こんにちは、Shin(@Speedque01)です。仕事をしていく中で、「わからないことがあったらいつでも聞いてね」といってくれる優しい先輩は一定数います。
しかし、そのような優しい言葉をかけてもらってもどうしようもないときがあります。それは、いったい何が分からないのかすら分からない場合です。
プロジェクトの概要や今後やるべきことについて先輩や上司が丁寧に説明をしてくれるものの、説明の中にわからない単語や概念、ロジックがふんだんに組み込まれていて、話にまったくついていけないことがぼくはよくありました。
ひとつやふたつならまだ類推することはできるのですが、わからない単語や説明が何十個も積み重なっていくともうお手上げ。もはや何がなんだかわからず、話がすべて耳を通り抜けていってしまいます。
特に新入社員の間はこのようなことが多いでしょう。先輩や上司は経験や知識がありますし、今までの社会人生活の中で知らず知らずのうちに専門的な業界用語を誰でも知っているものとして捉えてしまいがちなのです。ですので、「分からないところが分からない」状態になってしまうのは、みなさんだけが悪いわけではないのです。
とはいえ、先輩や上司に「もっとわかりやすく丁寧に教えてください」と毎回言うわけにもいきません。他人を変えることは基本的にできませんから、自分で何とかするしかないのです。
ということで、「分からないところが分からない」となってしまった場合に実践すべきステップを5つに分けて解説します。
ステップ1:「サルでもわかる」系参考書を読む
ある程度メジャーな分野であれば、「サルでもわかる」「ざっくりわかる」「3分でわかる」などなど、わかりやすさを前面に押し出した本があります。まずはこれらの本をざっと読み、全体像を把握することが必要です。
ネットでのリサーチでもいいじゃないかという声もありますが、「体系的にまとまっている」という観点では、本に勝るものはありません。ネットリサーチをするのはもう少し後の段階ですね。
具体的には下記のような本です。
このような本をざっと読んでおき、よく使われる専門用語や業界内での基本ロジックをおさえておきましょう。それだけでグッと理解度は上がります。
ステップ2:単語集を作る
説明資料の中に、業界特有の専門用語がたくさんあるはずです。それをわからないままにしておくと、わからない単語がどんどん積みあがってどうしようもなくなっていきます。
わからない単語があったら、エクセルに書き留めておきましょう。そして、あとですべてググって意味を調べ、自分専用の単語集を作ることをおすすめします。
また、単純に定義を記載しておくだけだと「だからなんやねん」となってしまうので、その右隣に詳細な解説や自分の考えも書いておくといいですね。
下記のようなシンプルなフォーマットで十分です。
ステップ3:専門書を3冊読む
「サルでもわかる」系の入門書を読み、さらに社内の説明資料からわからない単語を抽出した自作の単語集を作成したら、なんとなく全体の雰囲気がわかってくるはずです。
そうしたら、対象の業界や仕事のことについての専門書を3冊ほど購入して読んでみましょう。じっくり読んでいる時間がない場合は、ある程度飛ばし読みでも大丈夫です。
いきなり専門書を読んでも頭に入らないと思いますが、入門書を読み、ある程度専門用語も理解している状態であればすらすら入ってくるはずです。それらを3冊ほど読めば、かなりの知識がついているはずです。
正直、ここまでやれば「分からないところが分からない」という状況は解決できているはずです。頭の中で対象業界の論理や専門知識が整理されているので、上司や先輩の説明がわからなかったときも「どこがわからないのか」が明確にできるのです。
ただ、ダメ押しでもう1ステップ実践するとさらに良いですね。
ステップ4:社内で勉強会を開く
最後のダメ押しステップは「社内で勉強会を開くこと」です。あなた同様、「分からないところが分からない」というレベルで困っている人はたくさんいるはずです。そういう人向けに、みんなで勉強したりあなたが講師となって教えてあげる会を開くのです。
もっとも学びが大きい行動は、「誰かに教えてあげること」です。物事を教えるには、自分自身深い理解が必要になりますし、他の人からの質問は最高の教材となります。また、教えることで周りの人から感謝され、社内での存在感を増すこともできます。
少しハードルが高いかもしれませんが、ある程度知識をつけてきたらぜひ実践してみてください。
「分からないところが分からない」苦痛を今すぐ乗り越えよう
「分からないところが分からない」というのは、仕事をしていく中でもっともつらいことのひとつです。いくら人間関係が良くても、これがずっと続いていくとうつ状態になってもおかしくありません。
上記4ステップを実践し、すみやかに「分からないところが分からない」という状況を抜け出しましょう。