カレーも恋愛も歴史も相性さ
カレー好き
「アサオ、お前またカレー食べているな」
「ええ、カレー好きですからね」
「そんなによく食べて飽きないかね」
「毎日食べても大丈夫ですよ、というか食べたいくらいですね」
「僕はカレーが大好物なんですよ。だから、好きな食べ物は? と聞かれると躊躇することなくカレーと答えるんです」
「そういえば、海外に行って帰ってきたときも真っ先に、カレーを食べていたな」
「僕の生活にカレーは欠かせないメニューなんです~」
「さすがに、毎日毎食カレーって訳じゃないですけど、毎週金曜日の夕食はカレーと決まってて、大盛のカレーを2杯以上食べることが定番となんですよ」
「そんなひ弱そうに見える体でか?」
「二杯食べてまだ、少しでもおなかに隙間があれば、カレーのルーだけでも一杯食べるんです。ふふふ」
カレーも恋愛も歴史も相性さ
「アサオは、なんでそんなにカレーが好きなんだ?」
「なぜ僕はこんなにカレーが好きなんだろう? そう言われると、ちょっと不思議に思えてきました。何でだろう?」
「旨いからです」
「そりゃ、カレーが旨いのは当然だろう。それ以外の理由はあるのか?」
「ええっと、好きだから。ん~どう言えばしっくりくるんだろう? なかなか、うまく表現ができないです」
「ははん。これは何かに似ている気がするな」
「何ですか、それは?」
「入社の面接で、「この会社を志望する動機はなんですか?」 と聞かれたらなんて答えた?」
「そうですね。御社の製品開発への熱い思いと、若手の教育プログラムに魅力を感じたからです、と言ったかなあ」
「何か違和感を感じなかったかい、本当はそう思ってないだろう? 」
「そうですね・・・。この会社、いいなと思うんだけど、どう言葉で表現したらよいか、迷いますね」
「俺は昔々、付き合っていた彼女にこう言われたことがある」
「えっ、ワタルさんにそんな輝かしい過去があったなんて・・・」
「なんと失敬な。ワタクシにも若い頃があったのです! こんな感じで・・・」
「あなた私のどこが好きなの?」
「性格とか、外見とか・・・・・・」
「もっと性格よい娘や可愛い娘、いっぱいいるでしょう? 何で私が好きなの?」
「うぐぐっ、 その質問、逆にお尋ねしたい。しかし、何とも答えにくい」
「なるほど、そうですね。カレーの場合も、とてもよく似ていると思いますね。カレーよりもっと美味しそうに見える豪華な料理はありますよね。カレーより、食べても美味しい料理は幾らでもありますよね」
「でも、そっちは好きにならず、なぜカレーなの? なぜカレーばかり食べているの? と言われると、実に答えにくい追求ですね」
「気持ちでは分かっているんだけど、言葉で表現しにくいんだよな。そういえば、筆者も似たようなことがあるって言っていたぞ」
「こんにちは、筆者のたなかあきらです。僕はイギリスの歴史、中でもウェールズの歴史が好きなんですよね。それでこのブログも書いているんですが・・・」
「ウェールズの歴史は誰も知っている人がいないほど、超マイナーな歴史なんです。なぜウェールズの歴史が好きなのか? なぜウェールズの歴史にハマってしまったのか? と聞かれると、こう答えるしかないんですよ」
「それは面白いからである。興味深いからである」
「なるほど。なるほど。分かるけど、他の歴史じゃなくて何でウェールズなの?」
「そうなんです。戦国武将の歴史はどうだ? 中国の三国志はどうだ? フランス革命の時代、ローマ帝国の時代はどうだ? と言われる。確かに、ウェールズの歴史よりももっと壮大で、ドラマチックでロマンを感じる歴史はたくさんある。きらびやかで美しく、歴史遺産がガイドブックにたくさん載っている歴史もたくさんあります」
「その中で、なぜ誰も見向きもしないウェールズの歴史なんだ? って人は聞くんです」
「それは僕はウェールズの歴史が面白いと感じるからである」
「それは僕はウェールズの暦委が興味深いと思うからである」
「それは僕はウェールズの歴史が好きだからである。それ以外に理由はないと思う」
「僕とウェールズの歴史の相性が良いからである」
「ウェールズの歴史に触れていると、とても楽しいからである」
「そうだ、全部同じだ。みんな自分と相性がよいからなんだ」
「なんか今日は妙に筆者のやつ、力が入っているな」
「珍しいですね。何かあったんですか?」
「そう、アサオさん。会社に入社する場合、会社の情報を調べて訪問し、なんかこの会社居心地が良さそうだ、この会社で働くと楽しそうだ、と思ったからでしょう」
「はい」
「ねえ、ワタルさん。あなたの場合は、彼女に、私のどこが好きなの? なぜ好きなの? とむかし言われた時も、こうじゃないですか?。もっと美人がいるかもしれない、性格がいい人がいるかもしれない、しかし、一緒にいて楽しい人、一緒にいたいと思う人、僕と相性のいい人は、あなただけである。だから、あなたのことが好きなのです」
「なるほど、おっしゃる通りで」
「ベストマッチングなのである。そういうことのなのだ!!」
「いつにない、すごい発言。付け入るスキがない」
「確かに、筆者が言っていることはそうかもしれません。カレーの場合も同じ気がします」
「僕がカレーが好きなのは、僕とカレーの相性が良いからなんですよね。 相性が良いから、いつも食べたいなあと思うし、たとえ毎日カレーだとしても、飽きないのですよ」「昨晩はカレーを食べたんです。知り合いからは、またカレーか、と言われそうだが
相性が良いから仕方がないです」
「どこに食べに行ったんだい?」
「食べに行ったところは、ゴーゴーカレーです。最近僕はよくゴーゴーカレーを食べに行くんです。ドカッとカツが乗っていて、キャベツの千切りが乗っていて、黒っぽいルーが特徴のカレーで、美味いんですよ」
「数多くあるカレー屋のなかで、なぜゴーゴーカレーんだい?」
「もう言うまでもないですよね。僕とゴーゴーカレーの相性が良いからですよ」
※相性の良いウェールズについて
最後まで読んでくださり有難うございました。