米ユナイテッド航空の乗員が、誤ってコクピットのドアアクセスコードをインターネット上に公開してしまう致命的なミスをしたとWall Street Journalなどが報じました。航空乗員組合連絡会議(ALPA:Air Line Pilots Association)はすでに問題は対策済みとしているものの、実際のところまだアクセスコードは変更されていません。
ALPAによると、アクセスコード変更までの対策として、コクピットへ立ち入ろうとする人にコードを確認するのはもちろん、その人の外見的な特徴による確認作業を徹底するよう通達したとのこと。
ただコードの変更は近いうちにするとしても、人為的ミスの具体的な再発防止策については言及がありません。
いくら強固なセキュリティがあっても、そこに人為的ミスが加わると、そのレベルは一気に低下します。ALPAは長年、コクピットのドアを開けることができてもすぐには侵入できないよう、メッシュ状のワイヤーロープを張り巡らした侵入防止設備の設置を航空会社に提唱しているものの、多くの会社はこれまで対応せずじまいでした。
ユナイテッド航空は「ドアアクセスコード以上の」セキュリティ対策を講じるとしています。とすれば乗務員へのSNS利用に関するセキュリティ教育はもちろん、ALPAの要求する侵入防止措置もすぐにとりうる具体的な対策として検討すべきと言えそうです。