玉押しの互換

フロント

M9×10.4mm

#213 0400(Y23104000)　HB-2200 /HB-RM40 /HB-RM50 /HB-M290 /HB-MJ10 /HB-MC10
　初期レギュラーの頃から現在まで使用されているコーンです。普及グレードながらも球当たり面は矯正研磨されているなど、丁寧な作りこみがされていましたが、最近では矯正研磨ではないようです。2014年時点で、まだ流通してました。

#21C 0400(Y21C04000)　HB-2200 /HB-RM40 /HB-M290 /HB-CT90 /HB-RM50
　Y23104000と同じ仕様の後発品ながら、先に廃版になったようです。

#3-215 9822(Y21598220)　HB-6207-F
　New600EXになって初めてシールリング(Y23603000)がついたものです。

#202 9805(Y20298050)　HB-3300/HB-A410,A416,A450,A550/HB-CT91,C201/HB-F700/HB-M550,M475
　シールリングつきの後継機種で、2015年時点でまだ入手可能です。本体の品番は変わりましたが、シールリングは#3-215 9822と同じです

　600(HB-100)の球押しにY20298050を使用してみました。径と湾曲はほぼ同じようで、ハブにはいる位置もほぼ同じです。組みあがりも100mmになりましたが、後は数年使用してラインがどこに出るかでしょう。ただ、矯正研磨されていないので、初期玉当たりの見直しがめんどくさいです。シールリング付きになりましたが、役に立つのでしょうかね。

リヤ

M10×15mm

Y22008202
　初期の左コーンで15mmです。フリーハブに移行後も左は15mmでしたが、大型シールリングや防水キャップが付きだしてから汎用性が無くなって個別のコーンが出ています。40年前には既に出ていたコーンですが、つい最近まで販売されていたのには驚きです。

Y38408202(Y30G03000)　HB-2200 /FH-RM40 /FH-RM50
　15mmのシールリング無し左コーンです。「08202」の品番から見てもY22008202の後継機にあたるのでしょう。Y30G03000はHB-2200の右コーンでシールリング無しの15mmです。パーツリストの記載は類似していて、写真で見ても上記Y38428082とどこが違うのか判りませんが、Net検索ですので写真が間違っていた可能性も大です。

Y22098080　HB-3300 /FH-A410 /FH-A416 /FH-A550 /FH-M450 /FH-M452 / FH-M495
　15.1mmのシールリング付き左コーンです。現在販売されている代替製品では最後になるかもしれません。0.1長くなっていますが、組込めば誤差範囲内のようで問題ありません。

Y30G90500　FH-M475 /FH-M495 /FH-CT91 /FH-RM60 /FH-C201 /FH-F700
　15.1mmのシールつき右コーンですが、Y22098080とはリングの位置が違って外側についています。まあ、設計の問題なのでしょう。

　シマノ600(HB-100)の球押しにY22098080とY30G90500を使用しました。湾曲と長さはほぼ同じでなので、同じ位置に入っていますが、Y30G90500はシールリングがダストキャップの所に来ます(右矢印)。回転させるとダストキャップに嵌っているようで、シールリングは回転しませんでした。

　ダストキャップのツバ幅はシールリングと同程度なので、Y30G90500はちょうどツバに嵌りこみ、Y22098080はツバの内方に接するようになりそうです。Y30G90500の方がシール効果がありそうですが、ストレス掛かってシール破損するのも嫌ですので、今回はY22098080の方を採用しました。ちなみに今回のハブは３年前にグリスアップした物ですが、ボス側の右ワンより左ワンの方のグリスが明らかに乳化していましたので、シール効果の有りそうなY30G9050の方が乳化阻止の期待が持てるかもしれません。

M10×13mm(9mm)

M10×13mm
#220 0800-2(Y22008002)
　初期の右コーンで、設計上の問題か左より2mm短くなっています。R105などは左右同じコーンですので、長さの違いだけで球押しの湾曲部分などは同じ物と推察します。

#3BH 0200(Y3BH02000)　FH-3300
　FreeHubの右コーンで12.7mmと長さが微妙に違います。既に販売終了で、入手困難品です。

M10×9mm
#3AE 0300(Y3AE03000)　FH-5500,5600 /FH-M510,M525,M535,M555,M570,M585 /FH-M752,M756
　FreeHubの右用コーンで9mmと短くなっています。シールリングが防水キャップ側に付いているのでこのサイズなのでしょう。上級グレードのためか、矯正研磨されています。

#3AE 0310(Y3AE03100)　FH-6600 /FH-M580 /FH-M760・M765
　スペックは10番違いの「Y3AE03000」と同じですが、使用パーツのグレードが上がっていますね。どこかが高級仕様になっているのでしょうが、現時点で入手困難です。

　左と同じようにシールリング付きのコーンを入れてみました。長さが15.1mmなのでダストキャップより多少出るかと思いましたが、純正の13mmの方が多少引っ込んでいて、15mm.1で右と同じような位置に入ります。よってシールリングとダストキャップの位置関係も左と同程度で、2.1mm長くなった分はワッシャ交換などであわせる必要があります。

　リヤシャフトの右側はスペーサーやインナーロックナットもあって長さが調整しやすく、せっかく交換するなら矯正研磨の物をと思ってFH-5500に採用されている玉押し(Y3AE03000)を使用してみました。このコーンは径は同じ17mmですが長さが9mmと短く、湾曲は同じですが先端が1.5mm長くなっています。右ワンは先端からワンの奥まで13.5mmで、先端の長いコーンを使用すると奥の赤円部分に接触する可能性があります。

　ノギスで測ってはじき出したのが左図で、結論から言うと純正のY22008002ではコーン先端から奥底まで2.5mm、3AE03000では1.0mmとなりました。計算上ではぎりぎりセーフで、現物あわせでも擦ってないように感じますが直視下では見えないので一抹の不安は残ります。結局このコーンを使用して組上げるのですが、5.5mm足りませんので、6.0mmのスペーサーと1.0mmのワッシャを入れ、舌付きワッシャを外してトータルO.L.D120mmとなりました。あとは使用してみて、計算どおりの位置にボールラインが出るかどうかです。

　デュラエース7400以降、ロード系フリーハブのAxleKitとCone品番を以下に書き出しました。RSXなど普及品では共通備品が見られますが、DuraAceなどの高級品は専用設計になっています。なお、同等品により番号がオリジナルと変更されている所もあります。