青汁と聞いてどんなイメージが浮かびますか?
・身体によさそう
・健康になりそう
・足りない栄養素を補えそう
・野菜不足に効果がありそう
など、こんなイメージを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
確かに、青汁には日常の食生活では補えない野菜の栄養を手軽に摂ることが出来たり、
体質改善に役立ったりする効果があるのは事実です。
ですが、妊婦や子供には実は青汁を飲むことが危険になる場合があるんです!
そこで今回は、妊婦や子供は注意したい!青汁に潜む大きな危険を徹底解説します。
目次
妊娠中は悪阻の影響で食生活が偏ったり、
ホルモンバランスの影響で便秘がちになったりすることがあります。
また、妊娠中に積極的に摂りたい葉酸も青汁を飲んで補うことも出来ます。
そんなとき、手軽に栄養を補給出来る青汁が便利だと思う妊婦さんもいるかもしれませんが、ちょっと待って!妊娠中の青汁の飲み方には注意が必要です。
・カフェイン
・糖類
などが有名で、気を付けている妊婦さんも多いと思います。
青汁とカフェインや糖類は一見関係のないように感じますが、
実は妊婦さんが飲む青汁を選ぶ際に注意したいポイントでもあります。
まず青汁とカフェインの関係から見ていきます。
カフェインが含まれていることで妊娠中の飲用を気をつける飲み物といえば、コーヒーや紅茶、緑茶、コーラなどで、ケールや大麦若葉など緑黄色野菜が原料の中心となっている青汁には含まれていない感じがします。
これで何がカフェインと関係があるのかと言うと、
【抹茶入り】と書かれているような商品にはカフェインが含まれているということです。
普段青汁は飲まないけど妊娠中の栄養補給のためにと妊娠をきっかけに青汁を飲もうと思った人は、出来るだけ飲みやすい青汁を選ぶために「抹茶入り」の青汁を選ぶ傾向があります。
上記のように抹茶と全面的に書いてない青汁でも、
少しだけ含まれているケースも多いので必ず確認はしてください。
妊娠中のカフェイン摂取はコーヒー2~3杯なら問題ないと言われていますが、
1日のトータル摂取量に青汁も含まれるので、注意が必要です。
2つ目に気を付けたいポイントは「糖類」です。
妊娠中に気をつけている人が多い成分だと思います。妊娠糖尿病や体重管理を指導されている人は気になりますし、産院で実際に糖質制限をするように言われている妊婦さんもいます。
「苦い!」という印象の青汁なので、あまり糖類は関係ないように思いますが、最近ではほとんどの青汁に糖分が含まれています。(糖分が入っていない青汁の方が珍しいぐらい)
要は、糖分が入っていない青汁はかなり苦くて飲みにくいので売れないのです。
今の青汁は「飲みやすさ」で選ばれる傾向にあります。
さらに、飲みやすさを追求した「はちみつ青汁」などの製品には、多めに糖類が入っていたり、カロリーが高くなったりすることもあり注意が必要です。
はちみつ、砂糖、オリゴ糖などの糖分は「糖類入り青汁」を選ぶ参考に出来ますが、中にはアステルパームやスクラロースなどの人工甘味料を使用して甘さを出している青汁があります。
次の項目では、妊娠中の青汁の飲み過ぎて注意したいことを確認していきます。
【質問】
初めて購入した青汁が飲みやすくて、お茶変わりにかなり飲んでます。これって大丈夫?
他の項目で説明したように、青汁にはカフェインが入っているものや、
糖類が入っているものがあり、妊娠中の方が飲み過ぎた場合、
・血糖値の上昇で太りやすくなる
・妊娠高血圧や妊娠糖尿病になる危険性
・栄養の偏りで貧血や胎児発育不全
などのきっかけになる可能性もあります。
もし、悪阻が原因で「青汁しか飲めない!」という状況であれば、通常より薄めに作ったり、薄めた青汁を製氷器で凍らせて舐めるなどして飲み過ぎないように注意しましょう。
青汁は緑黄色野菜などの野菜を手軽に取れることもあり、野菜嫌いな子供も飲んで欲しいと思う親も多いでしょう。しかし、青汁が原因で子供の死亡例があることはご存知でしょうか?
【質問】
うちの子は野菜嫌いで、
ほとんど野菜を食べないので青汁を一緒に飲んでいますがいけないのでしょうか?
人工甘味料などの添加物が含まれる青汁もありますが、多くの青汁は野菜をそのまま粉末にしていることもあり、無添加の青汁も沢山ありますので、商品を選べば心配はいりません。
危険な成分1:硝酸塩
野菜などに含まれる成分で、大人にはほとんど問題がありませんが、乳幼児は摂りすぎると悪影響がある場合があります。硝酸塩が体内に入り、メトヘモグロビン血症やニトロソ化合物(発がん物質)を生成する恐れがあります。
危険な成分2:はちみつ
はちみつは乳児にとって危険な食品です。赤ちゃんがはちみつを食べていいのは、1歳になってからですので、間違ってもはちみつ入りの青汁を飲ませないように注意をしてください。
日本では死亡例は報告されていませんが、海外では野菜ジュースを大量に摂取した赤ちゃんがチアノーゼを起こし、酸欠状態となり死亡した例もあります。
死亡した赤ちゃんは野菜ジュースの大量摂取が原因となっていますが、
野菜が原料の青汁の大量摂取にも危険性があるといえます。
青汁での事故ではありませんが、はちみつを食べて赤ちゃんが死亡してしまったというニュースがありました。はちみつに含まれている「ボツリヌス菌」は腸内環境が整っていない赤ちゃんが食べてしまうと大事故につながってしまうこともあり得ます。
結論から言うと、妊娠中や小児への青汁の飲用は基本的には問題はありません。
青汁も食品なので、妊娠中でも小さな子供でも摂取することですぐ影響が出るというものでもないです。ただ、それはしっかりと成分を把握し、飲む量に注意した場合に言えることです。
子供の場合は、消化期間が整った3歳以降の子供であれば、大人と同じように飲むことも可能ですが、小さいうちは規定量を飲むことは避けるようにします。
安心して飲める青汁を選ぶために注意したいポイントをまとめました。
添加物に注意する他の項目でも上げたように、人工甘味料を使用すれば苦い青汁も簡単に甘味を出すことが出来ます。他にも、防腐剤や香料などを添加している青汁もあるので、選ぶ際には成分を確認するようにします。
添加物が妊婦や胎児、小児にどのような影響が出るかははっきりしていない部分が多いですが、妊婦では妊娠糖尿病や高血圧の原因になったり、血糖値が上がって体重増加のきっかけになることもあり、それらが原因で胎児に影響が出たりすることもあります。
小さな子供へは、甘味料の甘さは依存性が高いとも言われています。
青汁は手軽に栄養を補える飲料です。
飲むだけでなく、料理に応用することも出来、妊娠中や小さな子供でも摂り易い万能食品なので、選ぶ際のポイントを押さえて、上手く青汁を取り入れられるようにしましょう。