高階師尚

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高階 師尚(たかしな の もろなお、貞観6年(864年) - 延喜16年7月23日916年8月24日[1])は、平安時代貴族下野高階茂範の子。官位は従四位上右中将

伊勢物語』の解釈を典拠として、在原業平斎宮恬子内親王密通によって生まれ、その事実を隠蔽するため、伊勢権守兼神祗伯であった高階峯緒が師尚を引き取り、その息子茂範の養子としたとの風説が古くからあり、後世の各種系図上にも実父は在原業平である旨の記載がある[2]

系譜[編集]

  • 父:高階茂範
  • 母:藤原棟行の娘
  • 妻:不詳
    • 男子:高階良臣(898-980)

脚注[編集]

  1. ^ 『彦部家譜』 内題 高階朝臣彦部氏系図(宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会,1986年 による)。ただし、天慶5年(942年)4月に正五位下への叙位記録があり(『本朝世紀』)、矛盾がある。
  2. ^ 尊卑分脈』、「高階氏系図」(『群書類従』巻第63所収)、「高階氏系図」(『続群書類従』巻第174所収)、『本朝皇胤紹運録』等