こんばんはムロタピーズ(@lindalindapanda)です。
突然だが、私は上司からとても仕事を頼まれやすい人間である。
これは妄想でも増長でもない。
あほかと思われるかもしれないが、秘密のメモ帳に上司がどの部下に仕事を何回頼んだのかを約1か月記録をとってみた。
こちらが驚愕の記録だ。
秘密でデータとったったぞ!
上司AとBそれぞれに仕事振られた回数を社員別にまとめてみた。
以下が我が企業のとある課のメンバーである
▼気が弱そうで精神的にやられている俺
▼あまり業務のわかっていない山田(先輩)
▼私おんなだからが口癖の近藤(先輩)
▼何かあると「もう帰る!」と癇癪を起こす長谷川(後輩)
▼新入社員の浅田(後輩)
よくもまぁこのようなメンツで仕事が回っているものだということはさておき、グラフは大きいほど仕事を振られている回数が多いことを表している。
「気が弱そうで精神的にやられている俺」と「あまり業務のわかっていない山田」に仕事が振られる確率がべらぼうに高い。
新入社員の浅田は許そう。許せないのは「何かあるともう帰る!と癇癪を起す長谷川」だ。
癇癪を起せば勝ちなのか。ちなみに長谷川は私よりも後輩であるが、上司を近づけないオーラは私をはるかに凌いでいる。ズルいではないか。耐え忍ぶ者こそ損をするのが社会の方程式なのか。ぐぬぬぬ…。
小さな企業なので耳をダンボにアンテナを張っていれば他人の話などバコバコ入ってくる。このグラフができあがったとき私は髪の毛が逆立ち
怒髪天ッ!
と一人で叫んでしまった。お恥ずかしい。しかしこのグラフが表わすものは明らかなパワハラではないか。
先輩、後輩など関係ない。なぜか私が明らかに飛びぬけている。
そりゃ毎朝あしたのジョーよろしく布団から真っ白な灰のように起きあがるのも無理ないだろう。
最近朝起きると心臓らへんが痛いんだよね
相当心弱ってるなぁ追い詰められてるやん
仕事を頼まれやすい理由
グラフからもわかる通りどちらの上司においても、「気が弱そうな俺」と「あまり業務のわからない山田」に仕事が集中する傾向がある。
自分でもどうしたものか心底悩んでいるのである。同じ境遇の方はいないだろうか。
なぜ自分だけこんなに仕事を頼まれるのだ。人よりあきらかに仕事を頼まれやすい。
その理由を自分なりに考えてみた。
1.普段怒ることもなく、なんとなく気が弱そうに見えるので頼みやすそう。
2.なんでも引き受けてくれそうで人が良さそうに見える。
3.あの人に任せれば仕事を必ず完遂してくれる。
と自分でちょっといいように思い込んでいる人はいないだろうか?
大間違いだ!
そんな人情味あふれる話ではない。
世の中には法則があるのだ!
「忙しくしている人に仕事を頼め」
こんな糞みたいな法則があるのだ!
念のためインターネットでも検索してみた。
「仕事は忙しそうにしている人ほど引き受けてくれるから忙しいのだ。忙しさにまかせてなんでも引き受けてくれるから狙って頼もう」
はらわたが煮えくりそうになった。
どどど怒髪天っ!
私のように人に仕事を頼まれやすい人はこの糞法則があることを頭にいれといてくれ。
この法則を利用してくる人もいるよね
頼まれる側の気持ちを考えない人は案外多いよ
仕事を頼まれすぎて辛すぎる
仕事が頼まれやすい人がどんなに辛い思いで仕事をひきうけているか。
しっかりと優先順位をつけて自分の仕事を行っていたにも関わらず、「これ大事な仕事だからやっといて」とあたかも優先順位が高そうに見せかけた仕事が横入りをしてくる。
そこで「オイオイ!順番ちゃんと並べや!」と言い返せるならまだ救いはあるものの…
私の場合「人から頼まれた仕事」はしっかりとこなさねばと使命感が働き、自分の仕事よりも優先してしまうのである。
自分の仕事は後回しにし、頼まれた仕事をこなす。するとまた次の仕事を頼まれるという負のスパイラルを起こすといった具合だ。
自ずと仕事量は膨大になりいつまでたっても自分のデスクは片付かなくなる。
心は不安で押しつぶされそうになり、体力的にも限界を感じるようになるのである。
頼まれやすい人間と言うのは実はここまで追い詰められ、悩んでいることが多い。
私もそのうちの1人だ。毎日仕事に頭を悩まされている。
覚えておこう。はっきり言って仕事を振ってくるやつの仕事内容なんてたいしたことがないものが大半である。
あえて時間をかけてやるのも作戦のうちかもしれない。相手はそれ以上仕事を頼んでこないであろうから。
そしてもうひとつ忘れてはいけない。前述した「忙しそうな人に頼めの法則」がはびこっていることを頭にいれておこう。
ここまでしんどくなることがわかっているのに私は仕事を引き受けてしまう大バカ者なのである。さてそれはなぜなのか。
しんどいのわかってるんやけど引き受けてしまうねん…
わかるで。ここで断れば楽になるのわかってるのになあ
なぜそれでも相手の仕事をひきうけてしまうのか
評価を気にしてしまう
断ると仕事に対する自分の評価が落ちるのではないかと極端に気にしてしまっている。つまり私はとてもプライドが高いのだ。
また出世とまでは言わないが昇給に影響が出ると心の底で考えてしまう。
そのような考えで数年頼まれた仕事も頑張ってきたが「特に評価されなかった」のが現状である。
嫌われたくない
断ると仕事を頼んできた人の信用を失い嫌われるのではないかと不安に思ってしまっているのである。
だれとでも平和に中立的でいざこざのない社内環境で働きたいと願っている。
しかし仕事と社内で嫌われることは明確に線引きするものであり、公私混同してしまっている自分に気づかなくてはいけない。
承認欲求が強い
実際頼まれた仕事を終えると自分が認められた気分になる。
数ある人の中でみんな私を選び、私を信用し力を認めてくれている。
あるいは認められたいと思う。
しかしながらこの欲求が強くなりすぎるとうまく利用されるだけであり、もっと別のベクトル(自分の仕事の方向)に力を注ぐべきなのである。
自分の仕事ができてから、相手の仕事を手伝ってあげる。
これこそ当たり前のことなのである。
嫁に相談してみた
心が相当追い込まれていたので、嫁に「俺めっちゃ仕事を頼まれやすいんやけど」と相談を持ちかけてみた。すると嫁は…
だいたいはあんたも悪いんやで
雷ズキューーーン
おぉよしよしかわいそうにと甘やかせてくれる返事を期待していたところにお叱りの言葉が。頭の裏をハンマーで殴られ脳天直撃だ。
きちんと理由づけして断る
「私にはこの仕事がある」という明確な理由を説明し、自分のキャパを超える仕事を引き受けないことも仕事のうちである。
きちんとした優先順位を伝えれば、あなたが気にしている評価を下げられることはないし、むしろ仕事内容が把握できていると高評価を得られる可能性もある。
あなたの仕事ではない
そもそもあなたの仕事ではないので「やる必要はない」
その仕事は頼んできた上司がやるべき仕事なので断ることに何も後ろめたいことはない。
もちろんそれに対してあなたが嫌われることはない。
もし嫌われたとしても距離を置けるのでいいではないか。
自分に与えられた仕事をきちんと完遂することのほうが大切である。
心を強く持つべきである。
断ったところで頼むやつはほかのやつに頼む
人に仕事を振る奴は、断ってしまえば次のターゲットを探す。
そのような上司は頼むべき人を厳選しているわけではなく、自分の仕事を手すきにさせたいだけの場合が多い。
むろんそのような上司の仕事を完遂したところで、自分が会社から認められるわけでもなく、周りからは「あ~あまたやらされてるよ」くらいの評価しかうけないのが現実というものである。
本当に部下の成長を願っての仕事の振り方なのかを見極めることが重要なので、むしろ何故この仕事を私に振るのか逆に問いただしてみてはどうか。
なんと強く論理的な嫁なのだろうか。自分を守る方法をとても気持ち良くストレートに教えてくれたのである。
我々頼まれやすい人間は自分の心や体を犠牲にしてまでも、他の人の仕事をしようとするところがある。
しかし、それはときとして自分の大切な人や物、時間を守るときに大きな障害となる心の持ち方なので気をつけなくてはならない。
めちゃくちゃ勇気が湧いたで
明日からも頑張れるような気がするで
終わりに
頼まれた仕事を断ることで評価が落ちることなど杞憂にすぎない。
むしろキャパオーバーのまま全ての仕事が中途半端に終わることのほうが評価に響くはずである。
またそもそも上司がやるべき仕事を断ったところで嫌われようがなく、思い通りにならなくて機嫌を損ねる上司であればこちらから付き合わないのが賢明。
そして大切なのが押しつけられた仕事をしても能力を認めてくれる何の足しにもならないことが非常に多いこと。次の仕事が押し付けられるだけ。
最初に、「何かあればもう帰ると癇癪を起こす長谷川」は対処の仕方が子どもじみてるとはいえ、案外上司をはねのけるためには理にかなっていたりするのである。
そして私たち仕事の頼まれやすい人は気を強く持ち、自主防衛をするべきなのである。
私と同じく仕事が頼まれやすく困っている人たち。
明日からは上司の押し付けにNOだ!!
泣き寝入りはごめんだし
頼まれやすいことに悩むのはもう飽きた!