3月の機械受注 前月比1.4%増 2か月連続で増加

3月の機械受注 前月比1.4%増 2か月連続で増加
企業の設備投資の先行きを示す、ことし3月の主な機械メーカーの受注額は、製造業で大型案件があったことなどから、変動の大きい船舶と電力を除いて、前の月より1.4%増えて、2か月連続の増加となりました。
内閣府が発表した機械受注統計によりますと、ことし3月に主な機械メーカーが国内の企業から受注した額は、変動が大きい船舶と電力を除いて8623億円となり、前の月より1.4%増えました。受注額が前の月を上回るのは2か月連続です。

これは、非製造業がシステム関連の受注が減ったことなどから全体として減少したものの、製造業で金額が大きい核燃料の生産設備の受注があったことや建設機械の受注が増えるなどしたためです。

内閣府は、機械受注の基調について、ここ数か月を平均するとほぼ横ばいだとして、「持ち直しの動きに足踏みがみられる」とする判断を据え置きました。

また、合わせて発表されたことし4月から6月までの3か月間の見通しは、船舶と電力を除いて、前の3か月と比べて5.9%の減少となっています。

先行きについて、内閣府は「産業用機械などは増加が見込まれるが、非製造業でシステム関連の更新に慎重な姿勢が見られており、今後の動きを注視したい」と話しています。