これは、高校の物理Ⅱの問題ですね。
万有引力の法則を使う問題です。
この法則は、2つの物体に働く力(万有引力)は、質量の積に比例し、距離の2乗に反比例するというものです。
式で表すと、
万有引力 ;
物体間の距離 ;
質量 ;
万有引力定数 ;
とすると、
となります。
で、地球表面に近い高さであれば、物体の位置エネルギーは、重力加速度gと質量mと高さhの積で表せますが、かなり離れた距離にある物体の位置エネルギーは、そうはいきません。
質量mの物体(今回は「月」)が、地球の中心からr0離れた位置から、r1離れた位置までに失う位置エネルギー(右辺)と、r1における物体の運動エネルギー(左辺)は等しいので、次の等式が成り立ちます。
ここで、
ですから、
これを時速に直して、(3.6を掛けて)
となります。