【米州総局】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は15日、トランプ米大統領がロシアのラブロフ外相と10日にホワイトハウスで会談した際、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討についての機密情報をロシア側に提供していたと報じた。同盟国から入手した情報も含まれているといい、今後の情報収集活動や安全保障に影響が出るとの批判が強まっている。
報道によると、ロシア側に伝えられた機密情報には、提供元がロシアと共有することを認めていない内容が含まれている。ワシントン・ポストは「トランプ大統領の行為はIS内に情報源を持つ同盟国との協力関係を危険にさらしかねない」との米政府高官の懸念を伝えた。
マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障担当)は15日午後(日本時間16日午前)、ホワイトハウス前で記者団に「記事は間違っている。情報源や軍事行動については語っていない」との談話を読み上げた。