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「ララ嵐電」MV公開!京都のアドベンチャーロックバンド「私の思い出」とは?

time 2017/05/14

ララ嵐電、私の思い出とは?

引用:http://watashinoomoide.com/

ユニークで心がグッと温かくなるようなバンドは無いの?
そんなあなたにお送りするレビュー…
今回は「私の思い出」です。

おつかれさまです。
ごはん部中の人2です。

先日、たいへんユニークなバンドを知りました。
その名も「私の思い出(わたしのおもいで)」。

マイメモリーという意味だと思います。

「アドベンチャーロック」とのことで、寡聞にしてそういったジャンル?は知りませんでした。

CDを何枚か手に入れたのですが、
なかなか魅力を説明するのがむずかしいです。

ひさびさに記事投稿でまとめパワーが低下してます…。
ここは、じっくり書きためてみたいと思います。
(と書きだして、投稿まで数か月が経過してしまいました…。)

「ララ嵐電」MV  私の思い出

まず、(2017/4/30時点で)最新のMVを見てみましょう!
電車に乗って観光したくなります。

嵐電とは?

嵐山本線(あらしやまほんせん)は、京都府京都市下京区の四条大宮駅から右京区の嵐山駅までを結ぶ京福電気鉄道の軌道路線である。北野線と併せて嵐山線、通称嵐電(らんでん)と呼ばれる。
嵐山を始めとする洛西エリアの観光地への行楽路線であるとともに、繁華街である四条通へ出るための足ともなっている。
京福電気鉄道嵐山本線 – Wikipedia

京都の風光明媚な名所を巡る際には、ぜひ利用したいですね!
沿線のみどころ案内ページはこちら

アドベンチャーロックバンド「私の思い出」とは?

公式HP

公式ネット物販

知ったきっかけ

あるとき、某ライブにて、ボーカルの登山正文さんがアコースティックギターで語り弾きをされているところに遭遇。

ライブハウスの後方、ステージでなくフロアで語り弾き、というなかなかハードルの高い環境だと思うのですが、
あまりにも自然なパフォーマンスが素晴らしく、お客さんのハートをつかんでいく様は圧巻でした。

ステージのライブの合間の転換に、ライブハウスの後方で演奏されていたのですが、
ひときしり盛り上げた演奏後に、「いい仕事してるな~俺」と度々つぶやかれていたのが印象的でつい話かけてしまいました。

俺「すみません。CDください!」

登山さん「ありがとう!」

と、いったような会話があり…

何かもっと話した記憶があるのですが、酔っていたのか記憶がおぼろです…。
しかし、初対面でグイグイと失礼だったかもしれない私にも、気さくにご応対いただいたことは覚えてます。

翌日気が付くと「私の思い出」(および登山さんのほかグループ)の音源が何枚もありました。

このようにして「私の思い出」の音源を私は手に入れたのです。

アドベンチャーロックって何?

京都出身の「私の思い出」さん。
標榜される「アドベンチャーロック」というのは、バンドのトータルのコンセプトのようです。

衣装や楽曲、ジャケットなどに、アドベンチャーな要素があります。

なかでもキャンプや米、山(登山)、をフィーチャーすることが多いようです。

でもなぜ?

アドベンチャー(冒険)をテーマにしたロックで、迷宮、秘境、財宝、危機一髪、etcでなく、

「お米を炊くのに水加減が難しい(たぶん飯ごうで炊く場合)」と歌うところが普通ではありません。

また、ライブを「キャンプ」と呼んでらっしゃる…というか「キャンプ」なんだそうです。

超個性的で、情報の消化が追いつきません…。

…これは実際のキャンプ(ライブ)を観ないとよくわかりませんね。
オフィシャルキャンプ(ライブ)情報

メンバー

メンバーはリーダーでサックスのスパゲットー上田(おやじは米屋)、
歌手でリーダーの先輩・登山正文、
ギターとおしゃれ担当ジーザス・ソアロン・チ キン・マサ、
スラッとした男前ベーシストのバタやん、
エレガントなドラマー中居貴族。
5人の冒険野郎どもが気合満点で 踊る!気合満点で叫ぶ! 気合満点でギャグを連発する!
http://watashinoomoide.com/profile

コミカル、ユーモアな雰囲気をかもしつつも、そこはかとなく上品なのがクールです。

「コミカル、ユーモアな雰囲気」といってもメンバー全員男前ですからね。
うらやましいです。

公式HP「あきれるほど内容のない歌詞、一度聴いたらすぐに歌えるメロディ」

登山さんに「バンドは、どんな感じの音楽ですか?」とうかがった際に、
「歌詞に内容が無いと言われる」とおっしゃっていて。

え?そんなバンドの特徴ある?とおどろきました。

実際のところ、CDを聴いてみると…
当然そんなことは無くて、「お米を炊くのに水加減が難しい(たぶん飯ごうで炊く場合)」というような内容がしっかり歌われていました。

ただ、一つ感じたことがありまして、
普通のバンドがもっている、過剰なテンションというか欲望?みたいな感じ、エグみ?
の、ようなものは、確かに無いかもしれません。

アドベンチャーバンドだけあり、世俗の怒りや喜び渦巻く中の住人とは意識のレベルが違うのかもしれません。

仙人みたいなバンドに思えますね。

音源

私が入手した音源をご紹介しましょう。
感想表現に偏りがあるのはご了承ください!

バンドオフィシャルサイトのディスコグラフィーページはこちら↓

The Adventure Crysis – アドベンチャー!危機一髪!

映画「グーニーズ」をオマージュしたジャケットが冒険感あります。

お米フリーク」「近畿地方」といったファンキーなテイストや、
キャンプ行こう」「しょっちゅう焼酎」のカントリー感など、「楽しく賑やか」なのが基調です。

昭和の青春ソング?調、な「荒野のネッカチーフ」はビデオがあります。

暗い、攻撃的といったネガティブな要素が無く、いろいろな楽器や音が綺麗に聴け、楽しめます。

10曲の中でさまざまな曲調が登場してきます。
印象としてはいろいろなものにチャレンジしている感じです。
どちらかといえば、バンド感というよりコミカル感を感じるアルバムかもしれません。

私は「悲しいよ」が好きです。

あゝ、冒険

このアルバムと次にご紹介の「おやすみユートピア」は曲数が5曲なのですが、
アレンジがギュッとしぼられ、煮詰まっているところが好きです。

「ヤマサイコー!」のかけ声からはじまる「おそとサンバ」は、途中のレゲエパートがピリッと効いています。

キャンプは楽しい」は超名曲です。
途中にハードコアバンドみたいなパートがありますが、基本はシンプルな歌詞と演奏は普遍性がすごい!

審美眼が半端なくて、宇多田ヒカルがつくったような凄みがあります。
サビが明るいのになんだかせつないですね。

続く「チャイナライダー」は歌のリズムや楽器のフレーズに耳が心地よい名曲。

怖くない「夜中のアドベンチャー」、ライブで盛り上がりそうな「雪山大宴会」と、
マッシブになった「サイコー!」なアルバムです。

おやすみユートピア

現段階で一番好きなアルバムです。
世界観のシリアスな感触が好みなのかもしれません。

パワースポット
オープニングナンバーにふさわしいクールな楽曲。
プログレハードロックな曲調が超かっこいい!
「若返る!金入る!インスピレーションわいてくる!」

おにぎりユニバース
「米にコメろ」というフレーズがキラー。
おにぎりを「にぎる」、調理にスポットが当てられて?います。
「私の思い出」ファンが待っていました!な曲調なのではないでしょうか?
ライブで合唱したくなりますね。
リバーブたっぷりのサックスが情熱的。

ふるさと」は「私の思い出」でいちばん好きな曲かもしれません。
コミカルな歌詞とソウルフルなボーカルが最高。
無駄なものが一切ないバンドアレンジが凄い。

宇宙はワンダー
次曲へなめらかにつながっていくような曲で、よくセットで聴いています。
寂寞感が好みです。

スペースアドベンチャー
これも凄い曲で、印象的に繰り返されるギターのフレーズとベースの刻みが雰囲気たっぷりで、トラック数以上に世界観を感じます。

長年のファンの方的にはどうかわかりませんが、
「カッコいい」「ロック」なこのアルバムが個人的には好みです。
私が知人にすすめるとしたらこのアルバムです。

ビデオはシュール – 荒野のネッカチーフ PV

どこかシュールなバンドの雰囲気を的確に表現した異質な感触のPVです。

もしかしてコミックバンド?いいえアドベンチャーロックバンド

この記事を書くに当たり、謎の魅力を説明するために、「コミックバンド」というワードが思い浮かびました。


しかし、プロフィールにあるように、彼らは「現存する唯一のアドベンチャーロックバンド」です。
シュールなコンセプトが、おかしみを感じさせるのでしょうね。

簡単に言葉にできないことから、安易なワードにとびつくところでした。

気をとりなおし、謎の魅力の正体、いくつかの要素から迫ってみましょう。

歌声がやたらカッコいい

ボーカルの登山さん、歌声がめちゃくちゃ渋い+熱いです。

アコースティックですが、ライブで体験した歌声は、
「こんな声で歌えたら気持ちいいだろうなあ、そりゃあボーカリストになるよなあ」
と納得する歌声。

男が憧れる系です。
どこか、忌野清志郎さんや、福山芳樹さんっぽく感じました。私もこんな歌声になりたいです。

米を炊く~の歌も、めっちゃソウルフルに歌ってらっしゃいました。

音源では、新しいもの(「おやすみユートピア」)ほど、よりしゃがれたニュアンスが強いような気がします。

曲、録音、CDジャケットなどが、やたらクオリティ高い

聴くたびにおもしろいアレンジの展開があったりして、ついついずっと聴いてしまいます。
リーダーのスパゲットー上田(おやじは米屋)さんのサックスがキラリと光る彩りをそえています。

ジャケットはそれぞれ映画をオマージュしたもので、デザインの技が随所に光る一品です。
(CDの背表紙も、どこかで見た覚えがあります。何かのオマージュでしょうか。)

そして音がすごく綺麗。
全部のパートが「正しく楽器を鳴らしました」という自然な響き方。
専門家でないのでわかりませんが、スティーリー・ダンとかああいう洒落乙な、洋楽ばりに綺麗です。
いろいろなパートが立体的に聴こえてきて、小さい音でも大きい音でも楽しめる素晴らしい録音がされています。

歌詞がすごい

歌詞がすごいですね。

何度も聴いているうちに、とぼけたようでいて、何か深遠な真理を鋭くついているかのような気がしてきます。

「おやすみユートピア」収録の「ふるさと」、
この曲などを聴けばその凄さにふるえるでしょう。

上品なユーモア

ロックやパンクなど感情過多でアグレッシブなのが良しとされがちですが、
一方でグイグイくる感じが苦手とされる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、「私の思い出」は、メッセージ性、感情、動機のようなものが、かなり抑制されているような気がします。

…というのも、表現として正しくないかもしれませんね。

なんというか、嘘っぽくない湯加減のアグレッシブさ、という感じでしょうか?
そのため、スッと聴け上品に感じました。

まとめ

チェックポイント

歌もの度 … サザンオールスターズばりにキャッチーです。
音の激しさ度 … ほどよく情熱的で、バンドアンサンブルを大切にした上品でアダルティーなロックです。
鑑賞で気まずくならない度 … ライブを観てません。チケットをとったので観てきます!

2017/05/14追記 – ライブ観て来ました

「私の思い出」初ライブ観て来ました。

この記事の上に、やたら長い文で、「自然なアグレッシブさ」「過剰なグイグイ感などが無い」とか、マイルドだ!みたいにもとられかねないことを書きました。

もう、全然違いました。

一言で言えば、ハードロックバンドです。

音源から受ける感じだと、出音も少し小さめ・綺麗めの、まったりマイルドなライブかと思っていたのですが、それは私の見当違いもいいところで、
拳を突き上げ雄たけびを上げたくなる、血湧き肉踊るようなパフォーマンスが展開されました。

よって、刺激を求めるキッズやフェス大好きな兄ちゃん姉ちゃんにオススメです。
今日がたまたまそんな感じだったのかもしれませんが…。

一言

うすた京介の漫画に登場してもおかしくないくらい浮世離れしたバンド。
CDはオーディオオタの人にもおすすめ、かも。

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