ピピピピピの爽やかな日記帳

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ピピピピピの爽やかな日記帳

親の経営コンサル会社で働く20代後半、社内ニートの話

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結婚間近の友達が派遣社員落ちしたら、彼女に婚約破棄された話!信頼関係=幻想

 広告代理店の制作部で正社員として働いていた友達(33歳)が、一瞬で全てを失った。

 彼は社内に渦巻く、独特な体育会系の気風に耐えきれなくなり、退職した。

 事後、「実は会社、辞めたんだよね……」交際歴2年の彼女(28歳)に切り出したら、笑顔の一つもなしに、「そうなんだ」と返されたらしい。
 簿記三級講座で知り合ってからこの日に至るまで、こんな冷たい態度を取られたことはない、男は結局ATMかよ、とも語っていた。
 それから程なくして、LINEにて、『別れましょう。前から本気で考えてた。返信は不要です』と、ただそれだけのメッセージが送り届けられたとのこと。

 つまるところ、一方的に婚約破棄されてしまったのだ。

「無能な男子と情弱な女子」が交際した結果の悲劇

 本件の火種である33歳の男、マルオ(仮名)は、面白味が欠落している。
 しかしながら、「広告代理店勤務・正社員・真面目腐った顔」という要素が組み合わさることで、「黙々と策を練っている職業人」と肯定的に捉えて貰える機会が少なかれあった。
 それゆえ、イメージだけで全てを判断する類いの人々――インテリジェンス腐敗女子から、時折、言い寄られていた。

 その中の一人に、婚約破棄をかました28歳の女、マドカ(仮名)の姿があった。 
 頭は悪いが顔は良いという、天然清楚系キャラ85点という風貌。

 彼女はマルオのイメージに一目惚れし、そのイメージと交際していた。
 であるから、マルオが広告代理店を辞め、なんてことない派遣社員に落ちた瞬間にイメージの魔法が解け、心が冷めたのだと思われる。

 情弱ゆえに、論理ではなく、前後の脈絡がない、「なんかすごーい!」という感想で好きになったのだから、こうなるのは必然。

 どちらが良い悪いの問題ではなく、入れ歯の噛み合わせが悪くなり、ある日突然割れてしまったみたいな話である。

人間商品のコンセプトが変われば、相手の気持ちも一変する

「正社員の男性」が「派遣社員の男性」に突如変わるのは、お気に入りのアイドルが地下アイドルになるようなものだから、「うーん、じゃあもういいや」と愛想を尽かされるのは自然なことだ。

 人は利益を追い求める生物であるため、無意識に人間を商品として見ている
 ゆえに相手の市場的な価値が薄らいだと思えば、「時間的・肉体的・経済的損失」を防ぐために、早いとこ損切りしてしまうのは、僕たち人間の通常行動なのである。

 マドカは、「派遣社員のマルオ」に時間を費やすのは無駄であると判断し、会って別れ話をするまでもなくLINEメッセージで切り捨て御免を実行した。
 これ以上、人生の赤字が膨らむのを、本能的な勢いでもって防いだのだろう。
 彼女はもう28歳であるから、そろそろ美貌で男を刺せなくなる
 僕の見立てだと、美的消費期限は残り6年ほどあるが、それでも急ぐに越したことはないと考えたのだろう。

 次なる人間商品を求め、マドカは走り出した。

恋愛も結婚もビジネスと同様に、相互利益がなければ成立しない

「信頼関係」なんてものは、意想外に脆く、なにかの拍子に一瞬で消し飛ぶ。

 親戚に印刷会社の社長がいるんだけれど、この方は数十年前からコツコツとクライアントに喜ばれることを継続してきた。
 しかしながら今や斜陽産業であるがゆえに、廃業間近である。

 信頼関係は相互利益あってのものだと痛感させられた。
 相手にとって役に立たない人間になれば、信頼もクソもなくなるのだ。
 本当の意味で利益を度外視にした、愛情設計の信頼なんて皆無に等しい。 

 たとえば、売れない芸人を支え続けたファンの女子が、「身を削る心の綺麗な子」と評価されることがある。
 だけど実際のところは、「大好きな芸人をヒモとして飼える」ことそのものがメリットになっているのだから、しかと利益を享受していると言える。
 芸人側も、「タダ飯を提供してくれる好都合なタレ」の存在は有り難いのだから、そこに相互利益が発生する
 そして互いの価値をむさぼり合いながら、その状況に「信頼関係」という名を付けているだけの話なのだ。

 Win-Winのハイエナ関係ということである。

 気持ち良く共食いしている欲深い状態を、人々は信頼関係と呼ぶのだ。

雑記1・実は信頼も能力も、信用に値しないかもしれない

 積み上げた信頼、鍛え上げられた能力

 それらを誇りに思っている方々も多々いると思うが、今の今、在籍している会社にハレー彗星が直撃して倒産し、ゼロから再スタートしなくてはならなくなった際に、その信頼や能力が確実に使い物になるとは限らない

 実際のところ、「自己満足の思い出」止まりの役立たずの自己感覚でしかないこともある。

 無論、命の恩人になるレベルで人を救った過去がある場合は、何一つ提供出来るものがない状態でも、助けられた人が見返りなしに手を差し伸べてくれるかもしれない。
 でもそこまでに至らない、単なる「長年ちゃんと頑張りましたー」的な信頼であれば、あなた以外にもそのレベルの信用を持っている人は腐るほどいることが考えられるから、その信用のみでは使い物にならないこともありえる。

 能力――たとえばマネジメント、コーチングスキルなどでもそうで、たまたま以前の会社内のメンバーが扱いやすい、偶然が重なって尊敬されるポジションを獲得出来たため、「人を上手いこと動かせた」気分に浸れただけなのかもしれない
 その幸運に対して、カーネギー、マズローなどが打ち出した方法論を後付けして、「俺のやり方は正しかった」と勝手に勝利のポーズを取っているだけの可能性もある

 この競争社会で生き延びるには、信頼と能力を常にセットで高め、実際に成果、結果の上に腰を下ろしている状態を引き続かせなければならないのだ。
 人間界における、他人に対する信頼感なんてものは、想像以上に淡泊なものなのかもしれない。

 余談だが、僕の父親は、子の僕と違いビジネス的な吸収力・体力が凄まじいため、起業してからの営業率はゼロに等しいのに100社ほどのクライアントを抱えているが、それが実現出来たのは、信用+能力+持続中の実績が重なっていたからだ。

 単なる信頼のみ、単なる能力のみじゃ、これだけ過当競争が繰り広げられている社会では通用しないことも多々あるのかもしれない。

雑記2・イメージのみで恋に落ちる女子はすこぶる多い

 冗談抜きの話で、「広告代理店に勤務しています」と自己紹介するだけで、詮索なしに「すご~~い!」と目を丸くする女子は一定の割合で存在する。

 だからこそ、ぼんくら男のマルオも美人の彼女を獲得出来たのである。
「常人は所属出来ない世界!」という風に、大きな勘違いをしている子がちょこちょこいるから。
 もちろん実態はてんで違い、マルオはバイトのコールスタッフとして入社し、「君は営業に向いてないね」ということで制作部の雑用係に任命され、後に正社員化しただけなのである。
 だが、その過程を知らない女子は、「なんか良く分かんないけど、すごそう! すごそうな人かっこいい! とりま好き! 愛してる!」と、好意を進展させる。

 ちゃんと勉強していない女子供は、ふわっとした感覚のみで恋心を持ちがちなのだ。

 これは揺るがぬ事実である。

雑記3・結婚とは、相手を合法的に人質に取れる仕組み

 今回のマルオにしても、真っ先に結婚しておけば、美人を逃さずに済んだ可能性がある。
 状況が悪くなりそうな未来予測が出来たならば、早めに結婚して、相手を囲い込んでおく。
 法的な手続きを済ませてしまえば、簡単には別れられなくなるからだ。
 そういう悪意で、夫婦生活をスタートさせる者もいるかもしれない。

雑記4・人の努力の結晶は、儚くも霧散する夢幻に等しい

 培ってきたスキルがあーだこーだいったところで、それが新たな場所、新たな業務で応用出来なければ、赤ちゃんと変わらない。
 信頼関係も、努力の証も、全ては今のポジションによって正当化されているに過ぎない紛い物

 人間は悲しい生物だ。
 まずなにより、どんなに徳を積んで、どんなに知識を得て、どんなに仲間を作っても、最後に死んでしまう。
 無意味なことを積み上げる。
 それが人間の人生なのだ。

 もはや世の中には、素敵なこともくだらないこともない。
 全ては無意味だ。その無意味を楽しむ他ない。
 それゆえ、この世に素晴らしいものなど何一つありはしない。
 自分が主観的に良いと思ったものが正義となるだけである。

 僕はそう悟った。

 可愛い奥さんを手に入れても劣化し、そのババアと適当な子を産んでも、そいつもいずれは海の藻屑となり、この地球も最終的に破裂して、隣の太陽も遠い未来で冷え切る
 最後には理不尽な冷たさだけが、僕たち人間どもの余韻なき空間の中を彷徨い続けるのだろう。

 人類は、バッドエンドに向かって突き進んでいる――

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