現実にならなかった、もう1つのストーリー。
以前ご紹介した、任天堂がソニーと共同開発を進めていた未発売の幻ゲーム機「PlayStation」。皆さんおなじみ、同名の初代「PlayStation」じゃありませんよ。この世に出なかった、カセットも刺さってCD-ROMも使える白い筐体のゲーム機(周辺機器)です。
2015年7月にその存在が画像や動画としてこの世に公開されたのですが、Polygonによると 、なんと海外ではとあるハッカーがそのCD-ROMを動作させることに成功したんです!
この動画を作成したのは、ハッカーのBen Heckendorn氏。同氏はPlayStationに内蔵された「謎のチップ」と格闘し、内部部品を交換し、とうとうCD-ROMドライブでオーディオを再生することに成功。やったね!
さて次はゲームのプレイだ…と思いきや、なんとこのPlayStationのCD-ROMに対応したゲームタイトルが存在していないのです。そこでHeckendorn氏は、とある開発者が独自に作成したミニゲーム『Magic Floor』を入手。また開発者とコンタクトを取りつつ不具合を修正し、CDにゲームを書き込んで、このPlayStationでプレイすることに成功したのです!
Heckendorn氏は「後はエミュレーターの開発者に任せるよ」と語っています。現在ソニーの「PlayStation 4」と任天堂の「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」はどちらも非常に好調なセールスを続けていますが、もしかしたら両社が協力体制を築かなかったのは正解だったかもしれませんね。
image: The Ben Heck Show / YouTube
source: Polygon, The Ben Heck Show / YouTube
(塚本直樹)