続機器(PC・スマートフォン・タブレット・ゲーム機など)も再起動をしてみましょう。一時的な不具合でしたらこれで直ってしまう場合があります。
ファームウェアが古い
ルーターは、メーカーにより適宜新しいプログラム(ファームウェア)が公開される場合があります。これにより通信速度が改善する場合もありますので、ご利用のルーター設定画面等から新しいファームウェアの更新がないかを確認しましょう。基本的にファームウェアは常に最新にしておくことをお勧めします。
またPC、スマートフォン、タブレットなどの接続機器側もきちんとアップデートしておきましょう。例えばWindowsならWindows Updateですね。セキュリティを確保するためにもアップデートにはきちんと対応していくことをお勧めします。
電波の受信状況を確認
ポケットWi-Fiは、サービス対応エリア内であっても、建物の構造、周辺ビル等の環境により電波状況は変化します。契約直後から常に遅い、あるいは通信制限を確実に受けていない月初なのに通信速度が遅い理由としては、電波状況が悪いケースです。
ルーターのディスプレイにアンテナ本数が表示されていると思いますが、アンテナ本数が少ないのは明らかに電波受信状況が悪い状態です。またアンテナ本数が立っていても、受信状況が悪い場合もあります。
そのような時は、別の場所に移動してみて改善するかどうかをまず確かめましょう。別の場所に移動して改善した場合、ルーターではなく、利用場所に問題があったということになります。
鉄筋コンクリートの建物の中、地下などは電波が入りづらいので注意しましょう。またご自宅の場合でしたら窓のある部屋で利用する、特にルーターを窓際に置くことで受信状況が改善するかご確認ください。
周辺電子機器とルーターを遠ざける
周囲に電子レンジ・冷蔵庫・コードレスフォン、ワイヤレスイヤホン、ワイヤレススピーカーなどがあれば、ルーターとこれら電子機器との距離を離してみてください。今挙げた電子機器は2.4GHzという周波数が使われている場合が多い電子機器です。
Wi-Fiルーターも同じ周波数2.4GHzを使用します。そのため電波干渉を起こしている可能性があります。
この場合の対応としては、距離を離す以外にも周波数を5GHzに変更するという方法も改善効果が見込めます。比較的新しいルーターでしたら、5GHzを選択することも可能です。
5GHzはWi-Fi以外では使用されることがほとんどない電波帯域で、電波干渉を起こしにくいので安定した通信に向いています。設定変更ができるルーターでしたら周波数を変更してみましょう。
PING応答速度が遅い
ポケットWi-Fiの通信速度が遅いという方の中には、一部のオンラインゲームなどで反応が遅いという症状を挙げる方がいます。それはPING値が遅いことが原因です。
一般的にPINGが50msを超えてしまうとゲームに支障がでると言われています。WiMAX2+のPING値は、ほとんど常に50msを超えています。PINGが遅いWiMAX2+は、一部のオンラインゲームには向きません。
ワイモバイルのポケットWi-Fiは、PING値が良好です。詳しくは実際の通信速度について記載した記事「実際の速度は?WiMAX vs ワイモバイル。下り上りPINGまで」をご確認ください。
速度制限を受けていないか確認
ポケットWi-Fiを利用していて突然通信速度が遅くなった場合は、「通信速度制限」を受けている可能性があります。
ワイモバイル・ポケットWi-Fi、WiMAX2+などのモバイルルーターは、無制限に利用できるインターネットサービスではないため通信容量が契約の上限に達した時には、何かしらの通信速度制限を実施されます。
通信停止まではしないものの、速度をかなり遅くすることで回線混雑を避ける仕組みになっています。
各サービスの通信速度制限の実施状況
種類 | WiMAX2+ 月7GB通常プラン |
WiMAX2+ ギガ放題プラン |
ワイモバイル |
月間通信容量に達した場合の制限 | 月7GB →超過時は月末まで通信速度128kbpsに減速 |
そもそも上限なし | 契約により、月5GB・月 7GB →超過時は月末まで通信速度128kbpsに減速 |
直近3日間通信容量オーバー時 | - | あり(10GB) →超過時は通信速度1Mbpsに減速 |
あり(10GB) →超過時は通信速度1Mbpsに減速 |
速度制限を受けているかの確認方法は、サービスやルーターにより異なるため様々です。提供会社のマイページで確認できる場合が多いです。あるいはルーターに通信量を確認する項目が設けられています。中にはルーターメーカー提供のスマホアプリで通信量を確認できる場合もあります。
WiMAX2+の通信速度制限について
WiMAX2+は、契約プランによらず直近3日間の通信容量が10GBを超過した場合、速度制限を実施しています。(WiMAX2+だけでなく、ワイモバイルでも実施しています)
直近3日間10GBを超過した時は、10GBを超えた日の翌日の18時〜翌2時までの間の通信速度を1Mbps程度まで減速する仕様です。1Mbpsといっても、YouTube動画の標準画質レベルが視聴可能な速度です。
こちらに関しての解決策はあまり通信をせずに「待つ」しかありません。最大3日待てば回復します。
ポケットWi-Fiで、直近3日間の制限なしのサービスは存在しないため、残念ながら利用者側で通信容量をコントロールするしかありません。
注意:夜中2時を過ぎても速度制限が解除されない場合
夜中2時前より継続して利用している通信については、2時以降も最大で6時頃まで速度制限が継続することがあります。夜中2時を過ぎているのに速度制限が解除されないなぁと感じた場合は、一度ルーターを再起動しましょう。通信を一度切ることで速度制限を解除できます。
月7GB通常プランを契約されている場合、一カ月間の通信容量が7GBを超過した場合、月末まで通信速度が128kbpsに減速される仕様です。この月7GB制限に引っかかっている可能性があります。あるい
基本的には月末まで待つしかないのです。頻繁に速度制限を受けるようでれば、今の契約プランがあなたの使い方にマッチしていないということになります。
サービス提供会社によってはプラン変更ができますのでギガ放題プランに変更をするのがよいです。これまでの契約期間は、引き継がれるケースがほとんどです。
但し、変更手数料が発生する場合があります。また契約解除料が発生しないことを念のため確認しましょう。
今お使いのルーターが古い場合は、ギガ放題プランに変更してもルーターは新しくなりませんので、いっそのこと解約をして、別会社で新規契約でWiMAX2+のギガ放題プランを契約することをお勧めします。
例えば、GMOとくとくBB「WiMAX2+」は最新ルーターを無料提供しています。さらに契約特典として数万円のキャッシュバック特典が付いています。契約解除料はこのキャッシュバック特典で相殺できてしまいます。
ワイモバイルの通信速度制限について
ワイモバイルは、契約プランによらず直近3日間の通信容量が10GBを超過した場合、速度制限を実施しています。(ワイモバイルだけでなく、WiMAX2+でも実施しています)
直近3日間10GBを超過した時は、10GBを超えた日の当日18時〜翌1時までの間の通信速度を1Mbps程度まで減速する仕様です。1Mbpsといっても、YouTube動画の標準画質レベルが視聴可能な速度です。
こちらに関しての解決策はあまり通信をせずに「待つ」しかありません。最大3日待てば回復します。
ポケットWi-Fiで、直近3日間の制限なしのサービスは存在しないため、残念ながら利用者側で通信容量をコントロールするしかありません。なお、古い契約プランの場合は3日1GBのケースもあります。
上記に加え、ワイモバイルは、月間通信容量の上限が月5GBまたは月7GBまでと決まっているサービスですから、これを超過すると月末まで128kbpsまで減速する仕様です。こちらも基本は月末まで「待つ」しかありません。
今後の対応策としては、有料のアドバンスオプション(月額684円)を契約して、アドバンスモード対応エリアで通信をすることです。アドバンスモード対応エリアでは、通信容量の上限は設定されていないため、たくさん通信をすることができます。
注意点としては、アドバンスオプションを利用するには、次の3つのいずれかのルーターを契約している必要があります。これ以外のルーターではアドバンスモードを利用することができません。
- Pocket WiFi 603HW
- Pocket WiFi 504HW
- Pocket WiFi 502HW
さらにアドバンスモード対応エリアは、まだエリアが狭いことがデメリットです。ですから、アドバンスモードを積極的に利用しようとお考えの方は、あらかじめ利用する場所がアドバンスモードの対応エリアに入っているか確認しましょう。
その他、速度低下の理由として考えられる理由
ルーターの最高通信速度が遅い
ルーターは使用年数により速度が遅くなるものではありません。しかし、常に速度が遅くて不満に感じている方でしたら、最新ルーターに変更した方が、結果的に速い通信速度を手に入れられる可能性は高いです。
ルーターにはそれぞれ最高通信速度が定められています。当然ながら同じ環境下では、最高通信速度が速いルーターの方が、速度向上が期待できます。
WiMAX2+のルーター機種変更
WiMAX2+の場合、現在の最高通信速度440Mbpsに対応したルーターが複数販売されています。少し前まで220Mbpsとか、110Mbpsだったわけですから数倍速いわけですね。普通に機種変更するのもよいですが、契約更新月が近い場合は契約満了で契約を終了して、別会社でWiMAX2+を新規契約する手もあります。
例えばGMOとくとくBB「WiMAX2+」は最新ルーターが無料です。さらに契約特典として数万円のキャッシュバック特典が付いていますのでこのような特典目当てで別会社のWiMAX2+を新規契約する人は多いです。
ワイモバイルのルーター機種変更
ワイモバイルの場合、現在の最高通信速度612Mbpsに対応した「Pocket WiFi 603HW」への変更をお勧めします。あるいは一世代前の「Pocket WiFi 502HW」は187.5Mbps対応ルーターです。
しかしワイモバイルのルーターは、WiMAX2+と違いルーター無料提供はされていないので、基本的に4〜6万円近くするルーターに機種変更することになります。料金の高さがネックですね。
接続機器が古い
ポケットWi-Fiで接続しているパソコン、タブレット、スマートフォン・ゲーム機が3年以上前に発売された古い機種ですと通信速度は期待できません。ポケットWi-Fiが遅いのではなく、接続している機器の性能が低いことが原因で速度が遅かったというのは結構あります。
例えば、年々高性能化しているスマートフォンですと3カ月サイクルでどんどん新しい機種が登場しています。1年も前のスマートフォンと最新スマートフォンの通信速度を比較すると、20〜30%は違ってきます。ですから3年以上前に発売された古い接続機器をお使いの場合は、機器そのものが速度低下の原因という可能性もあります。
また、パソコン、タブレット、スマートフォン・ゲーム機等の接続機器側できちんとソフトウェアのアップデートをしていないことで速度が低下しているケースもあります。セキュリティを確保するためにもソフトウェアのアップデートはきちんとしておきましょう。
古いWiMAXサービスを利用している [WiMAXの場合]
WiMAXの最新サービスは、「WiMAX2+」です。
もしあなたが、そのひと世代前の「WiMAX」を利用されているのでしたら速度が遅くなってしまった理由は明白です。
WiMAXは、2015年2月からWiMAX2+の整備が整ったエリアから順に、WiMAXエリアでの通信速度を強制的に40Mbps→13.3Mbpsに減速させています。早くWiMAX2+に乗り換えてほしいからですね。ちょっとひどいですが実際にやっています。
現在ご契約されている会社から「WiMAX2+に移行しませんか?」という案内がハガキやメール等で届いていると思います。
この場合何をしても速度は絶対に改善しないため、対処法としてはWiMAX2+に移行するしかないのですが、そのまま同じ会社でWiMAX2+に移行してしまうのは大損です。
別会社でWiMAX2+の新規契約のほうがトクだと思います。最新ルーターを無料提供していたり、新規契約特典として数万円のキャッシュバックを実施しているプロバイダーがあるのでこれらのキャンペーンが魅力的なプロバイダーに乗り換えた方が金銭的メリットがあります。
こちらの記事を参考にしていただければと思います。
ルーターの初期不良・故障を疑う
上記で取り挙げた対処法を試しても改善しない場合、ルーター本体に問題がある可能性があります。メーカーに問い合わせましょう。初期不良でしたら保証期間内であれば交換・修理を依頼しましょう。
故障の場合は、以下をご覧ください。
WiMAX2+のルーター故障の場合
提供会社により異なりますが、保証期間内なら無料あるいは一部有料で修理できるケースがほとんどです。
しかし、保証期間を過ぎている場合は、修理よりも新規契約の方が安上がりになると思います。有償修理をするぐらいならキャンペーンを利用してWiMAX2+を新規契約し最新ルーターを無料で入手する方が安上がりです。
今のサービスを解約して(違約金を支払って)乗り換えるということですね。新規契約時のキャンペーンを利用すれば、ほとんど負担なく乗り換えられます。
例えば、GMOとくとくBB「WiMAX2+」はルーターが無料です。さらに契約特典として数万円のキャッシュバック特典が付いています。違約金はこのキャッシュバック特典で相殺できてしまいます。
ワイモバイルのルーター故障の場合
ワイモバイルの場合、保証期間に関わらず修理が可能です。但し、保証期間を過ぎての故障の場合は有償修理となります。
本人確認書類・保証書・ルーター一式を揃えて、店頭で有償修理の相談をしましょう。
ワイモバイルのルーターは基本的に定価が高めです。4万円が普通、最新端末は6万円オーバーというのがネックです。機種変更よりは修理の方が安い場合もあります。
修理も機種変更も料金的に納得できなかった場合は、上でご紹介した最新ルーター無料のGMOとくとくBB「WiMAX2+」に乗り換えるという手もあります。ワイモバイル解約により契約解除料が発生しますが、WiMAX2+の契約特典である数万円のキャッシュバックで相殺させるのが現実的かなと思います。
ワイモバイルとWiMAX2+の比較記事も参考にしていただければと思います。
ポケットWi-Fiの速度が遅い、最大の理由は通信速度制限
ポケットWi-Fiのサービスには必ず通信速度制限が実施されています。
多くの方に共通している悩みは「ポケットWi-Fiは速度制限をされて遅くて不便」ということですよね。ポケットWi-Fiの速度が遅い最大の理由は、通信速度制限ということが多いです。
ポケットWi-Fiには、直近3日間の通信量が10GBを超過した場合、一時的に通信速度を極端に落とすというルールを運用している会社が大半です。これが一般的です。
ここから先は、通信会社に勤務している僕から通信速度制限について、その理由を説明したいと思います。
なぜ通信会社は、利用者に嫌がられることをするのか?
通信速度を制限する理由、何もしないと通信サービスの品質が著しく低下してしまうからです。
速度の制限をすると、ネットワークに流れる通信総量を調整することができます。こうすることで、何とか通信品質(通信品質というのは、速度だけでなく回線が安定しているとか、落ちないということも含め)を維持しているというのが実情です。本当はしたくないけど仕方なく通信速度制限をしているということですね。
日本の通信量はここ数年急激な勢いで増大していてかつこれからしばらくは増え続けることが予想されています。設備増強が追いつかないぐらい「爆発的増加」をしています。
僕もそうですが、みなさんYouTube、Hulu、
dTV、アマゾンビデオなどの動画サービスを使ったりしますよね。写真を撮影したらインスタグラム等のSNS上でシェアしたりもしますよね。
インターネットは、通信会社が所有しているインターネットのネットワーク網にデータを流すことで成立しています。24時間365日、耐えずデータをあちこちに運んでいます。
しかし残念ながら、ネットワーク網は一度に大量のデータを流せるものではありません。だから「速度規制」があるというわけです。速度を制限することで短期的に大量の通信が流れないよう調整しています。
僕は通信会社でサービスを提供する立場にいるのですが、お金を払ってサービスを利用するユーザーの立場でもあります。僕もユーザーの立場からしたら「毎月お金を払っているのだから通信会社はなんとか快適に利用できるよう精一杯頑張れ」と言いたくのも分かります。
速度制限は、土管をイメージすると分かりやすい
土管はインターネット網。 水はデータです。
土管に大量の水を流したい。しかし一度に流せる水量は決まっています。ではどうやって大量の水を流すか?
ひとつは土管をたくさん用意するんですね。これには莫大なお金と時間がかかります。そう簡単にできません。そこで土管に入ってくる水量のピークを下げるための調節も並行して行います。これがいわゆる速度制限というものです。
速度制限を実施すると流れる水の量が減りますから、結果的に合計水量を減らせるわけです。
通信速度が遅い理由の大半は、通信会社が速度制限をしているからということで間違いないのですが、その背景には高価なネットワークという資源をみんなでシェアしているからという事情があります。
物理的にはもっと土管を増やすこともできますし、実際どこの通信会社も増やしているのですが、流れるデータ量の増え方の方が何倍も早いので、全然追いつかないのですね。
しかも、やればやるほどお金がかかるので、それは結果的にサービスの提供料金を高くすることにつながります。値上げをすると利用者が離れていってしまいます。設備増強と提供料金のバランスが難しい問題ということですね。
じゃあ、規制が緩いサービスってないの?
この発想は、とても大事ですよね。
規制自体は、サービスを安定的に提供する上でどうしても必要なため各社実施していますが、その規制の程度は各社バラバラです。
通信品質の向上に力を入れて事業展開しているしっかりした通信会社のサービスは、通信回線が太いですし、利用者の増加に先回りしてバンバン回線を増強しています。
だから僕たち利用者は、そういう通信設備にお金をかけている通信会社を選ぶべきです。回線を増強しているしっかりした通信会社かを見極めるための良い指標があります。
それは月間通信容量の上限有無です。
速度制限がゆるく、回線増強に積極的なのはWiMAX2+
WiMAX2+ ギガ放題プラン |
ワイモバイル | |
月間通信容量上限 | 上限なし | 契約により、月5GB または 7GB →超過時は月末まで通信速度128kbpsに減速 |
直近3日間制限 | あり(10GB) →超過時は通信速度1Mbpsに減速 |
あり(10GB) →超過時は通信速度1Mbpsに減速 |
表の通り、WiMAX2+は月間通信容量の上限のない「ギガ放題プラン」を用意しています。
ギガ放題プランは、WiMAX2+エリアで通信した場合、一カ月あたりの上限を気にすることなく通信ができるプランです。WiMAX2+エリアは、現在のWiMAX2+のメイン通信網です。日本全国に通信基地局が張り巡らされています。
一方、よく比較されるワイモバイルは、月間容量無制限プランの提供がされていません。月5GBまで、7GBまでという上限付きプランで提供されています。
これにベット有料で月額684円のアドバンスオプションを契約することで「アドバンスモード対応エリアでのみ月間通信容量無制限に通信ができる」ような立て付けとなっています。アドバンスオプションについては、ワイモバイルの通信速度制限についてもご覧ください。
また表をよく見ていただくと速度制限時の通信速度にも大きな違いがあることが分かります。ワイモバイルは月間通信容量の上限に達すると128kbpsまで速度を落としています。128kbpsはメール、Twitter、LINEがなんとかできるぐらいの速度でWEBページの閲覧は難しいぐらいの速度になります。
上記の点から、速度制限がゆるく、回線増強に積極的、常に一歩前を走っているのはWiMAX2+だと私は判断しています。
僕がもっともオススメするWiMAX2+はこちら
GMOとくとくBB「WiMAX2+」
WiMAX2+は回線増強に力を入れている
WiMAXは回線の増強ぶりがすごいです。それは最高通信速度を見れば明らかです。
これまでの歴史を見ても40Mbps → 110Mbps → 220Mbps →440Mbpsと猛烈に通信速度を向上させています。回線の増強にはかなり積極的です。そうでなければこんなに急激に速度向上はできないのです。短期間に大量の通信量をさばけるだけの太い回線を持っているということです。
実際の速度測定結果については、UQコミュニケーションズが主要都市の現地で測定してきた通信速度結果を公表していますので参考にしてみてください。
出典:UQコミュニケーションズ
ポケットWi-Fiを利用されている方で、「速度」に不満がある場合は、あるいは電波の繋がりづらさに不満がある場合は、別サービスに「乗り換え」も検討してみてよいと思います。普段利用するエリアがサービス提供エリアであることが前提になってきますのでエリア確認はしておきましょう。
通信速度制限がゆるいWiMAX2+
ポケットWi-Fiには、直近3日間の通信量が10GBを超過した場合、一時的に通信速度を極端に落とすことがどこの通信会社でも行われており一般的です。WiMAX2+もワイモバイルも同様の仕様です。
WiMAX2+は、3日間の通信容量が10GBを超過すると速度制限の対象になります。そして速度制限時は約1Mbpsまで減速されます。1Mbpsというのは、YouTubeやサイト閲覧はとりあえず大丈夫な程度の通信速度です。
また10GBを超過した場合でも、制限を適用する時間帯は「18時から翌2時の夜間のみ」となっています。昼間は制限を受けず通常速度で使えるということです。
一方、ワイモバイルは、速度制限がかかると128kbpsまで絞られてしまいます。単位は「Mbps」ではなく「kbps」です。128kbpsとは、例えばYahoo! JAPANのサイトを開くのに数分かかるぐらいの遅さです。
ワイモバイルは、WiMAX2+よりも電波が柔軟に回り込んで届くので室内利用や地下での利用に優れていてメリットも多いサービスです。ダメなサービスでは決してないのですが、月間通信容量の上限を超過した場合には、厳しい速度制限がかかってしまうのがネックです。
ワイモバイルユーザーは、通信速度制限がゆるいWiMAX2+の検討価値ありです
現在ワイモバイルを利用されていて、月間通信容量の上限値を超えてしまい、128kbpsという通信速度の遅さにお悩みの方は、WiMAX2+への乗り換えも検討されることをオススメします。
WiMAX2+の最大のウリは「速度制限のゆるさ」です。僕が推奨するWiMAX2+は、GMOとくとくBB「WiMAX2+」です。
もちろん、ワイモバイルを契約中の方は、地方で利用する機会が多いから、室内への電波の入りが良いからという理由でワイモバイルを使っている方も多いと思います。そのような場合は安易な乗り換えはオススメしません。十分検討する必要があると思います。
しかし、都市部での利用がメインで、WiMAX2+が十分使えるエリアで繋ぐ方は、WiMAX2+に乗り換えた方が快適に利用できる可能性が高いです。
あるいは、ワイモバイルを固定回線として利用している方なら、WiMAX2+には「ホームルーター」の提供があるので自宅回線として導入する際はメリットがありますね。
自宅で家族のパソコンやスマホなども含めて複数機器をネット接続したい場合、小型ルーターよりもWi-Fi電波が強いホームルーターの方が適しているからです。
(ご参考)
【まとめ】Speed Wi-Fi HOME L01の評判・口コミ・レビュー
絶対トクする WiMAX2+ 契約方法
WiMAX2+というサービスは、UQコミュニケーションズという会社が大元のサービス提供会社です。通信サービス部分はここが運用しているしコントロールしています。
WiMAX2+を販売している会社はたくさんあり、大半は「販売代理店」です。僕たちがWiMAX2+を契約するときは、これら競い合っている販売代理店で契約する方が料金的に断然お得な場合がほとんどです。ちなみに販売代理店は販売数に応じてUQコミュニケーションズから取次報奨金を得ることでビジネスが成立しています。
WiMAX2+の通信サービス部分は、UQコミュニケーションズが運営していますからどこで契約しても同じ通信品質のサービスを受けられます。どの販売代理店から加入しても中身は同じということですね!
こちらも参考にしてもらえればと思います。
ポケットWi-Fiが遅いことはデメリットでしかない
- 常に通信量を気にしながらインターネットをする面倒
- 外出先で地図アプリが遅くてイライラ
- YouTubeを見ようにもカクカクして見づらい
- SNSの写真閲覧、共有が遅い
- たくさんネットをすると、通信速度が遅くなりイライラ
こうやって不便を感じながらインターネットをするのは、とても疲れますよね。
加えて、ポケットWi-Fiが遅いと「待ち時間」が増えてしまいますよね。仮に1日で10分待つとして、月5時間も待っていることなります。
ポケットWi-Fiの通信速度が遅いと、貴重な時間も無駄にしているということですね。
まとめ
ポケットWi-Fiの速度が遅いという原因、解決策をお話させていただきました。
速度の遅さについては、上記に挙げた内容をお読みの上、解決に役立てていただければ幸いです。
以上、ご参考にしていただければ幸いです。