女性の知りたいを提供するゲームコラム『巷説零壱
(こうせつゼロイチ)』第三回目は行方不明事件と
一つの身体に四つの顔を持つ神のこわーいおはなし…

注意書き


当記事はネットにあふれる噂や聞き込みによって作成したものである。
不安に恐れを抱く者、精神に変調をきたしやすい者は閲覧を控えたほうが宜しかろう。
当然、何かの問題・不明現象が起きた際には当サイトではその責任を負わず、である。
覚悟がある者のみこの先をご覧いただくようここに明記し、お断りとさせていただく。

hazard-1182704_960_720

地底湖行方不明事件の闇


人はなぜ地底湖に惹かれるのか。それはゲーム『ドウクツジマ』でもお伝えした通り、新たなる発見と未踏の地が持つ神秘性によるものではないだろうか。
そんな地底湖でとある不可解な事件があったことを貴女はご存知だろうか?
時は2008年1月5日。舞台は岡山県新見市。日咩坂鐘乳穴(ひめさかたちあな)という鍾乳洞で一人の男性大学生が行方不明になった。探検サークルに所属していた男性はコミュニティの企画でここを訪れたという。

01)

参加したメンバーは同大学から3名、そこに他大学生と社会人で計13名。日咩坂鐘乳穴(ひめさかたちあな)には5名で入ったという。鍾乳洞は観光整備されたものではなく本格的な装備が必要でメンバーは時にほふく前進、時にザイルでのクライミングをし3時間をかけて1.6kmを進み、地底湖に到着した。

livejupiter_1481149435_13801
地底湖の概念図をご覧いただけばおわかりのように湖まではアップダウンも激しくおよそピクニック気分でたどり着ける様な場所ではない。そして奇妙なのはここから——こんな過酷な所で男性は命綱もつけずに地底湖へ身を投じた。当初は声がけに反応していた男性。それがぱたり——静寂が辺りをつつみ、叫び声のひとつもせず——行方がわからなくなってしまったのだ。

livejupiter_1481149435_1701
メンバーは洞窟を脱出し救援を要請。県警や洞窟探検経験者など35名以上もの面々が捜索したが行方不明の男性が見つかることはついになかった。
後にこのような時に必要な入洞届が未提出だったこと、不明になった男性のmixiが改ざんされたこと、大学が記者会見を開かず情報公開をしなかったことなどで憶測が流れ、事件はまどろみの闇の中に放置されたままになってしまった。

日咩坂鐘乳穴神社

40)
画像参照Googleマップより

古来より日本では自然そのものを崇拝してきた。富士信仰など山がご神体であるケースは広く知られている。修験道や氏神信仰、密教とも関わりがある。
事件の舞台となった鍾乳洞も実はとある神社のご神体である。
その名も『日咩坂鐘乳穴神社』。

鍾乳洞の歴史は古く、神の住むところとしてあがめられてきた。 この鍾乳洞をご神体とした日咩坂鐘乳穴神社は、「延喜式」にも記された古い神社で、記録によると洞内から石鍾乳 (いしのちち)という薬種を産出したという。引用

IMG_18551
現在では入洞が禁止された日咩坂鐘乳穴。写真のロケーションは洞窟最大の見場の大穴で昔の画像である。(こちらのサイト様より)注目すべきは画面いっぱいに広がったオーブ様のもの。オーブとは写真に写り込む謎の球体のこと。プロのカメラマン曰く
1)レンズ表面のホコリが光に反射して光っているように見えるもの。
2)空気中の塵や雨がフラッシュ光に反射しているもの。
3)太陽などの強い光源がレンズ内で反射したもの 引用
これがオーブの正体だという。しかしこの鍾乳洞というホコリが少なく、雨が降るはずもなく、まして太陽光などもない空間。本当にただのノイズなのか疑念が残る。

四国と岡山、日本各地の禁足地

岡山は高天原伝説や吉備津彦伝説でも知られる。また岡山から南に位置する四国は古くは伊予之二名島(いよのふたなのしま)と呼ばれていた。そしてこれは神の名前でもあります。古事記によるとイザナギとイザナミがはじめ※に淡道之穂之狭別島(淡路島)を産み、その次に生まれたのが伊予之二名島(四国)なんです。(※失敗したヒルコを除く)
伊予之二名島は愛比売(えひめ)建依別(たけよりわけ)大宜都比売(おおげつひめ)飯依比古(いいよりひこ)という男女二組(=伊予之二名島)、顔が4つに身体が1つという神です。※諸説あり。
また、日本各地には禁足地という場所がある。この日咩坂鐘乳穴が禁足地であるという情報は得られなかったが神域であることは疑い様もないでしょう。由緒ある神々の土地……その長い歴史の中で失われてしまったおきてや戒めが存在していた可能性はあります。
事故、事件、神隠し——真相は今も仄暗い水の底に眠っている。

巷説零壱

記者 ふがし

元編集者。現在は実家の古書屋にての暇暮らし。

ゲーム三昧、とは是如何に。