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 将棋の森信雄七段(65)が16日、大阪市福島区の関西将棋会館であった対局に敗れ、規定により同日付で引退となった。森七段は昨年に公開された映画「聖(さとし)の青春」の主人公で、「怪童」と称された名棋士の故・村山聖さんの師匠。

 森七段は愛媛県出身。1976年にプロ入りし、80年に新人王戦で優勝した。30歳の時、重い腎臓病を患う村山さんを弟子にし、献身的な支えで「東の天才・羽生善治、西の怪童・村山聖」と並び称される棋士に育てた。その後も、後進の育成に尽力し、村山さんを含む11人の弟子がプロ棋士になっている。

 2001年、名人戦につながる順位戦に参加しない「フリークラス」に転出した。転出した棋士は、原則65歳で定年となる規定がある。この日、定年前から戦っていた竜王戦6組で大橋貴洸(たかひろ)四段(24)に敗れ、参加する全棋戦で敗退が決定。41年間の現役生活を終えることになった。

 対局後、森七段は「棋士として…

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