ゲームおじさんや!
今回は、フリーゲーム(フリゲ)のおすすめを紹介していこうと思う。
フリーゲームってのは、素人が作って無償で提供してるゲーム。ほとんどがパソコンで遊ぶものやね。
世の中には膨大な数のフリゲがある。
クソゲーから、崇め奉りたくなる神ゲーまで、玉石混淆の世界よ。
ゲームおじさんはゲームおじさんなので、そりゃもうフリーゲームは一時期遊びまくってたわけ。
で、今回は、「絶対に間違いのないフリーゲームの名作」ってやつを、みんなに教えて差し上げますわ。
断腸の思いで厳選した珠玉のフリーゲーム集やで!
Elona(エロナ)
まさにフリーゲームの中のフリーゲーム。最高峰や。
ゲームおじさんの友達のゲームクリエイターは、「Elonaという作品がすでにこの世にあるのに、自分がこれからゲームを作っていく意味なんてあるのだろうか?」みたいな感じで心酔しとった。さすがに大袈裟やw
正式名称は「Eternal League of Nefia」で、頭文字をとってELona(エロナ)って呼ばれるんよ。
「ローグライク」って言われる、ダンジョンが自動生成されるタイプのゲームで、日本で言う「不思議のダンジョン」やね。
ようするに、『トルネコの大冒険』『風来のシレン』『ポケモン不思議のダンジョン』と同じようなタイプのゲームや。
「ELona(エロナ)」のスゴさは、圧倒的な自由度で、「何でも出来るゲーム」なこと。
本当に色んなことができるんやけど、「Elonaのニコニコ大百科ページ」にすごく面白く書かれとるから、それを読んでもらったほうが話は早いかもしれん。
Elonaとは (エロナとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
「ゲームにおける自由」ってものについて、考えさせられてしまうね。
一番自由度の高いゲームは『Minecraft(マインクラフト)』かもしれんが、どちらかと言えばあれはツールやからね。
あと、自由度が高ければいいってもんじゃないよね。自由であることと面白さが結びついてないと、何の意味もない。
Elonaは、フリーゲームらしい無邪気さと乱暴さで、ゲームだからこその「自由」ってやつを味わわせてくれる。
自由やから好きなんやなくて、Elonaやから好きなんよ。
どれだけ金を注ぎ込んで同内容のもっと豪華なゲームを作っても、Elonaは作れないな、って思うくらい、独特の魅力があるゲームやと思う。
インストールはここから。
Ylvania - Elona/Elin Official - Elona
ちなみに、続編の『Elin(エリン)』っていうタイトルを、現在開発中らしい。
Ylvania - Elona/Elin Official - Elin
ローグライク系ではないらしいけど、Elonaと同じく「イルヴァ」という世界が舞台になってる。
「信者補正」ってやつを抜きにしても、最高に楽しそうなゲームやと思うのは自分だけやろうか?
洞窟物語
ゲームおじさんが考える和製フリーゲームの2トップが、上で紹介したElonaと、この『洞窟物語』なんよ。
洞窟物語は、2004年に公開されたフリーゲームなんやけど、3DSやWiiに移植されたりもしとるね。
『Cave Story』っていう名前で海外にも派生して高い評価を得てる、マジですごいゲームよ。
ジャンルは横スクロール2Dアクションで、『ロックマン』みたいな感じや。
ドットのグラフィック、作り込まれたアクション、染みるBGM、マルチエンディングのストーリー……すべてにおいてレベルが高い!
なんていうか、時代が進んでゲームに求められる水準が上がっても、この『洞窟物語』は評価され続けるやろうな、って思えるほどの完成度の高さや。
商用とかインディーズとか、そういうレベルじゃなく、すごい。
遊んでみて絶対に損はないゲームの一つやと思うわ。
『洞窟物語』をつくった開発室Pixelのサイト
Studio Pixel
片道勇者
「強制スクロールRPG」とでも言うべきゲーム。
『マリオブラザーズ』とかで、勝手に横スクロールしていくステージあるやん?
強制的に端っこが迫ってきて、モタモタしてたら障害物と画面端に挟まれて死ぬやつ。
あれのRPGバージョンが、この『片道勇者』や。
名前の通り、片道だけで、引き返すことはできんのよ。
プレイヤーが行動するたびに、フィールドは闇に飲まれて、どんどん消滅していく。
アクションではなくターン制なんやけど、もたもたしとったら、闇から逃げ遅れてお陀仏よ。
「ローグライクゲーム」で、フィールドは自動生成される。街とかも出てくるんやけど、「そこに寄っても大丈夫かどうか?」みたいなスリリングな状況が常にうまれて、一時も退屈しないゲームやね。
難易度が高く、死んで覚える「死にゲー」みたいなところもある。
ただ、死ぬたびに「勇者ポイント」が貰えて、『生きろ!マンボウ!』みたいに、進んだほど死んだ後のボーナスも大きいから、ガッカリ感みたいなものも全然ないのよ。
「どこまで進めるか!」にチャレンジするゲームで、その時々で出会える仲間も違ってくるし、何回でもやり直したくなる魅力がある。
RPGに慣れきってしまった自分でも、最高に楽しい体験ができた傑作フリーゲームや!
ダウンロードできる公式ページはこちら。
片道勇者 公式ページ
ちなみに、フリー(無料)ではないけど、有料版の『片道勇者プラス』ってのもリリースされとる。むしろこれが正式版やね。金払って遊ぶだけの価値は十分にあるタイトルやと思う。
まずは無料から試してみるのがいいかもね。
片道勇者プラス 公式ページ
ぼくらの大革命!
「発想の勝利」って感じのゲーム。しかも、発想の面白さがしっかりとゲームの面白さに結びついてる良ゲーよ。
『ドラクエ』みたいなRPGって、仲間になった人が電車ごっこみたいに後ろについてくるやん? あれってなんか楽しいやん?
それを大人数でやろうってのが、この『ぼくらの大革命!』よ。
町にいる普通の人達も、勇者は片っ端から誘っていって、長い隊列になる。できるだけ大人数で魔王をボコりに行くのよ。
でも、「人のすり抜け」ってのはできんくて、隊列を長くすればするだけ、地形や障害物に挟まってどこにも動けなくなる状況になりやすい。そうなってしまったら、解散してまた一からやりなおしや。
ボスとの戦闘も、集めた仲間が順番に攻撃していって、じわじわ削っていくんよ。
戦闘でパーティーから離脱してしまった仲間は、元の場所に戻るから、勝てなかったらより多くを集めて挑む……みたいなタイプのゲーム。
シンプルなんやけど、これがまた面白いのよ。
最終的には999人の電車ごっこをすることが可能や。
ダウンロードはこちらから。
ぼくらの大革命!の詳細情報 : Vector ソフトを探す!
らんだむダンジョン
ゲームおじさんの大好きなゲームよ。
アナンタ、シズナ、ベネットの3人の女性が主人公で、セリフの掛け合いをしながら色々とやっていくんよ。
こういうフォーマットのフリーゲームやツクールゲームが他にもたくさんあるけど、本作の影響かもしれんね。
冒険すればするほど、キャラクターに愛着が出てきて、癖になるんよ。
アイテムの説明文がすごく凝っていて、一つ一つの断片から世界観が浮かび上がるようにもなってる。
セリフや説明文の一つ一つが美味しくて、「あ、おいしい」とちょっとづつ食べてる間に、もうどハマりしちゃうわけよ。
一生この世界に浸っていたくなる。
趣向は違えど、糸井重里おじさんの『MOTHERシリーズ』に似たようなところはあるね。
ダウンロードはこちらから。
らんだむダンジョンの詳細情報 : Vector ソフトを探す!
魔王物語物語(まもも)
おどろおどろしいような、ちょっと不思議な世界観のゲーム。でも、全体的に淡い色合いの雰囲気で、文学的やね。
人気作なので、小説も出版されとる。まあ、まももの物語はゲームで体験するのが一番やけどね。
「魔王物語」という本についての「物語」なので、『魔王物語物語』、略して『まもも』よ。
シンボルエンカウント(可視化された敵とぶつかれば戦闘)なんやけど、独特のシステムになってて、戦闘がすごくスピーディー。ストレスを感じずにプレイできる。
ちょっとゾクッとさせられる箇所もあり、なかなかに稀有な魅力のゲームや。
ファンが多いのも納得できるわ。少なくとも、やって損したとは思わないはずや。
ダウンロードはこちらから。
まもも
イストワール
もうね、最高!
RPGおじさんを唸らせる名作よ。
シナリオや物語が優れたゲームなんやけど、自由度が高い。
ダンジョン探索がメインのゲームで、いきなり強敵のダンジョンに挑むことだってできる。
「RPGツクール」で作られたゲームやけど、仲間になるキャラが、巫女とか領主とか司書とか葬儀屋とか、なんか独特なんよね。いろんなところでセンスが光る。
今でも、ふとしたときに遊びなおしたくなる。
ああ〜BGMが身体に染みてくるわあ。
『イストワール』総合サポートサイト
イストワール
Ruina 廃都の物語
「RPGツクール2000」で作られたゲームやけど、ちょっとTRPG風味の、テキスト多めの形式になってる。
『ウィザードリィ(って言ってもわからんかw)』みたいな、今でいうアドベンチャーゲームみたいな感じやね。
面白さとクオリティの高さは折り紙付きよ!
ていうか、今どきこういうゲームって珍しいから、逆にやったことない人はやってみるといいと思うわ。
「本質的な面白さ」みたいなやつがあるんよ。
ゲームおじさんは、ゲームおじさんでもあるし、一時期はラノベ作家を目指していたワナビおじさんでもあるので、こういう文章量があるゲームが大好きなんよ。
若いゲーマーの方にも、この作品の良さをしってもらいたいね。
おじさんみたいな言い方やけど、事実おじさんなのでね。
ダウンロードはここから。
Ruina 廃都の物語:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
まだまだ紹介したいフリゲはあるけど、とりあえずはこんなところや。
海外はインディーゲームの市場がしっかりしとるけど、日本のフリゲだってそんなに捨てたもんじゃない。
最近は、角川ドワンゴさんが、「RPGアツマール」っていうポータルサイトを運営しとる。
ゲームをプレイ中に、ユーザー投稿のコメントを流せるようになっていて、日本のゲーム文化ならではやと思うわ。
毎日新しいゲームが投稿されとるし、日本のフリゲ文化はまだまだ終わってない、むしろ始まったばかりなんや!
今日は、「これだけは外せないっ!」って作品を選んだけど、面白い新作なんかを見つけたら、積極的に紹介していきたいね。
それが、ゲームコミュニティを盛り上げるってことやろ?
てなわけで、今後もゲームおじさんをよろしくね。