籠池氏、ごみの一部がそもそもなかったとするメールを公開
学校法人「森友学園」をめぐる問題で新たな展開です。前理事長の籠池泰典氏が、国有地が値引きされる根拠となった地中のごみの一部がそもそも存在しなかったとするメールのやりとりを公開しました。
「今回皆さんに提出するのは、その当時のメールのコピーです」(森友学園 籠池泰典前理事長)
籠池氏は16日、また新たな資料を公開しました。国有地の取得をめぐり、小学校の設計業者と籠池氏の顧問弁護士らが交わしたメールです。
「私にとってもこのメールは驚きです。真実が明らかになることを期待します」(森友学園 籠池泰典前理事長)
森友学園に対する国有地売却をめぐっては、少なくとも地下3.8メートルまでゴミがあるという前提で、その撤去費用として8億1900万円を値引きしたと説明されてきました。ところが、このメールには、地下3メートルより下には「そもそもゴミが存在しなかった」ということが記されているのです。
「添付にボーリング調査の資料をつけております。約3m以深には、廃棄物がないことを証明しております」(設計業者)
16日、森友学園の籠池前理事長が新たに公開したメールのやりとり。およそ8億円の値引きの根拠とされていた地中のごみの一部が、そもそも存在しなかったということを示しています。
Q.3メートルより深い所にごみがないのになぜ8億円も値引きされた?
「それは分かりません」(森友学園 籠池泰典前理事長)
Q.これまでの国会答弁が全て覆る?
「おっしゃるとおりですね」(森友学園 籠池泰典前理事長)
また、財務省側から籠池氏側に送られたとされるメールには、こんな文言がありました。
「瑞穂の國記念小学校開校に向けご協力いただきありがとうございます」(財務省の担当者)
Q.国を代表してよろしくお願いしますと言っている?
「そのように受け取れますね」(森友学園 籠池泰典前理事長)
Q.なぜこうなった?いつごろからこうなった?
「安倍昭恵夫人が私どもの小学校の名誉校長になられた後。ご意向がここまで伝わったかという感じ」(森友学園 籠池泰典前理事長)
財務省は今回のメールについて、「資料を確認していないので現時点では回答できない」としています。
民進党は、このメールのやりとりが事実だとすれば、財務省が地下のゴミの存在を詳しく確認しないまま、8億円もの値引きに応じたことになるとして、引き続きこの問題を追及していく方針です。