卓球部が超人気って本当?
「卓球部、説明会もしていないのに大勢が入部希望!」、この春、新たに進学した学校で卓球部への入部希望者が増えているというツイッターなどへの投稿が目につきます。引き金となったのはリオオリンピックでの活躍?、愛ちゃんの結婚?。卓球は果たして人気スポーツと“なったのか”。取材で見えてきたのは、少なくとも私には意外な事実でした。(ネット報道部 梅本一成記者)
この春、中学校や高校に入学した生徒たち。いま、体験入部などが終わり入部を決めて練習に取り組み始める頃です。
最近、ツイッターなどで目につくのは卓球部の希望者が想像以上に多いという投稿です。
「説明会も体験入部もしていないのに24人も入部希望者がいるのか、謎すぎる」。「仮入部が多すぎ。何が起こったのかわからない」。そして「卓球部がバスケ部と並んで人気」というものも。いずれも先月20日ごろから今月はじめにかけて、中学生や高校生が投稿していました。
正直に書きます。中学校や高校時代、私にとって卓球はマイナースポーツのイメージでした。振り返ると常に人気があるのは野球やサッカー。それにコートを所狭しと動きまわるバスケットボール、躍動感あふれるバレーボールも人気でした。それに対して卓球は地味。“人気”とは言えないイメージがあったのです。
最近、ツイッターなどで目につくのは卓球部の希望者が想像以上に多いという投稿です。
「説明会も体験入部もしていないのに24人も入部希望者がいるのか、謎すぎる」。「仮入部が多すぎ。何が起こったのかわからない」。そして「卓球部がバスケ部と並んで人気」というものも。いずれも先月20日ごろから今月はじめにかけて、中学生や高校生が投稿していました。
正直に書きます。中学校や高校時代、私にとって卓球はマイナースポーツのイメージでした。振り返ると常に人気があるのは野球やサッカー。それにコートを所狭しと動きまわるバスケットボール、躍動感あふれるバレーボールも人気でした。それに対して卓球は地味。“人気”とは言えないイメージがあったのです。
卓球がバスケとならぶ人気?
この春、中学校や高校に入学した生徒たち。いま、体験入部などが終わり入部を決めて練習に取り組み始める頃です。
最近、ツイッターなどで目につくのは卓球部の希望者が想像以上に多いという投稿です。
「説明会も体験入部もしていないのに24人も入部希望者がいるのか、謎すぎる」。「仮入部が多すぎ。何が起こったのかわからない」。そして「卓球部がバスケ部と並んで人気」というものも。いずれも先月20日ごろから今月はじめにかけて、中学生や高校生が投稿していました。
正直に書きます。中学校や高校時代、私にとって卓球はマイナースポーツのイメージでした。振り返ると常に人気があるのは野球やサッカー。それにコートを所狭しと動きまわるバスケットボール、躍動感あふれるバレーボールも人気でした。それに対して卓球は地味。“人気”とは言えないイメージがあったのです。
最近、ツイッターなどで目につくのは卓球部の希望者が想像以上に多いという投稿です。
「説明会も体験入部もしていないのに24人も入部希望者がいるのか、謎すぎる」。「仮入部が多すぎ。何が起こったのかわからない」。そして「卓球部がバスケ部と並んで人気」というものも。いずれも先月20日ごろから今月はじめにかけて、中学生や高校生が投稿していました。
正直に書きます。中学校や高校時代、私にとって卓球はマイナースポーツのイメージでした。振り返ると常に人気があるのは野球やサッカー。それにコートを所狭しと動きまわるバスケットボール、躍動感あふれるバレーボールも人気でした。それに対して卓球は地味。“人気”とは言えないイメージがあったのです。
オリンピックに 愛ちゃんに
ただ、確かに最近のスポーツ界で卓球の活躍はめざましいものがあります。
リオデジャネイロオリンピックでは男女ともメダルを獲得。幼いころから国民的な人気の福原愛ちゃん、いや愛さんの結婚も話題になりました。ごく最近ではアジア選手権で世界1位と2位の中国選手を破って平野美宇選手が優勝しました。こうした日本選手の活躍で、卓球が人気スポーツになってきたという指摘もあります。果たして人気スポーツに“なってきた”は本当なのでしょうか?。
リオデジャネイロオリンピックでは男女ともメダルを獲得。幼いころから国民的な人気の福原愛ちゃん、いや愛さんの結婚も話題になりました。ごく最近ではアジア選手権で世界1位と2位の中国選手を破って平野美宇選手が優勝しました。こうした日本選手の活躍で、卓球が人気スポーツになってきたという指摘もあります。果たして人気スポーツに“なってきた”は本当なのでしょうか?。
実は今も昔も人気スポーツ!
そこで取材をしたのは、日本中学校体育連盟。そこに平成13年度からの各スポーツごとの加盟校数と生徒の競技人数の全国データがありました。
男子の卓球の順位を見てみます。
平成13年度、加盟校数は全競技中、第3位。えっ?。卓球より上位なのは野球とバスケットボールだけ。順位を見ると卓球は極めて盛んなスポーツです。マイナーイメージを打ち破るデータはさらに続きます。第3位は平成21年度まで続き、サッカーもバレーボールも上回ります。翌年度から昨年度・平成28年度まではサッカーに抜かれたものの第4位です。女子はずーっと第5位です。
男子の卓球の順位を見てみます。
平成13年度、加盟校数は全競技中、第3位。えっ?。卓球より上位なのは野球とバスケットボールだけ。順位を見ると卓球は極めて盛んなスポーツです。マイナーイメージを打ち破るデータはさらに続きます。第3位は平成21年度まで続き、サッカーもバレーボールも上回ります。翌年度から昨年度・平成28年度まではサッカーに抜かれたものの第4位です。女子はずーっと第5位です。
競技人数も常に上位
競技人数を見ると卓球の順位は少し下がります。
試合でのメンバーが多いサッカーや野球、バスケットなどの順位が目立って高くなるのです。それでも男子はバレーボールや陸上競技、ソフトテニスを上回って常に5位。女子も4位から6位の間に常にあり、昨年度は陸上競技やバドミントンを上回って4位。データがまだ出ていないので今年度の実態はよくわかりませんが、卓球は決してマイナースポーツではなく以前からずっと変わらない人気の高いスポーツだったのです。
(ちなみに中学の競技人数はここ数年、変わらず男子は14万5000人前後で女子は9万5000人前後で推移しています)
試合でのメンバーが多いサッカーや野球、バスケットなどの順位が目立って高くなるのです。それでも男子はバレーボールや陸上競技、ソフトテニスを上回って常に5位。女子も4位から6位の間に常にあり、昨年度は陸上競技やバドミントンを上回って4位。データがまだ出ていないので今年度の実態はよくわかりませんが、卓球は決してマイナースポーツではなく以前からずっと変わらない人気の高いスポーツだったのです。
(ちなみに中学の競技人数はここ数年、変わらず男子は14万5000人前後で女子は9万5000人前後で推移しています)
人気の秘密は?
その「人気スポーツの卓球」。日本卓球協会に聞くと30年以上前、大きく人気を落とした時期があるそうです。それは人気のあるお笑いタレントが、テレビ番組で暗いスポーツの1つとして、卓球を取り上げたことがきっかけでした。ここでマイナースポーツのようなイメージがつき中学校や高校で特に女子の部員数が激減したそうです。
そうした中、卓球はカラーボールが試合で使われるようになったり、卓球台が明るい色に変わったりしてイメージアップを図りました。
そうした中、卓球はカラーボールが試合で使われるようになったり、卓球台が明るい色に変わったりしてイメージアップを図りました。
そして、90年代以降、卓球人気を押し上げるスターが登場します。ごぞんじ“愛ちゃん”こと、福原愛選手です。
卓球協会によると福原選手の登場によりラケットを持つ人が増え出し”今も続く”卓球人気につながっているそうです。
日本卓球協会では「ルールが複雑ではない。ボールを打ち合うだけですぐにできる。ほかのスポーツに比べて体格差にあまり影響されない。ゆえに小柄な人でも大柄な人に勝てる。卓球台さえあれば、練習に広いスペースを必要としない」こうしたさまざまな要素と親しみやすさが部活動での人気が長く続く背景にあると話していました。
確かに国のスポーツ別の競技人口調査でも、(1年間にそのスポーツを行った10歳以上の人数)卓球は実はテニスやバレーボール、バスケットボールを上回っていて親しみやすさで幅広く浸透している傾向がうかがえます。年をとっても続けられる生涯スポーツとして取り組み始めるお年寄りも増えているそうです。
実は人気が長い間続いているメジャースポーツの卓球。今年度のデータはまだこれからですが、人気スポーツになったのではなく、いま、人気がよりいっそう高まっているのかもしれません。
卓球協会によると福原選手の登場によりラケットを持つ人が増え出し”今も続く”卓球人気につながっているそうです。
日本卓球協会では「ルールが複雑ではない。ボールを打ち合うだけですぐにできる。ほかのスポーツに比べて体格差にあまり影響されない。ゆえに小柄な人でも大柄な人に勝てる。卓球台さえあれば、練習に広いスペースを必要としない」こうしたさまざまな要素と親しみやすさが部活動での人気が長く続く背景にあると話していました。
確かに国のスポーツ別の競技人口調査でも、(1年間にそのスポーツを行った10歳以上の人数)卓球は実はテニスやバレーボール、バスケットボールを上回っていて親しみやすさで幅広く浸透している傾向がうかがえます。年をとっても続けられる生涯スポーツとして取り組み始めるお年寄りも増えているそうです。
実は人気が長い間続いているメジャースポーツの卓球。今年度のデータはまだこれからですが、人気スポーツになったのではなく、いま、人気がよりいっそう高まっているのかもしれません。