今やほとんどの日本人女性が処理していると思われているワキ毛。
『街中にはもはやワキにムダ毛を生やしたままの女性など存在していないのではないか』とさえ言う男性もいるほど、一般的にその処理率は高いと思われてます。
ただ実際いつも完璧にツルツルをキープしている女性は少数派です。
ではなぜ『女性=ワキはツルツル』なんて妄言が男性の口から飛び出してくるのでしょうか?
答えは一つ、男性はボーボーの状態のワキを見る機会がほとんどないから。
女性は「ツルツルのワキのほうが受けがいい」と知らないうちに思い込み、ワキが見える場面の前日せっせと剃り、男性は知らないうちにツルツルのワキを享受しているというわけです。
しかし本当に男性は皆、ワキがツルツルの女性に心動かされるのでしょうか?
今回はそんな女性のワキ(毛)について並々ならぬ想いを抱く男性3人にお集まりいただき、”ワキ毛の有無は恋愛感情を左右するのか”について話し合っていただきました。
[座談会メンバーのプロフィール]
映画ライター・フリー素材モデル。ヒゲメガネ代表のツルツル派。ワキ毛は薄いくせにスネ毛が濃いことに悩んだ中学時代の思い出も、今となっては甘酸っぱいらしい。
自称・日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデル。細マッチョ代表のボーボー派。顔は薄いのに、女性のワキ毛は濃い目がお好き。
最近20kg痩せた(なお5kgリバウンド)現役ドイツ人ハーフのフリー素材モデル。ブログ「リズム音痴」主宰。イケメン代表の結局は顔派。
そもそも”男性=ツルツルの脇が好き”ではない?
”わき毛の有無は恋愛感情を左右するのか”という本題に入る前に、まずはそれぞれの脇に対する想いから語り合ってもらいました。
男性はみなツルツルの脇がお好きかと思いきや、意外とそうでもないことが判明…!?
ワキから宇宙を想像するゆうせいさんはツルツル派
じゃあ僕からはじめます。まず私は女性にはワキをツルツルにしておいてほしい派です。
ほう…。
男性みんなそうだと思うんですけど、最初に女性に興味を持つ時ってパンチラからじゃないですか。幼稚園とか小学校とかそこからちょっかい出しがはじまったと思うんです。
スカートめくり、最低ですね。
でも大人になるにつれ、パンツ見えたくらいで興奮してるのってまだまだ子供だなって感じて。だってパンツって布なんですよ。ただの布が見えたから興奮しているわけじゃなくて、そのパンツの奥が、その、見たいわけじゃないですか。
だいぶヤバい思考ですね(笑)
ここでは仮に名前を宇宙としますね。大人になるとパンチラの機会も減って布さえ見れなくなって、本来の目的である宇宙を想像することもできない。
じゃあ何を見て宇宙を想像すればいいのか。そこで僕は気づいたわけです、ワキだって。
でも脇なら何でもいいわけじゃない。ツルツルの脇じゃないとダメなんですよ。ムダ毛はパンチラでいう布の役割をして、肝心の宇宙を想像できない。
本来の宇宙にもムダ毛が生えているって感覚で楽しくないですか?
その感覚もわからんでもないですけど、本能的にツルツルな宇宙を求めるのでワキもツルツルでいてほしいですね。
ワキフェチ歴20年強の大川さんはボーボー派
僕は小学生の時に女性のワキに目覚めたんですけど、小学校高学年~中学生の女子って意外とワキの処理が甘いんですよ。生えはじめたばっかりの子はそもそも処理していない。
え、じゃあ同級生のワキ毛でフェチに目覚めたってことですか?
そうですね。
マジでヤバいですね。
でも私は純粋にワキとそのワキ毛を好いているので、ゆうせいさんのようにそこから宇宙を想像はしません。
パンチラ期もなく、ワキまっしぐらで20年強。初志貫徹して現在35歳ですね。
初志貫徹の初志がすでにヤバい。
小学生高学年の何もないフラットな状態の僕に、同級生の毛がすこし生えているワキが目にはいってきて『これはなんてすばらしいものなんだ!』って認識したわけですよ。
でもそもそもの話、高学年とはいえ小学生の女子ってわき毛生えてるの?
生えています。観察眼が足りてないですよ。
ボーボーに生えているワキの良さを理解できないなら、まずは満島ひかりさんワキ毛ボーボーの状態で出ている映画『カケラ』を見てください。
監督の指示とはいえ、今をときめく満島ひかりさんが2か月間伸ばしたわき毛を見ることができます。
それは魅力的…、いやいやでもそれは満島ひかりさんだからですよね。
女性に対して差別的ですよ。
いやいやそういう意味じゃないです(笑)でも誰でもボーボーだったらいいってわけじゃないんでしょう?
やっぱり身なりを上品、きれいにしていた上でボーボーならよりいいですけど。
ほら~
でもやっぱりみんなボーボーのほうがいいんじゃないですか?
絶対曲がらないな(笑)
イケメンハーフのマックスさんは問答無用で顔派
じゃあワキ毛ボーボーの美人か、ツルツルの平凡顔だったらみなさんどうしますか?
女性のビジュアルをランク分けしている時点で人としてダメですね。
そうですね。
さっきの満島ひかりの件はどうした。
ワキって単体でそこにあるわけじゃなくて、その上には顔があるわけじゃないですか。考えてみてください、身なりのきれいな人ならワキ毛が生えてたって『あぁ、怠ってんな』って。
興奮しますね。
興奮しますよね。みなさんツルツルとボーボーだったらツルツル選ぶと思うし、美人と凡面だったら美人選ぶと思うんですよ。でも美人でボーボーとツルツル凡面だったらどっちがいいの?ってなったときに大半はツルツル凡面に行くと思いますけど、ここで僕は美人でボーボーを選ぶわけですよね。
だって美人なのにボーボー、最低でも剃り残し、処理残しがあったらグッときません?
凡面って表現がもう信じられないです。
顔が好みならボーボーでも剃り残しでも、それはスパイスになりえる。
僕にとって美人に生えているわき毛はカレーでいうところの七味ですね。
いやそこは福伸漬け…。
妄想ワキちらシチュエーションで実際に検証
それぞれのワキ毛派閥を明らかにしたところで、3人ともワキ毛への想いが強すぎることもついでに明らかになり、気まずい雰囲気が流れる会議室。
”ワキ毛の有無は恋愛感情を左右するのか”の答えも出そうになかったので、実際にそれぞれの思い描くワキちらシチュエーションをもとに、結論を探ることになりました。
今回3人のワキちらシチュエーションを再現してくれたのはこの2人。
(左)まりのさん:某有名大学に通う花の女子大生
(右)のあさん:ベリーショートがキュートなモデルさん
まりのさんにはワキがツルツルの女性役を、のあさんにはボーボーにムダ毛が生えている女性役をやっていただきました。
※当然のあさんには普段ワキ毛は生えていません、ツルツルです。
今回はお願いして付け髭をワキ毛に見立てて付けていただきました。(本当にありがとうございます!!!)
ゆうせいさんプレゼンツ〈油断のワキちら〉
僕の理想のワキちら、そのテーマは「油断」です。まず一つ目がお店の注文時の油断ワキちら。
例えば歓迎会などで一番立場が低い方って率先してみんなにメニュー渡して注文聞いて店員さんを呼ぶじゃないですか。
そんな役割をするのが女性だったとします。
僕はそんな役割を女性にさせるのは嫌ですね。
大川さんのプレゼンの時も、僕いちいち突っ込みますからね。
それで話を戻すとやっぱり一番下の立場ってしなきゃいけないことはいっぱいあるけど、経験が少ないから焦るじゃないですか。そこで「注文時の油断ワキちら」です。
注文するときって「すみませーん」って手を上げるじゃないですか。
今時呼び出しボタンかタブレットでしょう。
それは都会のお店に限った話でしょう。
田舎を馬鹿にしすぎじゃないですか?
ボタン押さないと呼んでも来てくれないことありますよね。
ここでこんなにつまづくと思わなかった…。
もう”手を挙げて呼ぶ方式”の宇宙軒っていうおじいちゃんが切り盛りしている中華料理屋っていう設定で話を進めます。おじいちゃんが一人で切り盛りしているからやっぱり大きめの声で手を上げて呼ばないと気付いてくれない。ここの必至感のある油断脇チラがいいんです。
やっぱり見ちゃいますよね、ワキを。この時にツルツルの脇が生かされるんです。焦りと必死感のある注文時のワキちらにムダ毛は必要ありません。
ふむ。
このほかにも真夏に冷たい飲み物を持ってきた僕にバンザイして喜ぶときの油断ワキちら、オフィスで配線作業をしてもらってる時の心配ワキちらとあるんだけど、この2つもボーボーよりツルツルのほうが圧倒的にワキから想像できる宇宙に想いをはせられるというわけです。
見たことないんですけど、そんなシチュエーション。
そうですね、大川さんの生きてきた世界にはいなかったかもしれません。
じゃあそんな大川さんの理想のワキちらってどんなのですか?
大川さんプレゼンツ〈陸海空のワキちら〉
僕の理想を理解していただけるワキちらシチュエーションは、テーマ「陸海空」です。
いらすとやで表現するとこんな感じです。
テーマからすでに狂ってる。ていうか、いらすとや使うのかよ。
軍隊?
狂ってないし、軍隊でもありません。フィットネスクラブでのワキちらを分かりやすく表現しただけです。
分かりやすさの「わ」の字も見えない。
(※普段はツルツルです。)
まず陸っていうのが、筋力トレーンング中のタンクトップを着ている女性ですね。
ダンベルショルダープレスみたいな三角筋(肩)を鍛える種目では腕を上げ下げするので、まさに上げているときにワキが無防備になるんですよ。
しかも筋トレって数種類やるんで、どうしてもこう肩が震えてくるんですよね。その時にワキ毛も一緒に震えます。
そんなバカな(笑)
その光景を見るとやっぱリ興奮しますよね。僕の心の中もブルブルします。
そんな人実際いるんですか?
いや、いなかったですね。
俺のシチュエーションのとき、そんなの見たことないって…(笑)
あくまで理想ですから、理想。
手のひら返しがすごいですね。
(※普段はツルツルです。)
ほかにも海はプール、空は棒高跳びです。それぞれ息継ぎと飛ぶ瞬間にワキが解放されますよね。
そこで競技を撮ると見せかけての一眼レフですよ。双眼鏡で見るのもいいですね。
実際ワキの写真を撮りたいなと思って、400ミリの望遠レンズを買いました。
…。
ガチすぎて言葉が見つからないのでマックスのシチュエーションを聞かせてください。
マックスさんプレゼンツ〈結局顔なワキちら〉
僕の考えるシチュエーションはオフィスと学校の教室ですね。オフィスって対面する形でデスクが並んでること多いじゃないですか。
そこで向かいの女性社員が「あ、江崎さんこれお願いします」って言って書類を机越しに渡してきたとします。
え、その角度だと見えなくないですか?
いや、ちょっとそういう時は立ち上がり気味で渡すじゃないですか。
ちょっと伏せ気味になって、それを頂きます。
いやいやそこまでやんなくても見えますから。もう、粗さがしがすごい(笑)
ほら、この時に好みの顔と合わさったワキちら。至高ですね。
結局顔。
顔派ですから。
あとは学校で夏場の熱い教室での脇シースルーもいいですね。汗という名のフィルターを通してみるワキちらです。
ん?これってあれですか、マックスさんは学生、女子高生の脇シースルーを見たいってことでいいですか?
はい!!!
通報しました。
おまわりさん、こちらです。
ある意味意見は一致…?
はい、みなさんの意見は分かりました。全員の想いとワキちらシチュエーションを見て聞いたうえでの総括しましょう。
まず大川さん、ツルツルに何か感じるところはありましたか?
まったくないです。もう2人とも生温いな。
ツルツルには何も感じず?
まったく。
これからもボーボーを支援していきたい?
もう生涯ずっとボーボーを応援していきたいです。
じゃあマックスさんは?
顔です。
頑なすぎる…(笑)
顔がよければなんでもいいです。顔がよければワキ毛の有無は一種のスパイスです。ボーボーでも構わない。
なるほど(笑)
えーっと僕はですね、そうですね、…ボーボーもいいなって思いました。
ツルツル派はどうした。
もちろん、今ツルツルの女性はそのままでいいと思います。
でも、ボーボーにも宇宙を感じてしまった私がいるのです。
ボーボーの魅力もわかってくれて嬉しいです。
ツルツルにするか、ボーボーのままにするかはほんと自由ですよね。でも今ボーボーの人には「みんながツルツルにしてるから」っていう発想はやめていただきたい。
日本国民の悪いところですよね、「右ならえ」の発想。
え、これそんな大きい話でしたっけ?
そんな大きい話です。
きっと女性の中にも「私はこれからもボーボーにしよう」っていう方はいると思うんで、これからも初志貫徹して今後の人生を生きてほしいなと思います。
あ、でも僕は大川さんとは党は一緒ですけど、派閥は違います。
「ボーボーでいいんだからボーボーのまま」っていうのとは違うんですよ。
いや僕は基本、ボーボーでいてほしいですけどね。
もうだめだこの人、変態すぎる。
僕のボーボー派は”本当はツルツルなんだけど、うっかり忘れたとかサボっちゃって~”とかのボーボーです。
忘れちゃってとかサボっちゃってとか、気のゆるみがよくないですね。
僕は気のゆるみからのボーボーのほうが興奮するんです。
なるほどそっちのタイプですか。
大川さんとは同じカテゴリーですけど、大川さんが最初からボーボーでいてほしいというのとは違って、僕のははじめツルツルだけど途中油断しちゃってちょろっと生えているなってくらいのがベストなんです。
例えばですよ、なにか佐々木希さんとかが写真をインスタにあげた時に完璧に処理しているつもりだったのに、昨日渡部といろいろあって剃るの忘れちゃってたとしましょう。
「あれっ…佐々木希出てね?」っていうそういうシチュエーションに興奮するんです。
新しい扉開かれましたね。
逆に言えば、佐々木希さんクラスにボーボーにしていただけたら、世の女性たちもボーボーにしやすいなっていうのはありますよね。
ありますね。
アーリーアダプター的な。
そうですね、インフルエンサー的なものですね、なるほど。
「あの人もボーボーなんだからいいじゃん」って。最悪ボーボーだった時に「あーこれ希の真似だから」みたいな言い訳にも逃げ道にも使える。
この意見がぜひ佐々木希さんに届いてほしいですね。
新妻に届けっていう。
希よ、ボーボーであれ!みたいな。
佐々木希然り、新垣結衣然り…。
さっきの満島ひかりどこいった?
いや、満島ひかりさんはもう「カケラ」で証明してるから。
あー今していない人が率先してやるべきということね。今のトレンドだよ的な。
やっぱり新垣結衣さんがボーボーだったら逃げ恥ももっと視聴率よかったと思うんですよね。あと1.2%は伸びたと思う。
「剃らぬは恥だが役に立つ」みたいなね。
結論:わき毛の有無は様々な意味で恋愛に作用する
わき毛の有無は恋愛感情に左右することが分かった今回。
とはいえ必ずしもツルツルでなければいけないというわけではなく、むしろツルツル派のゆうせいさんもボーボー派(大川さんとは派閥違い)に寝返るという事態が起こりました。
またお三方によると
『顔の良し悪しにかかわらずわき毛の有無はスパイス、ツルツルの方もボーボーの方も用事のある前に急いで剃る即席ツルツルの方も今のままで愛してくれる方はいる』
とのこと。
日本男性の趣味趣向は最先端を走っていることを念頭に、女性陣も自由な発想でわき毛と向き合ってみてはいかがでしょうか?
終わりに
ボーボー派の女性のみなさん、ボーボーを貫いてください。
結局は顔。
第2回は国会図書館に行って、処理残しのある内田有紀のグラビアが掲載された幻のヤングジャンプを探しに行きましょう。
〈制作〉
企画・出演:永井勇成(ゆうせい) 出演:大川竜弥,Max_Ezaki モデル:のあ,まりの 原案・文:澤田朱音