初代Xboxの傑作『ファントムダスト』リマスター版がWindows 10/ Xbox One向けに公開、基本無料
マルチプレイも含めて完全復活!
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マイクロソフトのXboxマーケティング部門Aaron Greenberg氏は、リマスター版『ファントムダスト』が現地時間5月16日(日本時間5月17日)にXbox OneとWindows 10 PC向けにリリースされることをTwitterにて発表しました。価格は基本無料という太っ腹さです。
Excited to announce a fan favorite Phantom Dust will re-release exclusively tomorrow for free on @Xbox One & @Windows 10! pic.twitter.com/q8lmn4yeIh
— Aaron Greenberg 🦂 (@aarongreenberg) 2017年5月15日
『ファントムダスト』は、2004年に初代Xbox向けに発売された3D対戦型アクションゲーム。『パンツァードラグーン』シリーズや『ブルードラゴン』などで知られる二木幸生氏が開発を指揮したタイトルです。
舞台は記憶を奪う粒子「ファントムダスト」が霧のように充満し、人類が地下へと追いやられた世界。カプセルから蘇った主人公が「ヴィジョン」という組織とともに地上に向かい、異形の怪物達と戦うというあらすじです。様々な「スキル」を「アーセナル」(カードデッキ)に組み込むトレーディングカード要素と3Dアクションが融合し、奥深い戦略性に魅せられたプレイヤーが後を絶ちませんでした。
初めてのトレイラーのお披露目は3年前、E3 2014マイクロソフトのプレスカンファレンスでのこと。さらにE3 2016にて正式発表され、2017年5月初めに海外ゲーム情報サイトPolygonにてプレイ映像を初公開。このたび、ようやく正式リリースにこぎ着けたしだいです。
その際に開発資料のコンセプトアートも公開。荒廃した世界で選ばれしものが超能力を振るう、中二病マインドをくすぐるイメージもご堪能ください。
リマスター版のアスペクト比は16:9とされ、Xbox One上では1080pで動作し、PC上ではディスプレイやウィンドウに合わせてレンダリングされ、4K解像度も可能とのことです。
本作のクリエイティブディレクターAdam Isgreen氏によると、開発における最大の難問は次の通り。日本から素材を取り寄せたものの、最終的なソースコードはなかったことだったとか。そこで「バイナリをリバース・エンジニアリングし、コードをハッキングして改良と変更を行った」という、まるで昭和のゲーム開発のような苦労を語っています。
そのかいあって、実現した改良点は主に2つ。1つはスキルのカードデータがクラウドサーバー上に保存され、リアルタイムでゲームバランスを調整できるようになったこと。日々の対戦で挙がる不満や意見をすぐさま吸い上げ、ゲームに反映できるわけです。
もう1つはシンブルプレイ(ストーリーモード)で「ミッションを3回失敗するとスキップ可能」になったこと。スキップしても特にペナルティはなく、成功報酬のカードも入手でき、初心者でもデッキを組む楽しさが体験できます。
基本無料で有料DLCもありますが、「全てのスキルが入って数ドル程度」になるとのこと。これらのスキルはシングルプレイで時間をかければ揃えられるものの、「すぐにマルチプレイに入って(全スキルを使える前提で)プレイできるようにしたかった」と語られています。
過去のゲームがマルチプレイまで含めて復刻されるのは極めて珍しいこと。Xbox Oneにかつての初代Xboxユーザーを呼び戻すためにも、日本のみならず海外でもカリスマ人気を誇る『メタルウルフカオス』の復活もお願いしたいところです。
追記:日本時間17日午前11時現在、Microsoft ストアにて配信中です。