交差点の右側の横断歩道を渡ってたら、体の左側から衝撃が来て、転ばされた
「あ、当てられた」とか思いつつ、その衝撃の元の方を見たら、白い車が去っていくところだった
ころんだ直後に、「体は問題なさそう」ということがわかったので、次にどうするかを考えながら横断歩道を渡りきった
正直、ころんだとはいえほぼ無傷なのは判断できたので、そのまま帰る、というのも一つの案だったけど、
10秒くらい悩んで、まあ何事も経験だ、と思って、110番をした
当て逃げにあったからなのか、110に電話するのが初めてだからなのか、電話で話すのがめっちゃ緊張した
「事件ですか、事故ですか」と言われて、あ、このセリフって本当に言うんだと思った
どっちか分からなかったので、「いま交差点の横断歩道歩いてたら車に当てられてころんだので、よくわからなくて電話しました」と正直に言った
いま思い返すと恥ずかしいけど、咄嗟に近くの駅の名前が出てこなかった(あれ、何駅っていうんだったっけ?、となった。テンパりすぎた)
それでもなんとか場所を伝えた
自分としては、ケガがないときは、この電話で報告終わり、となるのかな、と考えたりしたが、
「それではいまから向かいますので、パトカーが近づいたら手を振って呼んで下さい」と最後に言われて電話は終了した
結構寒かった
あと晩御飯まだ食べてなくて空腹感があった
パトカーはそれから10分かからないくらいでやってくるのが見えた
横断歩道の信号待ちをしているひとが側にいて、パトカーに手を振るのがちょっと恥ずかしかった
警察官は二人だった
当てられたのはこちらなのに、なんか逆に威圧されたらどうしよう、なんて嫌な想像をした
そんなことはなく、ちゃんと検分して、話も聞いてくれた
それまでは、初めての110番とかちょっと謎のドキドキがあったけど、その時になって警察官のひとたちから話を聞いたりして、
ちょっとずれてたら死んでたかもしれないと思うと、恐怖も感じられるようになった
検分は、横断歩道のどの位置で当てられたかとか、そこまでの正確な距離を測ったりとかしてた
「もし病院に行って、診断書とか出すなら、警察署の交通課に電話してほしい。運転者不明の当て逃げで処理はできる」
とのことだったので(うろおぼえ)、このあともし痛いところが出てくるかもしれないことも含めると、110番はした方がいいらしかった
一人暮らしなので、あとから怖かったのが思い出されたことを思うと、警察官のひとたちと話をできたのは、気持ち的にとても良かったと思う
大体30分くらいで諸々は終わって、警察官のひとたちと別れて、歩いて帰った
とりあえず、「当て逃げされたら、すぐ110番しよう」という教訓を得た